投稿日 2019/09/17

Connecting the dots (点と点をつなげる) で、1つ1つの点にも目を向けることの大切さ




今回は、Connecting the dots についてです。

  • Connecting the dots とは?
  • スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチとは?
  • Dots に目を向ける大切さとは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、スティーブ・ジョブズのスピーチでも使われた Connecting the dots (点と点をつなげる) について取り上げます。

記事の前半では、点と点をつなげるとは何かをジョブズのスピーチもご紹介しながら解説しています。後半では、dots という点について何が大切なのかを書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


Connecting the Dots


いきなりですが、Connecting the dots という考え方をご存知でしょうか?

日本語では 「点と点をつなげる」 と表現します。Connecting the dots とは、キャリアの文脈では過去の経験が、その当時は思いもよらなかったことに活かせる状況を指します。

誰しも 「あの時の経験がこんなふうにつながるとは」 と思ったことが、一度のみならずあるのではないでしょうか。


スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチ


Connecting the dots は、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で語ったスピーチの中に入っていたことでも有名です。

以下は、スピーチから該当箇所の引用です。原文は、2005年の米国スタンフォード大学卒業式の祝賀式で卒業生に向けて行ったスピーチです。

Text of Steve Jobs' Commencement address (2005) |STANFORD UNIVERSITY

自分の興味の赴くままに潜り込んだ講義で得た知識は、のちにかけがえがないものになりました。たとえば、リード大では当時、全米でおそらくもっとも優れたカリグラフの講義を受けることができました。キャンパス中に貼られているポスターや棚のラベルは手書きの美しいカリグラフで彩られていたのです。

退学を決めて必須の授業を受ける必要がなくなったので、カリグラフの講義で学ぼうと思えたのです。ひげ飾り文字を学び、文字を組み合わせた場合のスペースのあけ方も勉強しました。何がカリグラフを美しく見せる秘訣なのか会得しました。科学ではとらえきれない伝統的で芸術的な文字の世界のとりこになったのです。

もちろん当時は、これがいずれ何かの役に立つとは考えもしなかった。ところが10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、カリグラフの知識が急によみがえってきたのです。そして、その知識をすべて、マックに注ぎ込みました。美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。

もし大学であの講義がなかったら、マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう。ウィンドウズはマックをコピーしただけなので、パソコンにこうした機能が盛り込まれることもなかったでしょう。もし私が退学を決心していなかったら、あのカリグラフの講義に潜り込むことはなかったし、パソコンが現在のようなすばらしいフォントを備えることもなかった。

もちろん、当時は先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。しかし、いまふり返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。

 (引用: 「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳|日本経済新聞)


後からどうつながるか


Connecting the dots でフォーカスされるのは、Connecting です。

点と点が後からどうつながるのか、意図的につなげられるかです。過去の一見すると無関係な経験が今になって役に立ち、新しいキャリアをつくっていく考え方です。

ジョブズのスピーチでは、大学の時のカリグラフの授業で学んだことが、後のアップルでの事業に役に立ちました。

Connecting the dots には、異なる既知のアイデアを組み合わせ、新しいアイデアを生むという意味もあります。


点に目を向ける


一方で、あらためて目を向けたいのは Dots です。

どれだけ自分の点を増やしているかです。何かを試しているか、新しく始めているか、チャレンジをしているかです。

日常で、ちょっとしかたことでもよいので、日々何か新しく試し続けているかが、点を増やすということです。常に新しく種を蒔き続けているからこそ、後からの Connecting が実現するのです。

点に目を向けるもう1つの意味は、点を大きくしようとしているかです。

種を蒔いて終わりではなく、芽を出し成長させているかです。

もちろん、新しい試みである蒔いた種が全て芽吹くことはありません。だからと言ってやりっ放しで終わりではなく、その時は将来どんなことに役立つかはわからなくても、おもしろいと思えば点を大きくしておきたいです。


まとめ


今回は、Connecting the dots について書きました。

最後に今回の記事のまとめです。



Connecting the dots とは点と点をつなげること。キャリアの文脈では過去の経験が、その当時は思いもよらなかったことに活かせる状況を指す。
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で語ったスピーチの中に入っていたことでも有名。


Connecting the dots でフォーカスされるのは、Connecting 。点と点が後からどうつながるのか、過去の一見すると無関係な経験が今になって役に立ち、新しいキャリアをつくっていく考え方。


一方で、あらためて目を向けたいのは Dots 。どれだけ自分の点を増やしているか。何かを試しているか、新しく始めているか。常に新しく種を蒔き続けているからこそ、後からの Connecting が実現する。
点を大きくしようとしているかも大事。種を蒔いて終わりではなく芽を出し成長させているか。



最後に


スティーブ・ジョブズのスピーチの動画はこちらです。日本語の字幕付きのものです。





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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。