2019/04/15

「センターピンは何か?」 。本質を見い出し、本質が全体にどう影響するかを考える問い




今回は、本質を考えることについてです。

  •  「本質を考えろ」 と言われるけど、どうすればいいの?
  • 何かいい方法があれば知りたい

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。

私が仕事やプライベートでもよく使っている、本質を見極めるための考え方をご紹介します。

シンプルな問いを意識して使う方法なので、ぜひ今日からやってみてください!


センターピンを考える


本質を捉えるために意識しているのは、「センターピンは何か?」 という問いです。

センターピンとは、ボーリングのピンの一番先頭にあるピンです。

ボーリングのたとえから 「センターピンは何か」 とは、ものごとを進める、動かしていくにあたって、全体に最も影響があるもの、そこを動かせば後は回転してまわりだすものは何かです。


センターピンの例 (note の成長モデル)


センターピンは何かで、最近興味深いと思ったのは、note の成長モデルです。

note では次のような成長モデルをシンプルにつくり、あらゆる施策をこのモデルに沿って考え、実行しているそうです。



引用: note 急成長の舞台裏と.com .jp ドメイン取得の経緯を聞いてきたよ (第1回) |決算が読めるようになるノート


note のセンターピンは、作者 (クリエイター) を集めることです (図の一番左) 。

クリエイターが集まれば note でのコンテンツが増えていきます。ユーザーが増え、コンテンツが楽しまれシェアされ、それがまたクリエイターを集めるという好循環です。

このサイクルがまわるごとに、note というプラットフォームは成長していきます。


仕事での活用例


仕事でも 「センターピンは何か」 の考え方は有効です。

私の場合は例えば、

  • 今日の仕事のタスクで、最も重要なものは何か
  • マーケティングの施策は何がセンターピンなのか
  • プロダクト開発での開発要件、開発プランや開発プロセスで、何を真っ先にやるべきか
  • コンサルティングならクライアントの抱える問題のうち、どれが最も解決すべき問題か

1つめの、自分の今日のタスクの補足です。

朝、仕事に入る前に 「センターピンは何か」 を考えます。有効なのは、可能な限りその大事な仕事を最初に手をつけることです。

後回しになるほど、時間が取れず、また頭の中で 「やらなきゃ」 という気持ちが残るのは、なんとなく気になるものです。

始めにセンターピンを片付けてしまうと、まさにボーリングのピンのように、その後のタスクも手が進みます。

先ほど挙げた活用例のいずれも、「センターピンは何か」 と問いかけることによって、

  • なぜ集中してそれに取り組むべきなのか
  • その後はどういうストーリーでものごとが動いていくか

をより明確に意識し、考えることができます。


問いの言葉の違い


ものごとの本質は何かを考えるにあたって、「本質は何か」 と 「センターピンは何か」 という問いでは、言葉から受ける感覚が同じではないのは興味深いです。

やっていること自体はどちらも本質を捉えようとしています。しかし、思考プロセスは微妙に違いがあります。

具体的に言語化すると、

  • 本質は何か:本質という一点を見い出そうとする問い
  • センターピンは何か:本質と、その後に残りのピンがどう倒れるかの動きや流れまでも考えようとする問い

つまり、後者の 「センターピンは何か」 には、本質がその後に全体にどう影響するかまでも全体の流れでイメージするようになります。


まとめ


今回は、本質をどうやって捉えればいいかを書きました。「センターピンは何か」 という問いです。

ぜひ仕事やプライベートでも、「センターピンは何か」 という視点で考えてみてください。何が本質なのか、その本質が全体にどんな影響を与え、動いていくのかが見えてきます。

最後に今回の記事のまとめです。

  • 本質を捉えるために意識しているのは、「センターピンは何か?」 という問い。センターピンとは、ものごとを進める、動かしていくにあたって、全体に最も影響があるもの、そこを動かせば後はまわりだすもの

  • 「センターピンは何か」 を問いかけることによって、なぜ集中してそれに取り組むべきなのか、その後はどういうストーリーでものごとが動いていくか、をより明確に考えることができる

  • 「本質は何か」 と 「センターピンは何か」 という問いには、言葉の違いにより思考プロセスが異なる。
    • 「本質は何か」 は、本質という一点を見い出そうとする問い
    • 「センターピンは何か」 は、本質と、その後に残りのピンがどう倒れるかの動きや流れまで。つまり本質が全体にどう影響するかまでもを考えようとする問い

最新記事 (毎日更新中)

書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。