2019/12/03

あるベンチャー企業の事業チーム合宿プログラムをご紹介 (スライドあり)




今回は、仕事での研修や合宿を取り上げています。

  • 合宿や研修を成功させるには?
  • 具体的な合宿プログラム内容

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、仕事で行く合宿や研修についてです。

実際に行った合宿でのプログラム内容をスライド資料とともにご紹介し、詳しく解説しています

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


ファシリテーターとして参加した合宿


支援しているベンチャー企業で行った、事業部署全員が参加する合宿に参加したことがあります。合宿の日程は1泊2日で、参加人数は15人ほどでした。

役割は、事前の合宿プログラムの作成、当日のワークショップのファシリテーションでした。

合宿後に参加メンバーからは、「とても良い合宿だった」 と評価されました。この記事では合宿プログラム内容や、それぞれがどんな効果があったのかをご紹介します。


チーム力を高める3つの要素


合宿のプログラムをつくるにあたって意識したことは、書籍 THE CULTURE CODE - 最強チームをつくる方法 に書かれていたことです。





この本には、チーム力を高めるには次の3つが必要と書かれています。


チーム力を高める要素
  • 安全な環境
  • 弱さの開示
  • 共通の目的


1つ目の 「安全な環境」 とは、自分はここにいてよいと思えることです。

2つ目の 「弱さの開示」 は、お互いに弱さを見せ合うことです。これにより、チームで協力する雰囲気ができます。

3つ目の 「共通の目的」 は、組織の目的や存在意義を皆が理解し合っていることです。


合宿の準備


合宿でのファシリテーションを担当するにあたって、準備でやったことは、以下です。


合宿の準備
  • 責任者 (部長) との認識すり合わせの徹底
  • 事務局との連携
  • 準備のゴール設定の明確化


3つ目の準備のゴール設定についてです (どこまで準備をすればよいかの目安) 。

当日までの準備をどこまでやるかの目安を、「楽しみ > 不安」 と自分が思えるようになることとしました。

準備不足だと自分が感じれば不安が大きくなります。準備ができるほど不安は小さくなり合宿参加そのものや、ファシリテートすることが楽しみになっていきます。

ただし、準備に時間をかけすぎても非効率になります。楽しみな気持ちが不安を超えたと思うレベルを、準備のゴール設定としました。


合宿のプログラム


こちらが、合宿で使ったスライドです (ブログ公開用に一部を変えています) 。





プログラムは大きく2つでした。


合宿のプログラム
  • 自己開示ワークショップ
  • AI ワークショップ (理想のチームを描く)


以下、それぞれについて詳しく解説します。


[プログラム 1] 自己開示ワークショップ


先ほどご紹介した書籍 THE CULTURE CODE - 最強チームをつくる方法 の3つのうち、「安全な環境」 と 「弱さの開示」 のためのプログラムです。


ワークショップ内容


自己開示ワークショップでは、次の2つをやりました。


自己開示ワークショップ
  • タイムマシン体験
  • 好き嫌いヒストリー


1つ目の 「タイムマシン体験」 とは、もし1日だけ過去の自分に戻れるとしたら、何才の自分になるか (その理由は) を、全員が発表し合うものです。

これを最初のアイスブレイクとしてやりました。

2つ目の 「好き嫌いヒストリー」 とは、子どもの頃から現在、そして将来も含めて、自分の好きだったこと・嫌いだったことを一枚にマッピングするワークショップです。同じく、全員が自分のヒストリーを発表しました。

ちなみに、私が当日書いた好き嫌いヒストリーは、こちらです。





自己開示の効果


自己開示ワークショップを合宿の最初にやったことによって、目に見えて雰囲気が良くなりました。

具体的な効果をまとめると、次のようになります。

自己開示ワークショップの効果
  • 理解促進:お互いの理解だけではなく、自分自身の理解になる
  • 心理的安全性の向上:自分の恥ずかしい過去や後悔していることを見せ合い、メンバーに受け入れられたと感じるので、自分がチームの一員であることをあらためて実感できる
  • 議論への下準備:合宿の雰囲気が高まり、その後の議論で本音で話せ本質的な議論ができる



[プログラム 2] AI ワークショップ (理想のチームを描く)


合宿でやったプログラムの2つ目は、理想のチームを描き、そこから各自の役割や実行プランまで落とし込むワークショップです。


ワークショップ内容


アプローチは、Appreciative Inquiry (AI) という方法でやりました。

AI とは、議論のテーマを決め、4つのパートをやっていくワークショップです。


AI ワークショップ
  • 自分たちの強みを発見する
  • 強みを活かした理想の姿を描く
  • 理想を実現するための各自の役割を決める
  • 役割を果たすための実行プランをつくる


AI ワークショップについては、別の記事で詳しく解説しています。よければ、ぜひこちらもご覧ください。





米国人エグゼクティブから学んだポジティブ・リーダーシップ - やる気を引き出す AI (アプリシエイティブ・インクワイアリー) という本も参考になります。




AI ワークショップの効果


AI ワークショップをやってみて実感できる効果は、以下のようなものがあります。


AI ワークショップの効果
  • 自分たちの強みを再確認・発見ができる
  • 強みをどう活かすかの視点で考え、議論できる
  • ポジティブに未来を見据え、ありたい理想の姿を描ける
  • 理想を実現するための各自の役割、実行プランにまで落とせる
  • 共同作業によって、メンバー間の認識がそろう


まとめ


今回は、ファシリテーターの仕事で参加した合宿についてでした。

最後に今回の記事のまとめです。



合宿のプログラムをつくるにあたって意識したことは、チーム力を高める3つの要素
  • 安全な環境
  • 弱さの開示
  • 共通の目的


合宿の準備
  • 責任者 (部長) との認識すり合わせの徹底
  • 事務局との連携
  • 準備のゴール設定の明確化 ( 「楽しみ > 不安」 と思える状態)


合宿のプログラム
  • 自己開示ワークショップ
  • AI ワークショップ (理想のチームを描く)


自己開示ワークショップの効果
  • お互いの理解だけではなく、自分自身の理解になる
  • 自分の恥ずかしい過去や後悔していることを見せ合い、メンバーに受け入れられたと感じるので、自分がチームの一員であることをあらためて実感できる (心理的安全性)
  • 合宿の雰囲気が高まり、その後の議論で本音で話せ本質的な議論ができる


AI ワークショップの効果
  • 自分たちの強みを再確認・発見ができる
  • 強みをどう活かすかの視点で考え、議論できる
  • ポジティブに未来を見据え、ありたい理想の姿を描ける
  • 理想を実現するための各自の役割、実行プランにまで落とせる
  • 共同作業によって、メンバー間の認識がそろう



最後に


記事の中でもご紹介しましたが、こちらが合宿で使ったスライドです。

参考になればと思い公開します。








THE CULTURE CODE - 最強チームをつくる方法 (ダニエル・コイル)




米国人エグゼクティブから学んだポジティブ・リーダーシップ - やる気を引き出す AI (アプリシエイティブ・インクワイアリー) (渡辺誠)

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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。