投稿日 2019/12/22

具体と抽象の往復運動。切り口から入り、アイデアを磨く方法




今回は、情報整理やアイデアの磨き方です。

  • 新しいアイデアが浮かばない
  • 情報の整理が苦手…
  • 具体と抽象の往復運動とは?
  • 切り口から入り、アイデアを磨く方法

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、新しいことを考える時の情報の整理や、アイデアを思いつくための方法です。

具体と抽象を繰り返しながら考えていくアプローチをご紹介します。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


具体と抽象


いきなりですが、普段のインプットやアウトプットで、何か意識をしたり工夫されていることはあるでしょうか?

私が意識している方法は、具体と抽象の往復です。


具体と抽象の往復
  • 抽象的な概念を具体に掘り下げる [抽象 → 具体]
  • 具体的なことを、一般化や統合し抽象化する [具体 → 抽象]


今自分が考えているのは、抽象なのか具体なのか、それぞれでどのくらいのレベルの具体なのかを考えます。

そこから、具体と抽象の往復を意識的にやり、回数を増やすようにしています。頭の中でやったり、紙やノートに書きながら、スマホやパソコンで入力している時もです。

具体と抽象の例に、アイデアと切り口があります。アイデアが具体、切り口が抽象です。切り口とは、フレームとも捉えることができます。


切り口とアイデア


普段、お仕事で企画や提案書を考えたり、プレゼン資料をつくる機会はあるでしょうか?

これらのアウトプットや成果物をつくるためのアプローチに、アイデアから入るか、切り口から入るかがあります。つまり、具体から積み上げていくか (アイデアから) 、抽象から落としていくかです (切り口から) 。


アイデアから入る方法


アイデアから考えていくやり方は、どういう進め方になるでしょうか?


アイデアから入る方法
  • アイデアを広く出す
  • 近いもの・似ているもので括る
  • 良いと思うアイデアに絞る
  • 絞ったアイデアを深める


流れは、「広げる → 絞る → 深める」 です。


切り口から入る方法


もう1つのやり方は、切り口を基点に考えていく方法です。

具体的には次のようなやり方をします。


切り口から入る方法
  • 使えそうな切り口 (フレーム) を広めに集める
    (例: PPM, 5 Force, バリューチェーン, ビジネスモデルフレーム, ブランドピラミッド, 4P)
  • 切り口を絞る。必要に応じて切り口をアレンジする (深める)
  • 絞った切り口に沿って、アイデアを考える
  • アイデアを絞る
  • 絞ったアイデアを深める


切り口から入るやり方の良いところは、「広げる → 絞る → 深める」 を二段階でやっていることです。

切り口という抽象レベルで1回まわし、アイデアの具体レベルでもう1回まわすのです。

抽象と具体を行き来し、発散と収束もできます。


まとめ


今回は、情報の整理やアイデアを磨く方法をご紹介しました。

最後に今回の記事のまとめです。



普段のインプットやアウトプットで意識や工夫しているのは、具体と抽象の往復。
  • 抽象的な概念を具体に掘り下げる [抽象 → 具体]
  • 具体的なことを、一般化や統合し抽象化する [具体 → 抽象]


企画や提案書をつくるにあたって、アイデアから入るか、切り口から入るかがある。アイデアは具体、切り口は抽象。


切り口から入る方法
  • 使えそうな切り口 (フレーム) を広めに集める
  • 切り口を絞る。必要に応じてアレンジする (深める)
  • 絞った切り口に沿って、アイデアを考える
  • アイデアを絞る
  • 絞ったアイデアを深める


切り口から入るやり方で良いのは、「広げる → 絞る → 深める」 を二段階でやっている。切り口という抽象レベルで1回まわし、アイデアの具体レベルでもう1回まわす。
抽象と具体を行き来し、発散と収束もできる。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。