投稿日 2019/09/11

書評: 予定通り進まないプロジェクトの進め方 (前田考歩 /後藤洋平) 。重宝している 「プロジェクト譜」 (プロジェクト可視化ツール) をご紹介




今回は、書評です。

予定通り進まないプロジェクトの進め方 という本をご紹介します。





  • 何が書かれている本?
  • プロジェクトを進めるツール 「プロジェクト譜」 とは?
  • プロジェクト譜を応用して、ビジネスの勝ち筋をつくる方法

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、
です。

この本に書かれている 「プロジェクト譜」 というツールをご紹介し、使い方の応用を書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。


この本に書かれていること


以下は、本書の内容紹介からの引用です。

ルーティン・ワークではない仕事はすべてプロジェクトである!

事務作業などのルーティン・ワークは、今後 AI やロボットに代替されると言われています。人が進める仕事は、新たな顧客の獲得、商品の開発、事業の立ち上げといった高いスキルが求められる 「プロジェクト」 になっていきます。しかし 「プロジェクト」 の実行には、様々な制限課題がつきまといます。

本書では、SI 開発やプラント建設といった 「狭義のプロジェクト」 だけではなくルーティンではない活動すべてをプロジェクトとしてとらえ工学的なアプローチでそれを解明し、成功に導くための方法を身につけます。

この本の内容を一言で言えば、プロジェクトとは何か、未知との戦いであるプロジェクトを進めるための具体的な方法です。

特に興味深かったのは、「プロジェクト譜」 というツールです。

プロジェクトを可視化し、どこに課題やボトルネックがあるか、プロジェクト目的から逆算して何をすべきかの全体ストーリーが一目でわかります。

プロジェクト譜というやり方を知れただけでも、この本を読んだ価値がありました (プロジェクト譜については後ほどご紹介します) 。


プロジェクトとは


いきなりですが、プロジェクトと聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?

この本では、プロジェクトとは未知との戦いであり、プロジェクトには不確実さが伴うと書かれています。

プロジェクトはやってみなければ成功するかはわかりません。いくら事前にプロジェクトの詳細な計画を立てたとしても、プロジェクトを実行して進めていくと想定外のことは必ず起こります。

同じような内容でも、プロジェクトの進め方はは環境などの前提によって変わります。この意味で、プロジェクトは一回限りのものです。


 「プロジェクト譜」


この本が興味深く読めたのは、プロジェクトを進めるためのツール 「プロジェクト譜」 が具体的に説明がされていたからです。

プロジェクト譜とは、プロジェクトの情報と成功ストーリーを可視化したものです。因果関係を客観視でき、何がボトルネックなのか、そこからどうやって解決すればいいかが考えやすくなります。

プロジェクト譜のイメージは、次のようなものです。



引用:なぜプロジェクトは上手くいかないのか?未知なるチャレンジを成功に導く 「プ譜とは?」 |OUR FUTURES


図の左から、
  • 前提情報 (スケジュール・予算・人員・環境・外敵など) 
  • 施策
  • 中間目標
  • ゴール設定
を置いていきます。

各施策が中間目標につながり、中間目標を達成するとゴールにいく、そのためにどんなパスを通るかが可視化されます。中間目標は、ゴールを達成するための条件です。

施策・成功条件・ゴールと3つが、どのようにつながっているかを可視化し、プロジェクト全体としてうまく進んでいるかを考えやすくなるツールです。


プロジェクト譜の使い方


プロジェクト譜の使い方のポイントだと思うのは、プロジェクトのフェーズごとにプロジェクト譜を書き直していくことです。

プロジェクトの段階ごとにプロジェクト譜をアップデートしていけば、プロジェクトを一歩引いた目でどのように進んでいるのかがわかります。

プロジェクト譜は、プロジェクトの最初に一度つくって終わりではありません。プロジェクトの進行とともに、プロジェクト譜も進化していきます。

フェーズごとにプロジェクト譜をつくっておけば、後からプロジェクトを振り返るのに有効です。この本では、将棋の感想戦のように、プロジェクトの振り返り方も詳しく書かれています。


プロジェクト譜の応用


この本からプロジェクト譜というツールを知って、普段の仕事でも使うようになりました。

プロジェクトのため以外にも、事業戦略や経営コンサルティングに使えます。

この本に書かれているプロジェクト譜と全く同じではなく、プロジェクト譜の考え方を取り入れたモデル図です。

事業の勝ち筋を見極めたり、事業や業務プロセスの課題・ボトルネックは何かを見つけるために役に立つツールです。一人で使うこともあれば、メンバーと議論をするために使う場合もあります。

例えばマーケティングを例に、プロジェクト譜を応用したモデル図は、次のようなイメージです。




本書のプロジェクト譜よりは複雑にはなりますが、事業や経営の全体像を可視化し、因果関係やストーリーがわかるのが良いです。

事業の勝ち筋、業務の成功ポイントを見つけるために役に立っています。

ストーリーを 「施策」 「中間目標」 「ゴール設定」 と3つに分類することにより、以下のようなメリットがあります。


プロジェクト譜のメリット
  • 全体像の流れを一目で把握できる
  • 図をもとに事業責任者や現場メンバーと会話をすると、話が進みやすい
  • 理想と現状を比べることによって、課題・ボトルネックが発見できる
  • 中間目標を数字に落とし込み (KPI 設定) 、数字を追って解決していける


まとめ


今回は、予定通り進まないプロジェクトの進め方 という本を取り上げ、プロジェクト譜というツールをご紹介しました。





記事の後半では、プロジェクト譜を応用した事業の勝ち筋、業務の成功ポイントを見つける方法を解説しました。

最後に今回の記事のまとめです。



この本に書かれていることは、プロジェクトとは何か、未知との戦いであるプロジェクトを進めるための具体的な方法。特に興味深かったのは、「プロジェクト譜」 というツール。


プロジェクト譜は、プロジェクトの情報と成功ストーリーの可視化。因果関係を客観視でき、何がボトルネックなのか、そこからどうやって解決すればいいかが考えやすくなる。


プロジェクト譜は普段の仕事でも使っている。プロジェクト以外にも、事業戦略や経営コンサルティング。事業や経営の全体像を可視化し、因果関係やストーリーがわかる。事業の勝ち筋、業務の成功ポイントを見つけるために役に立つ。


プロジェクト譜のメリット
  • 全体像の流れを一目で把握できる
  • 図をもとに事業責任者や現場メンバーと会話をすると、話が進みやすい
  • 課題・ボトルネックが発見できる
  • 中間目標を KPI に落とし込み、数字を追って解決していける





予定通り進まないプロジェクトの進め方 (前田考歩 /後藤洋平)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。