今回は仕事でのレポート作成で大切なことです。
✓ この記事でわかること
- 目的を常に意識する
- 事実と意見を分ける
- 意見は何を書けばいい?
- フレーム 「空雨傘」 に当てはめると?
今回はデータ分析のレポート作成で大切にしたいことです。
2つあり、目的を意識すること、事実と意見を分けることです。ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
レポート作成で大切なこと
今回の記事を書きたいと思ったきっかけは、マーケティングリサーチでのレポートからでした。
マーケティングリサーチをより一般化すればデータ分析です。データ分析のレポートを書く時に大事にしたいのは 「目的を意識する」 と 「事実と意見を分ける」 です。
意見の分解
「事実と意見を分けること」 について、意見はさらに分解ができます。
✓ 意見の分解
- 結論
- 根拠
- 示唆
- 想定
- 期待
- 希望
以上の分解をここでは 「意見」 とひとまとめにしていますが、事実と区別することが大事です。
少なくともレポートの書き手の頭の中では事実と意見が分けられていて、レポートの読み手にもどこまでは事実で、どこからがレポート作成者の意見なのかがわかるように書くといいです。
では、意見とは何を書けばいいのでしょうか?
意見の内容
ビジネスでは、「目的に沿った意見を書く」 が正解です。
データ分析とは上位にビジネスの目的があります。この意味でデータ分析は目的を達成するための手段です。意見では目的達成に貢献できる内容を結論や示唆、根拠として書きます。
では目的からの意見の出し方を、身近な具体例に当てはめてみましょう。
空模様を見た後に…
ロジカルシンキングのフレームで、「空 - 雨 - 傘」 はご存知でしょうか?
空雨傘とはそれぞれ、事実、解釈、行動を意味しています。
出典: キャリ ch
✓ 空雨傘
- 空を見上げて空模様を観察する [事実]
- 今の空模様からこの後は雨が降りそうだと解釈する [解釈]
- 外出には傘を持っていくと決める [行動]
今回の文脈に当てはめると、空は 「事実」 、雨と傘が 「意見」 です。
目的によって意見は変わる
意見とは、ビジネスでは 「目的に沿って意見は変わる」 でした。
空を見て雨が降りそうだと解釈をし、「傘を持って出かける」 となったのは、前提として目的が 「外出先で雨に濡れないこと」 だからです。
もし目的が 「洗濯物を今日中に乾かすこと」 なら、意見は 「部屋干しにして乾きにくい厚手の服は浴室乾燥機を使う」 です。あるいは目的が 「1日の寒暖差で風邪を引かないようにする (体調管理をしっかりやる) 」 だとしたらどうなるでしょうか?
見る事実は空模様だけではなく、より詳細情報を天気予報アプリやサイトを見て、最低気温と最高気温も見ます。出す意見は、着る服のコーディネート、手袋やマフラーは必要かどうかです。
目的によって選ぶ事実と、事実からの意見は変わるとはこういうことです。
データ分析やレポート作成では目的が大事です。分析前の準備段階から分析中、レポート作成時も常に目的を意識し、目的達成につなげる 「事実と意見を分ける」 です。
まとめ
今回はデータ分析のレポート作成で大切にしたいことでした。
最後にまとめです。
レポート作成で大切なこと
- 目的を常に意識する
- 事実と意見を分ける
意見の内容
- ビジネスでは、「目的に沿った意見を書く」 が正解
- 意見は目的達成に貢献できる内容を結論・示唆・根拠として書く
- 意見の元になっている事実も、目的達成につながるものを選ぶ