
今回はデザイン思考を取り上げます。
この記事でわかること
- デザイン思考とは
- マーケティング視点での掘り下げ (3つ)
- 1. ユーザーへの向き合い方 (共感)
- 2. 問題設定を磨いてこその創造
- 3. プロトタイプとテストはセットで
この記事で書いているのはデザイン思考とは何かと、マーケティングの観点でデザイン思考のポイントを紐解いています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
デザイン思考とは何か
皆さんはデザイン思考をご存知でしょうか?
デザイン思考とは、デザイナーの思考や方法をデザイナーではないビジネスパーソンが活用し、ビジネスでの問題発見と解決、課題に対する答えを出すための方法です。
デザイン思考には五つの要素があります。
共感、問題定義、創造、プロトタイプ、テストです。
ではここからはデザイン思考のポイントを、マーケティングの観点から掘り下げていきましょう。
デザイン思考のポイント
次の三つについて見ていきます。
デザイン思考のポイント
- ユーザーへの向き合い方 (共感)
- 問題設定を磨いてこその創造
- プロトタイプとテストはセットで
では順番にご説明します。
[ポイント 1] ユーザーへの向き合い方 (共感)
デザイン思考の五つのステップで最初に来るのが共感です。
ユーザー基点になり、ユーザーや顧客のことを理解、納得、共感の順に進んでいきます。
ここに注意点があります。ユーザー基点になることと、ユーザーの言うことをそのまま全て受け取ることは同じではありません。
ユーザーの発言や振る舞いはファクトとして重要な情報になりますが、彼ら彼女らの言っていることをそのまま鵜呑みにはしません。健全な批判的な面も片方でもっておきます。
何が何でも 「お客様第一」 ではないのです。デザイン思考の文脈に当てはめれば、全てのことに必ずしも共感することがマストではありません。
もちろんユーザーのことをないがしろにすることはしませんが、ユーザーのことを理解し共感しようとする前のめりの姿勢と、健全な批判的精神の両方を持ち合わせます。
[ポイント 2] 問題設定を磨いてこその創造
デザイン思考のポイントだと思うのは、ユーザーとの対話や観察からの共感を得て、何を問題として定義するかです。
イシュー設定が全てを決めると言ってもいいくらいです。デザイン思考のステップで問題定義の次にある創造が一見するとどんなに美しくても、そもそもの問題設定がずれていればユーザーへの価値提供が実現されません。
ついソリューションである創造に目が向き、注力しがちになります。しかしその前にしっかりと問題を定義をすることが大事です。
[ポイント 3] プロトタイプとテストはセットで
創造フェーズでの切り口とアイデアを具体化したものがプロトタイプです。別の表現をすれば、プロトタイプとは自分たちの仮説を具現化し可視化したものです。
仮説は検証されて初めて正しいかどうかが分かります。検証されるまではあくまで仮の答えに過ぎません。
ここから言える重要なことは、プロトタイプの設計時からテストのことを想定しておきます。
プロトタイプとテストはセットで考える
- 論点と仮説 (問いと仮の答え)
- 検証方法
- 仮説が反証された場合の対応方針
プロトタイプをつくりテストをすれば、デザイン思考の最初のステップである共感に戻ります。
まとめ
今回はデザイン思考を取り上げ、マーケティングの観点でポイントを掘り下げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
デザイン思考
デザイナーの思考や方法をデザイナーではないビジネスパーソンが活用し、ビジネスでの問題発見と解決、課題に対する答えを出すための方法。
デザイン思考のポイント
- ユーザーへの向き合い方。理解と共感する姿勢と、健全な批判的精神
- 問題設定を磨いてこその創造
- プロトタイプとテストはセットで進める (論点と仮説, 検証方法, 仮説が反証された場合の対応方針)