2019/09/18

「学問のすすめ」 から5つをピックアップして、学んだこと




今回は、福澤諭吉の 「学問のすすめ」 を取り上げます。





  • 「学問のすすめ」 にはどんなことが書かれている?
  • 現代にも通じる学べることとは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事では、福澤諭吉の 「学問のすすめ」 から学べることです。

5つをピックアップし、現在にも通じる教え・示唆を書いています。

100年以上も前に書かれた内容ですが、ビジネスや人生にも参考になることが書かれています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。


 「学問のすすめ」 からの学びと解釈


今回、「学問のすすめ」 からピックアップするのは、次の5つです。


5つの学び ( 「学問のすすめ」 から)
  • 天は人の上に人を造らず
  • 学問とは何か
  • 本を読むことだけが学問ではない
  • 判断力の鍛え方
  • 正しい実行力をつける


以下、それぞれについて順番に解説していきます。


[学び 1] 天は人の上に人を造らず


福澤諭吉の 「学問のすすめ」 は、初編から始まり第17編まであります。

最初に取り上げるのは初編 「学問には目的がある」 の最初に書かれている、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 です。

意味は、人は皆同じ権理 (権利) を持ち、生まれによる身分の上下はないというものです。しかし続けて書かれているのは、人間の世界では貧富や社会的地位の差、賢い人とどうでない人の違いがあるが、なぜなのかという問いかけです。

福澤諭吉が言うのは、学ぶか学ばないかによってこの違いはできるとします。


自分の解釈


ここで言っていることの解釈は、「機会の平等」 です。結果の平等ではなく、あくまで機会です。

機会を活かし、さらに言えば、目の前のことを見逃さずに機会だと捉えられるかです。

普段から学びの姿勢を常に持ち、機会が来た時の準備ができているかを教えてくれます。


[学び 2] 学問とは何か


続けて同じく初篇 「学問には目的がある」 からです。

福澤諭吉は読者に 「役に立つ学問とは何か」 と問いかけます。

書かれているのは、「一所懸命にやるべきことは、普通の生活に役に立つ実学」 ということです。福澤諭吉は、それぞれの学問では事実を押さえ、さらにものごとの性質や道理を把握し、今必要な目的を達成すべきと言っています。


自分の解釈


役に立つ実学からの自分の解釈は、学んだことをどう活かすかです。

学びの内容を情報や知識としてただ頭にしまっておくのではなく、具体的な何かに活かすことの大切さです。

そのためには、学びというインプットを何かにアウトプットすることです。例えば、自分の仕事に使ってみた、他のことにも応用してみたなど、実際の生活や仕事への行動にどれだけ活かせたかです。

学ぶことは、目的でもあり手段でもあります。「知っている」 と 「できる」 には違いがあります。大事なのは、学んだことを 「知っている」 にとどめず、「できる」 にしておけるかです。


[学び 3] 本を読むことだけが学問ではない


次は、第2編 「人間の権理とは何か」 からです。

ここで書かれているのは、「本を読むことだけが学問ではない」 です。福澤諭吉は、ただ文字を読むことが学問だと思うのは見当違いであると言っています。

実生活も学問であり、現実の世の中の流れを察知するのも学問であるとします。


自分の解釈


あらためて考えさせられたのは、現代でも机上のことやネットでの学びで終わらせていないかです。

ネットや本で学ぶことは大切です。一方で、現場での体験から学ぶことも大事なのです。

もう1つ重要なのは、情報をインプットしてからのことです。表面的な把握で終わらず本質を理解し、自分なりの解釈から何を考えたかです。そして、実際に何かの行動を起こしたかです。


[学び 4] 判断力の鍛え方


4つ目は第15編 「判断力の鍛え方」 からです。

情報を信じる、疑うための取捨選択のためには判断力が必要です。福澤諭吉が書いているのは、判断力を養うために学問が必要だということです。


自分の解釈


学問は情報リテラシーのためにも役に立ちます。

本に書かれていること、ネットで言われていることを鵜呑みにしないことは、現代で重要な姿勢です。健全な批判的精神を持ち、自分なりの情報フィルターをいかに持てるかです。

フィルターは一度つくって終わりではなく、日々更新していく必要があります。そのためにも学び続けることが大事なのです。


[学び 5] 正しい実行力をつける


5つ目は第16編 「正しい実行力をつける」 からです。

ここでは福澤諭吉は、心と働きのバランスを取れと言っています。


自分の解釈


ここで言う心とは、想い・志・信念のことだと解釈しました。働きは、行動や実行です。

心と働きのバランスとは、頭で持っている想いや信念と、実際にそこから行動を起こしているかの両方が大事で、どちらか一方では足りないということです。

いくら高い志や強い信念を持っていても、行動が伴わなければいけません。

一方、行動を積極的にしても、心が伴っていなければ良い行ないにはつながりません。心だけでは、頭でっかちで単なる批評家です。

心とは何かをさらに解釈を進めると、仮説・戦略・計画だと捉えることができます。

仮説や戦略は実行によって磨かれていきます。逆に言えば、実行が伴わない戦略は絵に描いた餅です。

先ほどの 「学んだことをどう活かすか」 にも通じることで、心と実行の両立は現代にも通じる大切なことです。


まとめ


今回は、福澤諭吉の 「学問のすすめ」 から、5つをピックアップして自分の解釈も含めてご紹介しました。

最後に今回の記事のまとめです。



福澤諭吉の 「学問のすすめ」 は100年以上も前に書かれた内容だが、現在にも通じる教え・示唆がある。ビジネスや人生にも参考になる。



 「学問のすすめ」 から5つのピックアップ

・天は人の上に人を造らず
・学問とは何か
・本を読むことだけが学問ではない
・判断力の鍛え方
・正しい実行力をつける



5つそれぞれへの解釈

1. 天は人の上に人を造らず
機会の平等。目の前のことに機会だと気づき、どれだけ活かしているか。普段から学び、機会への準備をしておく。

2. 学問とは何か
学んだことをアウトプットする。仕事に使ってみるなど、どれだけ行動に移せたか。

3. 本を読むことだけが学問ではない
本やネットからだけではなく、現場の体験から学ぶ。本質理解と学びから自分で考えどんな解釈をするか。そして行動を起こしたか。

4. 判断力の鍛え方
学問は判断力のための情報リテラシーを高めてくれる。自分の情報フィルターをつくる。学び続けフィルターを常に更新していく。

5. 正しい実行力をつける
心 (想い・志・信念) と行動の両方が大事。心は仮説・戦略とも捉えることができる。実行が伴わない戦略は絵に描いた餅。





現代語訳 学問のすすめ (福澤諭吉 (著) / 斎藤孝 (翻訳) )

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。