2020/03/28

書評: 岩田さん - 岩田聡はこんなことを話していた。岩田さんが語ったこと・書いたことのアルバム本




今回は、書評です。





ご紹介する本は、岩田さん - 岩田聡はこんなことを話していた。 です。

  • 何が書かれている本?
  • ゲーミフィケーションの法則とは?
  • 伝説のゲーム開発者のユーザー視点になる方法

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること




この本は考えされられることが多かったです。

記事では、その中から特に興味深いと思ったものを3つに絞ってご紹介しています。

ぜひ記事を読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


この本に書かれていること


この本を一言で言えば、岩田さんが語ったこと・書いたことのアルバムのような本です。

ほぼ日に記載された記事を集め、岩田さんのものの見方、考え方を知ることができます。

ゲーム開発者として、リーダーや経営者として、人として、岩田さんが何を大切にされていたのか、どんな振る舞いや言葉、行動をしてきたのかを興味深く読めます。

以下は、内容紹介からの引用です。

任天堂の元社長、岩田聡さんのことばをまとめた本です。

ほぼ日刊イトイ新聞に掲載されたたくさんのインタビューや対談、そして任天堂公式ページに掲載された 「社長が訊く」 シリーズから重要なことばを抜粋し、再構成して1冊にまとめました。

天才プログラマーとして多くの名作ゲームを生み出し、任天堂の社長としてニンテンドー DS や Wii など革新的なゲーム機をプロデュースした岩田聡さんの、クリエイティブに対する思いや経営理念、価値観、ポリシー、哲学などが凝縮された本です。


興味深かったこと (3つ)


特に考えさせられ、興味深いと思ったのは次の3つです。


読んで興味深かったこと
  • ゲーミフィケーション
  • 「宮本さんの肩越しの目線」
  • 2つの差別化


以下、それぞれについて順番にご説明します。


[興味深かった 1] ゲーミフィケーション


皆さんは、ゲーミフィケーションという言葉はご存知でしょうか?

ゲームに熱中してハマっていくプロセスを一般化したものがゲーミフィケーションです。ゲームだけではなく、ビジネスなど汎用的に使えます。

今回ご紹介している本 岩田さん - 岩田聡はこんなことを話していた。 から、ゲーミフィケーションのフレームとして以下を学べました。


ゲーミフィケーションのサイクル
  • 興味
  • 行動
  • 達成
  • ご褒美


このサイクルがまわり続けるのは、つまりゲームにハマっていくのは、

行動の労力 < ご褒美

となる場合です。

ステージやストーリークリアという達成から、何かしらのプレイヤーへのご褒美が与えられ、ご褒美が苦労や労力を上回るものだと、次もまたこの快感を得たくなります。

次のサイクルに入る動機となり、ゲームにますますのめり込んでいくのです。

ゲーム開発者に求められるのは、どんな 「ご褒美設計」 をするかです。

こちらについて、詳しくは別の記事で書いています。よければ、ぜひご覧ください。




[興味深かった 2] 「宮本さんの肩越しの目線」


この本は、マーケティングの観点からも興味深く読めます。

中でも印象的だったのは、「宮本さんの肩越しの目線」 です。これは何かと言うと、ユーザー視点になる理に適った方法です。

任天堂の伝説のゲーム開発者・宮本さんのエピソードからです。

宮本さんは開発しているゲームを、そのゲームをよく知らない人を呼んできて、プレイ方法や開発状況などを特に説明せずにコントローラーを渡してプレイしてもらっていたそうです。

ゲームプレイの様子を、宮本さんはその人の真後ろから覗いていました。岩田さんはこのアプローチを 「肩越しの目線」 と表現されています。

この方法が理に適っていると思った理由は2つです。


宮本さんの肩越しの目線
  • ユーザーと同じ視座と目線になれる
  • 素直な目で観察できる (つくり手のバイアスを除ける)


観察から入って気づきやネクストアクションにつなげる方法です。このやり方は、意思決定と実行プロセスの OODA ループに通じます。

なお、「宮本さんの肩越しの目線」 については、別の記事でご紹介しています。ぜひこちらも読んでみてください。




[興味深かった 3] 2つの差別化


差別化についても、岩田さんの言葉から考えさせられました。

一般的には差別化と言えば、ビジネスであれば競合他社とどんな優位性を築くかです。これは 「他者との差別化」 です。

この本からの気づきは、もう1つの差別化です。それが 「自己との差別化」 です。

自己との差別化とは、今まで自分 (たち) がやってきたこととは違うことをやります。今までにやってこなかったことで、意図的に自己変容をするわけです。

他者との差別化から自分を変えていくとともに、過去の自分とも変えていくという2つの変化の仕方があるのです。

2つの差別化についても、別の記事で取り上げています。ぜひこちらもご覧ください。




まとめ


今回は、岩田さん - 岩田聡はこんなことを話していた。 という本をご紹介しました





最後に今回の記事のまとめです。


1.
この本の一言は、岩田さんが語ったこと・書いたことのアルバムのような本。
ゲーム開発者として、リーダーや経営者として、人として、岩田さんが何を大切にされていたのか、どんな振る舞いや言葉、行動をしてきたのか、ものの見方、考え方を興味深く読める。


2.
読んで興味深かったこと
  • ゲーミフィケーション (人が熱中する法則)
  • 「宮本さんの肩越しの目線」 。理に適ったユーザー視点になる方法
  • 2つの差別化 (他者と自己)





岩田さん - 岩田聡はこんなことを話していた。 (ほぼ日刊イトイ新聞)

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。