投稿日 2019/12/18

Google の 「良い失敗」 と、Amazon の 「二種類の決断」 から学べること




今回は、失敗と挑戦についてです。

  • Google が考える 「良い失敗」 とは?
  • Amazon の二種類の意思決定とは?
  • Google と Amazon に学ぶ、挑戦とリスクテイク

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、失敗への捉え方と、挑戦とリスクテイクです。

グーグルとアマゾンから学べる、良い失敗とは何か、決断の方法を書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


Google の 「良い失敗」


いきなりですが、失敗と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?

できれば起こしたくないもの、なるべく失敗はしたくないと考えるかもしれません。

グーグルは、失敗を 「良い失敗」 と 「悪い失敗」 に分けて捉えています。

ワーク・スマート - チームとテクノロジーが 「できる」 を増やす という本に、詳しく書かれています。





以下は、この本からの引用です。


自動運転技術やプロジェクトルーン (気球によるインターネット接続環境の提供プロジェクト) を手かげてきた X (旧 Google X) のリーダー、アストロ・テラーは 「よい失敗」 「悪い失敗」 という言葉を使っています。

プロジェクトの早い段階で失敗を見つけ、改善する。もしくは、成功の見込みがないと判断できる材料が集まれば中止する。小さく、早く、かつ次に活かせるのが良い失敗です。

一方、時間とお金を投入したあとで失敗が明らかになれば、組織の痛手が大きくなります。往々にしてプロジェクトを復活させることが難しくなり、次に活かせません。これが悪い失敗でしょう。

 (引用:ワーク・スマート - チームとテクノロジーが 「できる」 を増やす)


良い失敗を整理すると、次の2つです。


Google の 「良い失敗」
  • できるだけ早い段階で起こる失敗。小さな失敗
  • 失敗から学びがある。学びを次に活かせる


グーグルの失敗の捉え方につながるのは、アマゾンの意思決定の考え方です。


Amazon の二種類の意思決定


ここで、別の本をご紹介します。

ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則 という本です。





この本は、アマゾンの特に創業者であるジェフ・ベゾスの考え方を興味深く読めます。

書かれていることで印象的だった1つは、意思決定の考え方です。成長原則の14ヶ条のうち、7つ目の 「決定は迅速に行う」 です。

以下は本書からの引用です。

ベゾスの解決策は、意思決定を2種類にはっきり分けることだった。

  • 1型は、重大かつ後戻りのできない大きな決定。
  • 2型は、変えることも取りやめることもできるもので、うまくいかなくてもこの世の終わりにはならないような決定。

ほとんどの失敗は致命傷になることはないし、取り消せないようなものでもない。

だからベゾスは、社員に対して迅速な決断を促している。

 (引用:ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則)

判断する内容の重みや影響で、二種類に分けています。


1型の意思決定
  • 重大かつ元には戻せない (または戻しづらい) 。一方通行のドアのようなもの
  • ドアは一度通り抜けてしまえば、向こう側の世界が気に入らなかったとしても、もう元の世界に戻ってくることはできない
  • 組織全体で慎重に時間をかけて検討と協議を重ねる


2型の意思決定
  • 変更することも元に戻すこともできる。往復可能なドア
  • 2型の決定が最善でなければ、その結果をずっと我慢する必要はない。もう一度ドアを開けて元の世界に帰ればいい
  • 決断力のある人や少人数のグループがすぐ下すことも可能で、むしろそうすべき
  • 組織が大きくなるにつれて、2型なのに重い1型の決定プロセスが適用されていく傾向がある


アマゾンは、なぜ意思決定の対象を二種類に分けているのでしょうか?


Amazon が1型と2型に分ける理由


ポイントだと思うのは、一見すると1型だと思える中には、2型が多く含まれていることです。

2型であれば人数で早く決断ができるものが、1型だと捉えてしまうと決定に手間と時間がかかります。リスクを避けるようになり、行動に移せなくなります。

今から通ろうとしているドアは、一方通行なのか、それとも両面通行ドアで入っても戻れるのか。この意識を持ち、決める前に判断することによって、意思決定の質とスピードの両方を上げることができます

これが、アマゾンが意思決定を1型と2型に分ける理由です。


Google と Amazon から学べること


ここまで、グーグルの失敗の捉え方、アマゾンの決断方法をご紹介しました。


Google の 「良い失敗」
  • できるだけ早い段階で起こる小さな失敗
  • 失敗から学びがあり、次に活かせる


Amazon の二種類の決断
  • 重大で元に戻せない 「1型」 。慎重に決断する
  • 決めた後もやり直しがきく 「2型」 。少人数で早く決める


グーグルとアマゾンから、何が学べるでしょうか?

一言で言えば、「1型に思えるものも小さく早く始めて、リスクを小さくして行動しよう」 です。

決断をするのに慎重になりすぎて時間が経ってしまうよりは、試しに行動をしてしまうという考え方です。ここでのポイントは、アマゾンの2型のように、試しにやってみて違ったら後戻りができる状態にすることです。

逆に言えば、引き返せる範囲で小さく行動をやってみるのです。どうすれば両面通行ドアにできるかを考えてみるわけです。


まとめ


今回はグーグルとアマゾンから、失敗の捉え方や決断について書きました。

最後に記事のまとめです。


Google が考える 「良い失敗」
  • できるだけ早い段階で起こる小さな失敗
  • 失敗から学びがあり、次に活かせる


Amazon の二種類の決断
  • 重大で元に戻せない 「1型」 。一方通行ドア。慎重に決断する
  • 決めた後もやり直しがきく 「2型」 。両面通行ドア。少人数で早く決める


グーグルとアマゾンから学べること
  • 1型に思えるものも小さく早く始めれば、リスクを小さくして行動してみる
  • 決断をするのに慎重になりすぎて時間が経ってしまうよりは、引き返せる範囲で小さく行動をする。どうすれば両面通行ドアにできるかを考えてみる




ワーク・スマート - チームとテクノロジーが 「できる」 を増やす (岩村水樹)




ベゾス・レター - アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。