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2019/11/22

書評: ゲーム・チェンジャーの競争戦略 (内田和成) 。4つの競争戦略がわかりやすい本




今回は、書評です。

ゲーム・チェンジャーの競争戦略 という本をご紹介します。





  • どんなことが書かれている本?
  • ゲームチェンジャーの競争戦略とは?
  • 戦略からビジネスモデルに落とし込む方法

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、
です。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。

2019/05/26

書評: GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 (田中道昭) 。8社を俯瞰した分析から見えてくる本質




今回は書評です。ご紹介したい本は、GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 (田中道昭) です。





  • 何が書かれている本?
  • どんな視点でおもしろく読める?
  • 覚えておいて損はない孫子の競争戦略フレームとは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、本書の概要、どんな視点で興味深く読めるか、読んで考えさせられたことです。

この本は、米中の最先端のプラットフォーム企業の8社 (GAFA と BATH) について、俯瞰して理解できる内容です。この記事も参考に、ぜひ読んでみてください。

2018/08/30

書評: the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 (スコット・ギャロウェイ) 。人間の本能 (脳・心・性器) に訴える GAFA


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the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 という本をご紹介します。



エントリー内容です。

  • 本書の内容
  • 人間の本能に訴える四騎士
  • 思ったこと (2つ)

2018/06/04

キンドルとアマゾン・ゴーを例に、顧客接点とビジネスモデルの本質を考える


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今回は、顧客接点について書いています。

例えば、スマホのアプリは、ネットにつながったデジタルでの顧客接点 (タッチポイント) と見ることができます。

今回は、アマゾンの 「キンドル」 と 「アマゾン・ゴー (レジ無しの食料品店) 」 を例に、顧客接点が果たしている役割、ビジネスにどのような意味があるかを考えます。

エントリー内容です。

  • 顧客接点の2つの役割
  • 顧客接点の例 (キンドル、アマゾン・ゴー)
  • ビジネスモデルと顧客接点

2018/03/02

書評: なぜアマゾンは 「今日中」 にモノが届くのか (林部健二) 。「中の人」 によるアマゾンの強さの理由がわかる本


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なぜアマゾンは 「今日中」 にモノが届くのか という本をご紹介します。



エントリー内容です。

  • 本書の内容と特徴。本書からの学び
  • アマゾンの企業理念。顧客への提供価値。アマゾンが長期視点で投資しているもの
  • 創業当時と変わらないビジネスモデル。アマゾンが徹底的にロジカルにやっていること

2018/02/06

アマゾン・ゴーの 「表の本質」 と 「裏の本質」 。レジ無し店舗は何を意味するのか


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レジの無い食料品店の 「アマゾン・ゴー」 の1号店が、アメリカのシアトルにオープンしました (2018年1月) 。

今回のエントリーは、アマゾン・ゴーが何を意味するのかを書いています。アマゾン・ゴーの本質を、「表の本質」 と 「裏の本質」 の2つに分けて考えます。

最後にまとめとして、表と裏の本質を合わせて俯瞰すると、何が言えるのかを解説します。

2017/09/15

スマートスピーカーができること、本質は何かを考える


Apple HomePod Speaker (By Rick4512 - Own work, CC BY-SA 4.0, Link)


人工知能 AI を搭載したスマートスピーカーが、日本でも2017年内に発売開始されそうです。

来年も含めると、日本ではグーグル、アマゾン、アップル、サムスン、LINE、ソニー、パナソニック、オンキョーなどの各社からスマートスピーカーが発売される見通しです。

今回のエントリーは、スマートスピーカーでできること、各製品の特徴を見極めるための3つのレイヤー、スマートスピーカーの本質は何か、スマートスピーカーに期待すること、普及するのかを書いています。

2017/01/23

通勤バッグを新しく購入。本当に自分が気に入った物を使って得られる価値


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通勤用のバッグを新しく買いました。GEARMAX のリュックです。



デザインの特徴


機能、サイズ、見た目などデザイン全般で気に入っています。

ポケットは以下の画像のように大きく2つ、画像では見えませんが表にもう1つあり、合計3つあります。


Amazon 商品ページ より


私の通勤時の持ち物は次の通りです。

  • パソコン (MacBook Air 13 インチ) 、充電ケーブル、イヤホンマイク、VGA アダプタ、iPhone 用充電ケーブル
  • ノート (大) 、ノート (小) 、ペン、その時に読んでいる本 or キンドル
  • 財布、鍵、名刺入れ、社員 ID カード、折りたたみ傘、ペットボトル飲料

3つの主要ポケットと、さらに各ポケット内にいくつかポケットがあり、持ち物が整理できます。

使いやすいのは、持ち物それぞれの入っている場所がうまく分けることができるのと、ポケットの大きさが適切なので、ポケット内で物が乱れることがなく、必要な時にすぐに取り出せることです。

2016/09/05

Kindle 読み放題は有料会員電子図書館と考えると提供価値が理解しやすい (2016年9月現在)


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Amazon の電子書籍 Kindle の読み放題サービス 「Kindle Unlimited」 が、日本でも2016年8月から開始されました。トライアルとして30日無料体験ができ、使ってみました。


30日無料トライアルのみで終了


先日、その30日も終わりました。月額980円プランに移行するかは考えた結果、やめることにしました。当面は Kindle 読み放題プランには加入せず、これまで通り欲しい電子書籍を1冊ごとに買います。

Kindle Unlimited を無料トライアルだけで終わった理由は、読み放題の対象となっている電子書籍が少ないからです。

自分の読みたい本が読み放題になっていない状況では、毎月980円を払う価値がないと判断しました。しばらく様子を見て、読み放題対象が増えてくれば加入をしますが、少なくとも2016年の年内は KIndle Unlimited には入ることはなさそうです。

Kindle Unlimited を30日間で体験してわかったのは、読み放題というよりも 「有料会員電子図書館」 と見なすほうが実態に合っていることです。感覚として、電子書籍を 「借りている」 という表現が適切です。

今回のエントリーでは Kindle Unlimited を有料会員制の電子図書館と考えた時に、実際の図書館との共通点と相違点を考えます。なお、Kindle Unlimited の仕様は2016年9月現在です。今後、サービス内容は変わる可能性があります。

2016/08/20

Amazon Kindle カスタマーサービスの柔軟で迅速な対応は良かったですが、ユーザーにはわかりやすくしてほしい


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2016年8月から、日本でもアマゾンが Kindle Unlimited (キンドル アンリミテッド) を開始しました。月額980円で対象の電子書籍が読み放題というサービスです。


まぎらわしい2つのボタン


読み放題対象のキンドル本をダウンロードする場合、パソコンからのアマゾンページ画面では、「読み放題で読む」 「1-Clickで今すぐ買う」 の2つのボタンが存在します (2016年8月現在) 。アンリミテッドを使っていれば、「読み放題で読む」 を押せば無料でダウンロードできます。

しかし、「1-Clickで今すぐ買う」 を押すと、アンリミテッドであっても有料でのダウンロードになります。キンドル アンリミテッドを使い始めた当初、私は認識できていませんでした。アンリミテッド対象の本は全て無料だと理解していたからです。

後から、読み放題で無料ダウンロードしたと思っていた本が、有料としてダウンロードしてあることに気づきました。


返品の方法


キンドル本の返品の仕方を調べてみると、ヘルプページ (Kindle 本を返品する) には次のような説明があります (2016年8月現在) 。

2016/08/08

Kindle Unlimited で読めるおすすめの本 (ビジネス本をメインに5冊)




アマゾンが Kindle Unlimited を日本でもサービスを開始しました (2016年8月3日) 。

月額980円で、Unlimited 対象の電子書籍が読み放題です。始めの30日間はトライアルとして無料で利用でき、その後は月額980円の有料プランになります (2016年8月現在) 。

今回のエントリーでは、Kindle Unlimited 対象の本で、過去に読んだことがある本と Unlimited で読んだ本から、ビジネスカテゴリーの本を中心におすすめを5つご紹介します。

2014/01/26

Amazon に足りないリピート購入の仕組み




アマゾンでは色々なものを買っています。


本や CD から日用品・食品まで


2000年代始めにアマゾンを使い始めた当初は、本や音楽 CD がほとんどでした。その後、CD は買わなくなりましたが、本に加えて、家電や雑貨品もアマゾンで購入するなど購入範囲は増えました。

この段階でのアマゾン購入商品の共通点は 「リピート購入はしない商品」 でした。本も CD も、それ以外の家電も、基本的には1度買えば全く同じ商品をリピートする状況は起こりませんでした。

2014/01/18

変わりゆく Amazon の価値




気づけばアマゾンで色々なものを買っています。

昔、アマゾンを使い出した頃に買っていたのは、もっぱら本と音楽 CD でした。本も CD も、書店や CD ショップにはない CD がアマゾンにはたくさん売られていました。

当時のアマゾンの価値は、実店舗では出会えないような商品があることだった記憶があります。

2013/01/12

あったらいいな:電子書籍で期待したいこんなサービス

Kindle Paperwhiteで電子書籍を読むことにもだいぶ慣れてきました。コンテンツがまだ十分ではない、速読には紙の本のほうがしやすい、などの電子書籍のデメリットもある一方で、メリットも感じています。例えば、
  • ストアから買ったその場でダウンロードされすぐに手に入る。紙の、購入⇒郵送⇒到着と比べて入手スピード感が違う
  • 本の気になった箇所を気軽にハイライトで残したり、ハイライトはWeb上のKindleページで一覧になっている
  • 混んでる電車ではiPod touchで読み、自宅ではKindle本体で続きを読める。デバイス間でつながる
など、電子書籍ならではの便利さがあります。

とはいえ、本が紙という物理的なモノから電子書籍というデジタル形式に変わったことの利便性はもっと出せるのではと思います。デジタルの特徴をまだまだ活用しきれていない。今回のエントリーでは電子書籍でこんなサービスがあったらいいのに、というのをいくつか書いてみます。



■紙で買った本は電子書籍でも提供される

現時点で一番期待したいのがこれのBook版です。Amazonがアメリカで開始したAutoRip。
アマゾン、CD購入でMP3も無料入手できる「AutoRip」を提供開始|CNET Japan

仕組みは単純だけどかなり魅力的で、AutoRip対応のCDを購入したユーザーにはMP3版が無償提供されるというもの。CDをアマゾンで注文すればその場で同じ曲がダウンロードでき、CDはその後に届きます。過去に購入したCDでも、AutoRip対象CDであればこのサービスが適用されるとのこと(ただし1998年以降に購入したものに限る)。

これは何を意味するかと言うと、アマゾンからその曲の「聞く権利」を買うことであり、「CDで買った曲はMP3でも同じように聞けますよ」ということ。ユーザーが買うのは曲そのものであり、本来はCDに入っていようがMP3だろうがメディアは関係ないはずなんですよね。CDなりデジタルのMP3なりはあくまで曲を届ける媒体でしかない。

で、アマゾンに期待したいのが同じ仕組みをぜひ本でもやってほしい。紙の本を買えば同じ本の電子書籍もダウンロードできるサービスです(電子書籍を買えば紙の本も無料で送ってもらえる、でもよいです)。もっと言うと、AutoRipでは過去にアマゾンでCDもMP3配布の対象で、これを電子書籍でもできるといいなと。これが実現されると、過去に買った紙の本がキンドルに入り、今持っている紙の本は大半は処分できる。本の中からちょっと何かを探す時でも検索が使えて便利になりそうなんですよね。

ただ、Mashableの記事によれば、CDで実現したAutoRipもBook版の適用は難しいのではとの指摘もあります。Why Amazon Won't Give You Free Digital Copies of Your Movies and Books|Mashable。主な理由は、
  • CDに比べて本の種類が多くその分対応が難しい
  • 出版社が受け入れない
  • 音楽ではアップルのiTunesなどのライバルがありAutoRipをやることで競争優位性を出せるが、本の分野では競争相手が少なく本でAutoRipをやるインセンティブが少ない

■電子書籍の読み放題プラン

携帯電話にはパケット利用の定額プランがありますが、同じ考え方が電子書籍でできるとおもしろいと思います。例えば月5,000円で電子書籍読み放題プラン。毎月5,000円を払えば何冊でも電子書籍がダウンロードできる仕組みです。読む本が少ない月は2000円で多い月は4000円、というようなダブル定額もあってもよさそうです。

他にも、例えば、毎月1000円で月に3冊まで、毎月3000円で月に10冊までのようなプランも。もし上限超えれば1冊ごとに課金するモデル。場合によっては広告を表示させる広告モデルも併用する。

これらの価格設定でペイできるかは運用形態がどうなって、コストがどれくらいとか、もっと精緻に詰めないといけないと思いますが、事業者側にとって毎月継続してお金が入ってくるビジネスモデルは、利用者規模とコスト削減から損益分岐を超えれば魅力があるように思います。もっとも出版社や著者との収益配分の問題など、全てのステークホルダーを満たすのにハードルがありそうですが。

■レンタルとか電子書籍図書館

電子書籍のレンタルサービスもできるかもしれません。期間限定で「読む権利」を買う。ダウンロードして一定期間後に自動削除される仕組みです。削除せずに残しておきたいニーズがあれば、追加料金を支払えば削除されずに端末内に保存しておくことができるor紙の本が買える、などの付帯サービスがあってもよさそう。

レンタルに関しては、究極は電子書籍図書館の実現だと思います。紙の本は図書館で無料で「貸出/返却」をしますが、同じ仕組みを電子書籍に適用すると、電子書籍を無料で「ダウンロード/削除」できることになります。

電子書籍はデジタル形式なので、物理的な保存場所も不要だし、そもそも紙で言う貸出は単にダウンロードに置き換わるので、貸出中という状態がなくなります。利用者だけのメリットを考えると、何冊でもダウンロードできるという夢みたいな環境です。さらには、手元の端末でダウンロードし、一定期間後に削除も自動でされるので、紙の本では貸出/返却のために図書館に足を運んでいるのが電子書籍図書館では不要になります。

ただ、レンタルや電子書籍図書館も実現にはハードルがあるとは思います。ユーザーにはメリットですが、本を提供する側である作家や出版社、あるいは町の書店だったりアマゾンなどにとっては受け入れられないでしょう。有料で売れていた電子書籍というコンテンツが公共の図書館では全部無料。提供側の各ステークホルダーは反対なはず。もし実現したとしても長期で見れば作家さんがお金を稼げなくなるのではれば書籍文化が衰退してしまうので、利用者にとっても最終的にはマイナスです。

よって、現実的には電子図書館といえどなんらかの制限が課されるはずで、例えば、
  • 電子書籍のコピーは図書館側ではできない(各図書館はファイル分の書籍購入が必要)
  • 図書館での保有分しかダウンロード/アクセス権付与(貸出)できない。例えば3ファイルなら貸し出しは3人までと、結局は本への「供給<需要」になり順番待ちが発生
  • 利用者のダウンロード/アクセス付与可能数は1日あたり○冊、月に○冊に制限
要するに、電子書籍でも紙の本の貸出/返却とかなり近い仕組みになるということです。

レンタル/貸出中のユーザー側でのコピー制限をどう付けるかも課題です。ファイル自体のコピーは防げるとしても、やろうと思えば端末で全てのページの画面キャプチャを取り、PDFでつなげば電子書籍が作れてしまいます。紙で同じことをやろうとすると全ページを印刷して本にするというコスト/紙資源が必要ですが、デジタルだと時間があり手間を惜しまなければ、紙ほどお金かからずにできてしまうんですよね。

■切り売り、まとめ買いディスカウント、福袋やキュレーション提供

電子書籍といデジタルならではの提供方法として、本の中から一部のみの切り売りもあってもいいかもです。本は全ての章を読む必要は必ずしもないので、欲しい3章だけその分値段を抑えて買う、というイメージ。

価格と手に入るコンテンツの調整は紙に比べてデジタルはやりやすいので、他にも、1~10巻までまとめて買うとディスカウント(1冊あたりの値段がお得に)、福袋のようなどんなタイトルの本が入っているかは開けてみるまでわからない売り方も考えられます。

福袋スタイルは、ビジネス、小説などのカテゴリーと、最近人気の本、定番のベストセラーなどを選べ、選択範囲で10冊とかまとめて買える仕組みです。ただし何が入っているかは買ってからのお楽しみ。福袋同様に中には読まない本も入っているかもしれませんが、トータルで見ればお得感が出るようにしておく。紙と違ってデジタルなので保存場所には困らないし、本当にいらなければ電子書籍を端末から消去してしまえばよいですし。

他には、作家や著名人が進める本が毎月一定数配信してもらえるキュレーションのサービスもよさそうです。月1,500円で○○さんが選んだおすすめ5冊が毎月送られてくる、みたいな。アパレルでは服のキュレーションサービスが出てきていているので、それの電子書籍版です。

★  ★  ★

今回のエントリーでは電子書籍でこんなサービスがあるとおもしろいのでは、というものを挙げてみました。すでにお気づきの方もいるかと思いますが、どれも他の分野では実際にある既存サービスを、電子書籍に当てはめてみたものばかりです。最初のアマゾンのAutoRipはCD、携帯電話のパケ放題やダブル定額プラン、ビデオレンタルや図書館の仕組み、精肉の量り売り/切り売り、福袋、キュレーションサービス、など。

アイデアについて書かれた名著に「アイデアのつくり方」という本があります。アイデア作成の基礎となる原理とは、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない、と書かれています。

電子書籍でも世の中の既存アイデアを応用して、いろんなサービスができ、よりよい読書体験ができることを期待しています。


※参考情報

アマゾン、CD購入でMP3も無料入手できる「AutoRip」を提供開始|CNET Japan
AmazonのAutoRipサービスを早速試してみた―音楽CDを買うと自動的にクラウド版が提供される(日本にも展開予定)|Tech Crucn Japan
Why Amazon Won't Give You Free Digital Copies of Your Movies and Books|Mashable
電子書籍図書館は成り立つのか?|思考の整理日記


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2013/01/03

Kindle Paperwhite を買って実感した電子書籍のメリットとデメリット、依存リスク




マーケティングでは 「ドリルを買いにきた顧客のニーズは、本当はドリルが欲しいのではなく、壁に穴が開けること」 という有名な例えがあります。

2012年の年末に Amazon の電子書籍端末 Kindle Paperwhie を買いました。この例えがそのまま当てはまると実感しています。電子書籍端末を買う顧客のニーズは、端末そのものが欲しいのではなく、「より良い読書体験」 をすることです。

読書体験が変わったのは単に電子書籍をキンドルで読むことだけではなく、以下の読書フロー全体で新しい体験になったことです。キンドル購入前の予想以上でした。

  • 本を入手する
  • 読む
  • 保存する / 再読する

2012/07/28

「仕組みの問題」 で考える Amazon と三河屋のサブちゃんの共通点




表面的な見た目の違いではなく、構造やメカニズムの違いに目を向けると新たな着眼点が見つかることがあります。起こった事象ではなく、背後にある 「仕組み」 に注目するのです。



Amazon のレコメンド機能


仕組みを考えると、A で成り立っている仕組みが B でも成り立たないか、という発想ができるようになります。

アマゾンと、サザエさんに登場する三河屋のサブちゃんで考えてみます。

アマゾンが力を入れている一つがレコメンド機能です。

レコメンド機能は、その人が買いたくなるであろう商品をおすすめしてくれます。レコメンドの元になっているのは、アマゾンでこれまで何を買ったか、欲しいものリストに何を入れているか、どんな商品を閲覧したかなどです。

確かに、レコメンドの精度はまだ不十分です。ある商品をクリックすると、おすすめ商品が関連するものばかりになってしまう時があります。もっと精度がよいレコメンド機能を期待しています。


三河屋のサブちゃん


アマゾンのレコメンドの仕組みは、購買情報や閲覧情報をアマゾンが持っているから実現できるものです。それだけ、ユーザーの一人ひとりを理解しているのです。

レコメンドをうまくやっているのが、サザエさんに登場する 「三河屋のサブちゃん」 です。

サブちゃんは、次のような一声とともに台所の勝手口に登場します。「そろそろお醤油が切れかける頃だと思って持ってきました」 。

サザエさんも 「ちょうど良かった。お醤油が切れかけてたの。お味噌もいつものを持ってきてくれるかしら」 と、追加で味噌も注文します。

これができるのは、サブちゃんがサザエさん一家を知り尽くしているからこそです。

何も言わなくとも一回に頼む醤油の量も、どんな醤油が好みなのか、そろそろ醤油が切れかけていることも把握しています。頼まれなくても勝手口に現れて、「そろそろお醤油が切れかける頃だと思って持ってきました」 という絶妙のタイミングです。


アマゾンとサブちゃんの共通点


サブちゃんは、磯野家の購買情報やサザエさんたちの嗜好を知り尽くしているのでタイミングよくレコメンドし、さらに追加で別の商品も買ってもらっています。

お客のことを深く理解し、そこから購買を促すというアマゾンと三河屋のサブちゃんに共通する仕組みです。


課題設定と問題解決も 「仕組み」 で考える


背後の仕組みに注目するのは、様々な場面で有効です。例えば、何か仕事上でミスが起こり問題が発生した場合です。問題を把握し、課題解決するために活用できます。

ミスや不備が起こった時、ミスをした当事者を責めてしまいがちです。

原因特定を担当者という個人レベルだけで、対応や改善策もそのレベルにとどまってしまうと、次もまた同じことが起こる可能性があります。容易な対策はミスを起こしてしまった担当者を変えることです。しかし、もし発生原因がそもそもの仕組みの問題だとすると、新しい担当者も同じミスしてしまうかもしれません。

問題が起こった時は個人ではなく、問題に焦点を当てるべきです。

原因究明では、なぜ起こったのかの仕組みの問題として捉えるのです。その上で、ミスが起こらないような仕組みとしての改善と、ミスが発生しても早期に発見できるチェックの仕組みを構築するという2つのアプローチで対応します。

仕組みやメカニズムに着目すると、他の業務プロセスが活用できるのではないかという視点が持てます。A で成り立っている仕組みが、別の B でも成り立たないかという発想です。一人の担当者や責任者を責めるより生産的です。

ミスを起こした側・起こされた側の双方にとって、今後はミスをなくすという win-win を目指したいです。


最後に


今回のエントリーで言いたかったのは冒頭で書いた、見た目の違いではなく、構造・メカニズムの違いに目を向けると、新たな着眼点が見つかることです。普段から 「メカニズムはどうなっているのか」 と考えるクセをつけておきたいです。

2012/04/30

ドリルを売ろうとした Sony と、穴を開けるサポートをした Amazon

今日で4月が終わるので、2012年も3分の1が経過したことになります。時計で言うとちょうど20分のところに針がある状態です。

12年の今年は今のところコンスタントに本が読めていて、1ヶ月で20-25冊程度、4ヶ月ではほぼ100冊くらい読みました。このうちの8割以上はアマゾンから買った本です。感覚的には9割に近いくらいかもです。それくらい本はアマゾン経由で手に入れています。

本をアマゾンで買うのに何が魅力かって、中古も含めた豊富な品揃え、モバイルからでも手っ取り早く注文ができて、安定した配送の仕組みですぐ届く、送料無料、あたりかなと思っています。トータルでの提供サービスが素晴らしいです。


電子書籍を理解する3つのフレーム


次にアマゾンに期待したいのはキンドルです。電子書籍を読める環境のサービス提供です。

電子書籍は、電子書籍端末という 「デバイス」 、電子化された本という 「コンテンツ」 、電子書籍を手に入れるための 「プラットフォーム」 という3つの層で考えるといいと思っています。アマゾンへの期待はデバイス、コンテンツ、プラットフォームというトータルでの電子書籍サービスの提供です。

2011/10/22

Amazon に期待したい 「書籍 + iTunes Match」 という読書体験

ようやくという感じですが、わくわくするニュースです。日経新聞の報道によると、アマゾンが年内にも日本での電子書籍事業に参入するとのことです。

参考:アマゾン、年内にも日本で電子書籍 出版社と価格詰め|日本経済新聞


日経が単独でスクープをするようなニュースはやや不安になることもあるのですが、記事を見ると PHP 研究所とは契約に合意し、小学館、集英社、講談社、新潮社などととも現在交渉中とわりと具体的に書かれています。アマゾンの電子書籍での日本進出が今度こそはと期待できる内容です。


3層で強みを持つ Amazon


すでに日本国内では電子書籍の市場は存在し、少なくない企業が参入を果たしている状況で、具体的には下の表のような状況です(引用:上記日経記事)。

市場規模は650億円程度(10年度)で、書籍・雑誌全体での約2兆円規模に比べるとまだまだ小さい印象です(数字は同じく日経記事から)。




ニーズがあると思われるににもかかわらず普及が進まないと思うは、以下の3層それぞれでユーザーにとって魅力を感じないからではないです。

  • そもそも電子書籍というコンテンツが少ない
  • 電子書籍端末の互換性も十分ではない
  • 購入するマーケットも乱立している

コンテンツ、端末、マーケットプラットフォームの3つで十分とは言えません。紙の本を買う方が総合的には良く、それに比べて電子書籍で読むということにメリットが感じられないのです。

アマゾンであれば違います。もちろん、前述のような幅広い出版社との契約合意が前提ですが、電子書籍は自社サイトを通じて提供されます。

パソコンだけではなく、タプレットやモバイルからブラウザかアプリのどちらからでも買えます。端末についても、専用のキンドルがあり、キンドルを持っていなくても iPhone や iPad 、Android 用のアプリも提供しているので、幅広い端末から読むことができます。

アマゾンのジェフ・ベゾス CEO は端末やサービスを普及させることを重視し、利益の回収は普及後でいいという経営戦略の持ち主です。

アマゾンから販売されるタブレットである Kindle Fire の定価は199ドルです。製造コストはそれ以上の209ドルではないかという情報もあります。これは1台売るごとに10ドルの赤字が発生します。

参考:Amazon’s $199 Kindle Fire Costs $209.63 to Make [STUDY]|Mashable


これは1例ですが、日本においても参入すると決めた以上は、コンテンツ、端末、マーケットというアマゾンの電子書籍サービスをまずは普及させるような展開をしてくるはずです。アマゾンの国内参入は、ようやく本命がきたかと期待したくなります。


Apple が提供する iTunes Match の意味


これは現在はアメリカのみ利用可能なのですが、「iTunes Match」 というアップルのサービスがあります。

iTunes Match は、自分が持っている CD から iTunes に取り込んだ音楽を、iTunes ミュージックストアで提供している楽曲と照合させ、マッチすればその曲は iPhone・iPad・iPod などの全端末でダウンロードできるようになるというものです。iTunes に入っている自分で CD から取り込んだ曲でも、全てミュージックストアから買ったものとして扱われることになります。

iTunes Match が興味深いのはその考え方にあります。

iTunes マッチがなければ、すでに CD で取り込んだ曲でも同じ曲を iTunes ミュージックストアから買ってダウンロードする場合、1曲150円等のコンテンツ料金が発生します。CD もダウンロードも同じ曲にもかかわらずです。

ところが iTunes マッチでは、「すでに CD で買っているから、同じ曲をミュージックストアからも別途金額は発生せずにダウンロードできます」 という考え方です。同じ曲に CD とダウンロードとに二重でお金を払うのではなく、「その曲を聴く権利を買う」 というものです。


 「書籍 + iTunes Match」 という読書体験


電子書籍に話を戻します。

もし iTunes Match のような考え方が電子書籍に適用できればどうなるでしょうか。

考え方は 「その本を読む権利を買う」 です。今手元にある書籍を紙の本を買っていれば、電子書籍版でも同じ本が手に入るというイメージです。

この本を読む権利を買ったということなので、一度紙で買えば電子版を別途料金で払う必要がなくなります。逆のパターンもあり得るので、電子版を先に買って紙の本を後から無料で入手することもできます。仕組みは、アマゾンの個人 ID で紐付し、どの本を買っているかの管理することになります。

電子書籍を読んでいての印象ですが、電子書籍には紙の本と比べたメリットとデメリットがそれぞれあり、どちらの形式が絶対的に良いという感じではありません。

紙は持ち運びや本の中から必要な情報を取り出すのに難がありますが、速読性や全体像の把握は紙が勝ります。電子書籍コンテンツや媒体はまだまだこれから仕組みも技術も進化するのでしょうが、それでも紙の本は一定程度は存続するでしょう。

書籍でも iTunes Match のような仕組みがあれば、魅力的です。読書をするシーンや目的に合った読書体験が用意され、各個人それぞれがストレスなく享受できます。アマゾンには、読みたい時に読みたい環境で読めるという読書体験の実現を期待したいです。

2010/10/17

Amazon の競争戦略ストーリー


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「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 - アマゾンには協調フィルタリングと呼ばれるレコメンド技術が使われています。レコメンドにより、自分と嗜好性の近いユーザーが好む商品が提示されます。


Amazon のコンセプト


一方、別の商品をクリックすると、こんなメッセージが出てくることもあります。「お客様は、2010/8/9にこの商品を注文しました。」

このメッセージを見て、初めて自分はすでに買ったことがあることに気づき買うのをやめるでしょう。

なぜアマゾンは、このようなメッセージを表示してくれるのでしょうか。アマゾンにとっては機会損失とも言えます。それは、アマゾンのコンセプトを見ると理解できます。

ストーリーとしての競争戦略 - 優れた戦略の条件 という本には、アマゾンのコンセプトは次のように書かれています。「モノを売るのではなく、人々の購買の意思決定を助けるサービスを提供する」。アマゾンのレビュー機能や、アマゾン・マーケットプレイスにより中古品と新品が比較しやすいようになっているのも、このコンセプトに基づいています。

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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。