2020/12/26

新規事業は HDCA サイクルを回すプロセス



今回は新規事業やプロダクト開発についてです。


この記事でわかること


  • 新規事業と HDCA
  • ビジネスモデル構築のための5つの仮説
  • 3つの Fit を見ていく


この記事で書いているのは、新しい事業や商品・サービスを生み出す方法です。

HDCA というサイクルから掘り下げています。HDCA とは何でしょうか?

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。


新規事業と HDCA


新規事業とは、PDCA ならぬ HDCA を何度も回す取り組みです。

HDCA とは PDCA の Plan を Hypothesis (仮説) に変えたものです。


HDCA
  • 仮説 Hypothesis: 論点に対する仮説をつくる
  • 実行 Do: 仮説をテストする
  • 検証 Check: 仮説検証を行う
  • 反映 Adjust: 検証結果から仮説をブラッシュアップさせる


* * *


ではここからは、HDCA の1つ目の仮説について掘り下げていきす。


ビジネスモデル構築のための5つの仮説


新規事業開発では、仮説の解像度を上げると5つに分解ができます。5つはビジネスモデルを構築するための仮説です。


ビジネスモデル構築のための5つの仮説
  • 顧客仮説
  • 課題仮説
  • ソリューション仮説
  • 価値仮説
  • 収益モデル仮説


それぞれを簡単に補足をすると、1つ目の 「顧客仮説」 は自分たちの顧客定義です。新規事業のようなこれから顧客を獲得する状況では、まずはそもそもの自分たちの顧客は誰かを明確にします。

2つ目の 「課題仮説」 は、定義した顧客が抱える問題と取り組む課題です。

3つ目の 「ソリューション仮説」 は、顧客課題に対して自分たちは問題解決策として何をするかです。4つ目の 「価値仮説」 は顧客が得る本質的な価値です。ソリューションがもたらす顧客価値への仮説です。

そして最後の5つ目が 「収益モデル仮説」 です。顧客への価値提供に対して自分たちが顧客からどのように対価を得るか、収益を得る仕組みへの仮説です。


仮説の順番が大事


ここまで見てきた5つの仮説は、この順番が大事です。

よくあるのは顧客や顧客課題が明確になっていないにも関わらず、解決策であるソリューションに注力してしまうことです。他には価値提供が十分ではない段階で、収益化を急いでしまうこともあります。


3つの Fit を見ていく


5つの仮説を見ていく時に 「3つの Fit」 を意識するといいです。プロダクト開発や事業開発で使われる用語です。


3つの Fit
  • Customer problem fit
  • Problem solution fit
  • Product market fit


1つ目の Customer problem fit (CPF) とは顧客仮説と課題仮説です。誰のどんな課題かを見極めます。顧客課題が自分たちの思い込みではなく、本当にその課題が実在するかがポイントです。

2つ目の Problem solution fit (PSF) は課題仮説とソリューション仮説を併せたものです。提供するソリューションは顧客が抱えている問題を解決するかどうかです。

ソリューションはあくまで課題に対してです。課題が磨き込まれているからこそ、ソリューションに意味があります。

3つ目の Product market fit (PMF) は、3つの Fit の中では最も良く使われる言葉です。

プロダクトとはソリューションを具現化したものです。プロダクトがマーケットに受け入れられるかどうか、市場性があるかを見極めるのがプロダクトマーケットフィットです。


まとめ


新規事業やプロダクト開発を仮説をキーワードに掘り下げました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


新規事業と HDCA
  • 仮説 Hypothesis: 論点に対する仮説をつくる
  • 実行 Do: 仮説をテストする
  • 検証 Check: 仮説検証を行う
  • 反映 Adjust: 検証結果から仮説をブラッシュアップさせる


ビジネスモデル構築のための5つの仮説
  • 顧客仮説
  • 課題仮説
  • ソリューション仮説
  • 価値仮説
  • 収益モデル仮説


3つの Fit を見ていく
  • Customer problem fit: 誰のどんな課題か
  • Problem solution fit: ソリューションは顧客の問題を解決するか
  • Product market fit: プロダクトがマーケットに受け入れられるか (市場性)


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。