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学びを結果に変えるアウトプット大全 という本をご紹介します。
エントリー内容です。
- 本書の内容
- なぜアウトプットなのか
- 本書からアウトプットへの学び (6つ)
本書の内容
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
説明・アイデア・雑談・交渉など…… すべての能力が最大化する。日本一情報を発信する精神科医が贈る、脳科学に裏付けられた、伝え方、書き方、動き方
「メルマガ、毎日発行13年」 「Facebook、毎日更新8年」 「YouTube、毎日更新5年」 「毎日3時間以上の執筆11年」 「年2~3冊の出版、10年連続」 「新作セミナー、毎月2回以上9年連続」 ……
日本一アウトプットしている医師である、ベストセラー作家・樺沢紫苑が圧倒的に結果が変わる 「アウトプット術」 を大公開。
この本のテーマは、インプットだけからアウトプット中心に変えるために、意識を変え、実際にアウトプットへの時間を増やせるかです。
なぜアウトプットなのか
アウトプットをするとなぜ良いのかは、インプットからの気づきや学びを記憶に定着させることができるからです。
話したり書くことによって、脳への記憶が強化されます。話すためには口を動かし、書くためには手を動かします。アウトプットをすると、運動神経を使った記憶である運動性記憶になります。運動性記憶の特徴は、忘れにくいことです。
本書からアウトプットへの学び
アウトプットのために、本書から参考になった考え方や方法をご紹介します。
具体的には、次の6つです。
- インプットとアウトプットの時間比率
- アウトプット頻度の目安
- 文章を書き切る
- アハ体験はその場でメモをとる
- 質問というアウトプット
- ぼーっとする時間の効用
以下、それぞれについてご説明します。
1. インプットとアウトプットの時間比率
インプットとアウトプットの時間の比率は、3 : 7 が良いとのことです。目安は、インプットの時間に対して2倍以上の時間をかけてアウトプットをすることです。
通常は、アウトプットの時間よりもインプットの時間が多いでしょう。本一冊を2時間で読んだとして、読書中や読書後に何もしなければ、アウトプットの時間はゼロです。気になったことのメモや読んで思ったことを話す、書く時間を全て合わせても、2時間は超えません。
インプットの時間の2倍以上をアウトプットするためには、一度にアウトプットをするよりも、複数回に分けてアウトプットをすると良いです。
2. アウトプット頻度の目安
インプット後のアウトプットの目安は、2週間以内に3回以上です。
インプットをしてもその後に何もアウトプットをしなければ、徐々に記憶が薄れてしまいます。インプット後のなるべく早いタイミングで、アウトプットをすれば記憶の定着ができます。
複数回にわたってアウトプットをし続けます。何度も使う (話す・書く) ことによって、脳はそれだけ重要な情報だと認識します。インプット情報が、記憶として強化されます。
私は、読んだ本は以下のやり方でアウトプットをしています。何回にも分けてアウトプットをすると記憶に残ります。
- キンドルのハイライト箇所をドキュメントにして印刷。印刷した紙に思ったことなどのメモを書く
- メモをもとに、紙のノートにまとめる
- 紙ノートの内容をベースにブログに書く
3. 文章を書き切る
インプットしたことを自分なりに文章にすることは、有効なアウトプットの方法です。
文章を書く方法で参考になったのは、以下の2つです。
- 書く前に文章の全体構想をつくる。書きながら構成を考えるのではなく、先につくり一気に書き上げる
- 書く時間をあらかじめ決める。例えば、45分で書くと決めて締め切りを設定する
4. アハ体験はその場でメモをとる
仕事やプライベートなどの日常において、一瞬のひらめきや気づきが得られることがあります。このアハ体験は、その場でメモをとります。ひらめきや気づきを見失わないためです。
その場の目安は30秒以内、長くても1分以内です。
メモをとるとは、インプットの直後にアウトプットをすることです。
5. 質問というアウトプット
聞いたことでわからないことを質問することも、インプット情報のアウトプットです。
質問をつくるには、「気づき → 疑問 → 質問」 と構造化する必要があります。この過程で気づきは情報として洗練され、質問をするというアウトプットにより、脳への記憶の定着ができます。
質問をつくるには、インプットの前にあらかじめどんな質問がするかを考えるとよいです。例えば、発表を聞く前に自分は何を知りたいかを整理します。
具体的には、以下です。
- 自分は何を知りたいのか (目的)
- 何がわかっていて、何がわからないのか (現状把握)
- その知りたいことがわかれば、次に自分は何ができるか (活用イメージ)
6. ぼーっとする時間の効用
頭で何も考えていない時間は、その時間だけを見ればアウトプットはしていませんが、あったほうが良いそうです。
ぼーっとする時間は、脳内では自分がこれから良いものをアウトプットする準備として使われるとのことです。本書からの学びは、より良いアウトプットのためには、時には意識して頭を使わない時間をつくると良いということでした。
最後に
この本を読んであらためて思ったのは、インプットだけで終わらさないために、インプットからアウトプットの仕組みをどうつくるかです。
アウトプットを複数に分けて何回か行ない、アウトプットをする時間の目安はインプット時間の2倍です。
アウトプットの時間が取れないのであれば、意図的にインプットを減らしてもアウトプットをすることを心がけたいです。