
今回は、マーケティングとキャリアについてです。
- マーケターのポジションをサッカーに当てはめると?
- マーケターは 「マーケターであってマーケターにあらず」 とは?
- これからの肩書き
こんな疑問に答える内容を書きました。
この記事でわかること
- マーケターの役割
- 一般化したこれからの肩書き
記事の前半ではマーケティングについてですが、内容はマーケターの方ではなくても働き方やキャリアを考える時のヒントになると思います。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
マーケターの守備範囲
Marketing Native の記事を読みました。
NEC CMO 榎本亮が語る 「マーケターは攻守の要・ボランチとなってピッチを走り回るべし」|Marketing Native
インタビューで興味深いと思ったのは、マーケターの守備範囲についての考え方でした。
以下は、該当箇所の引用です。
――逆に 「こういうことをしてはいけない」 ということはありますか。
守備範囲を決めたら負けですね。
(中略)
サッカーに例えると、マーケターは攻守の要であるボランチです。
攻めと守り、両方の役割で走り回る人。必要に応じて相手ゴールを狙ったり、ゴールキーパーの代わりにゴールを守ったりすることもマーケターに求められる大事な能力です。
だからマーケターが従業員の中で1番の走行距離でなければダメだと思います。
(引用: NEC CMO 榎本亮が語る 「マーケターは攻守の要・ボランチとなってピッチを走り回るべし」|Marketing Native)
マーケターは 「マーケターであってマーケターではない」
あらためてマーケターとは、どのような役割なのでしょうか?
先ほどのインタビュー記事では、マーケターは攻守の要と指摘されています。
マーケターの役割は多岐に渡ります。具体的には、状況に応じて次のような能力が求められます。
マーケターの役割
- 事業責任者
- ビジョナリスト
- 戦略家
- プロジェクトマネージャー
- ファシリテーター
- プロダクト開発マネージャー
- リサーチャー, データアナリスト
- アーティスト
- デザイナー
- プランナー
- 営業者
- 一人の消費者
マーケティングを進めようとすれば、これだけの役割と範囲があります。
問われるのは、マーケターが、自分のことをマーケターとしか見ていないのか、それとも守備範囲を広げて捉えられているかです。
マーケターとは、マーケターであって、一方でマーケターだけの人ではないのです。
ここまでは、マーケターの役割を見てきました。この内容はマーケターに限りません。
これからの肩書き
皆さんに問いかけたいのは、全ての職種に共通して、これから私たちは肩書きをどう捉えるかです。
私は、次のように考えます。
これまでの肩書き
- 1つ
- 与えられたもの
- 固定的
↓↓↓
これからの肩書き
- 複数 (いくつでも持てる)
- 自分でつくる
- 流動的 (次々に変わる, 増える・減らす)
肩書きとは 「自分の生き方」
より一般化すると、肩書きとはどうなるのでしょうか?
肩書きはラベルのようになります。もっと言えば、自分のあり方、生き方を自由に表現するものです。
注意点 (言行一致)
肩書きをあり方や生き方と捉えた時に、1つ注意点があります。
主体的に自分で決められるからこそ、肩書きに言行一致が求められます。
ここで言う肩書きは自分やまわりへの宣言です。自分はこうありたいという Being 、こう生きたいという Doing の両方の意味が込められています。
言うだけや表示して見せているだけでは足りません。肩書きを決め、行動し、実現していきます。あり方と生き方だからこそ、そのプロセスも大事なわけです。
まとめ
今回は、マーケターの役割から広げて、これからの働き方やキャリアを肩書きという観点で考えました。
最後に今回の記事のまとめです。
1.
マーケターは攻守の要であるボランチ。必要に応じて相手ゴールを狙ったり、ゴールキーパーの代わりにゴールを守る。マーケターが従業員の中で1番の走行距離でありたい。
2.
マーケターの役割は多岐に渡る。状況に応じて多様な能力が求められる。
マーケターとは 「マーケターであってマーケターではない」 。
- 事業責任者
- ビジョナリスト
- 戦略家
- プロジェクトマネージャー
- ファシリテーター
- プロダクト開発マネージャー
- リサーチャー, データアナリスト
- アーティスト
- デザイナー
- プランナー
- 営業者
- 一人の消費者
3.
これからの肩書きは、自分のあり方、生き方を自由に表現するもの。複数 (いくつでも持てる) 、自分でつくる、流動的 (次々に変わる, 増える・減らす) 。
4.
主体的に自分で決められるからこそ、肩書きに言行一致が求められる。
肩書きは自分やまわりへの宣言 (自分はこうありたい Being / こう生きたい Doing) 。肩書きを決め、行動し、実現していく。