今回はビジネスキャリアについてです。
✓ この記事でわかること
- プロダクトライフサイクルとは?
- 仕事の3つのステージ (導入期, 成長期, 成熟期)
- 仕事ポートフォリオを可視化しよう
- 新しい種まき仕事の重要性
今回はプロダクトライフサイクルを使った、ビジネスキャリアのつくり方です。自分の専門性を高めるために、プロダクトライフサイクルのアプローチが参考になります。
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。
プロダクトライフサイクルとは
プロダクトライフサイクルを図で表すと以下のようになります。
出典: R-CONNECT
プロダクトライフサイクルとは製品が市場に投入されてから、売上を伸ばし、その後は次第に売れなくなり売場や市場から姿を消すまでのプロセスです。市場における製品へのニーズの寿命を示しています。
先ほどの図のように横軸を時系列推移、縦軸を売上 (または利益) にした時に、プロダクトライフサイクルは曲線を描きます。
ライフサイクルの段階は4つあり、導入期、成長期、成熟期、衰退期です。この4つは人のライフステージと同じです (幼少期, 思春期, 青年期, 高齢期) 。
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プロダクトライフサイクルは製品開発やマーケティングだけではなく、個人のレベルでも活用することができます。
キャリアへの応用
ビジネスキャリアに、プロダクトライフサイクルは 「自分のやってるそれぞれの仕事はどの段階か」 を考えることができます。
では、プロダクトライフサイクルの3つの段階である導入期、成長期、成熟期を仕事に当てはめてみましょう。
1. 導入期
導入期とは、新しく取り組み始めた仕事です。
今まであまり経験のない分野なので勝ち筋が見えていなく、試行錯誤が続きます。仕事の効率は良いとは言えません。
成果はなかなか出にくいのがこの段階です。
2. 成長期
成長期の仕事とは、これまでやってきたことが花開き、成果が出始め実績が積み上がっていきます。
何をどうすればうまくいくかがつかめているので、仕事での再現性が高まります。勝ち筋が見えてきて、波に乗っている状態です。
3. 成熟期
成熟期の仕事では、安定的にパフォーマンスが出せます。仕事は無駄なことが少なくなり、効率よくできるようになります。
一方で、その仕事から新しく学ぶことは以前に比べれば少なくなってきます。ともすれば毎回同じような繰り返しで、飽きを感じることもあります。
ポートフォリオの可視化
いきなりの質問ですが、今のお仕事でどのくらいの案件数を抱えているでしょうか?
もし複数を持っているなら、それぞれの案件がプロダクトライフサイクルの 「導入期」 「成長期」 「成熟期」 のどこに含まれるかを見てみるといいです。
そして、使っている全体の時間を 100 として、それぞれにどのくらい配分しているかのポートフォリオを作ってみるのはいかがでしょうか?
ちなみに私が目指したいと思うポートフォリオは以下です。
✓ プロダクトライフサイクルからの仕事ポートフォリオ
- 導入期: 20%
- 成長期: 40%
- 成熟期: 40%
新しい種まき仕事の重要性
意識していないとどうしても成熟期の仕事が多くなります。
なぜなら成熟期の仕事は効率よくできるパフォーマンスを出せるので、やったことがそのまま価値につながりやすいからです。
しかしここにキャリアの観点からは落とし穴があります。成熟期の仕事が大半だと一見すると安定していますが、新しい挑戦の要素が少ない状態です。いずれば成長する余地のない状況になってしまいます。
自分を変化させ今までにない経験から成長させるために、1つでも導入期の仕事を持っておくといいです。種まき活動のような仕事を持っておく重要性です。
まとめ
今回はビジネスキャリアをプロジェクトライフサイクルを使って掘り下げました。
最後に記事のまとめです。
プロダクトライフサイクルとは
- 製品が市場に投入されてから売上を伸ばし、その後は次第に売れなくなり、売場や市場から姿を消すまでのプロセス
- ライフサイクルの段階は4つ。導入期、成長期、成熟期、衰退期
仕事の3つのステージ
- 導入期: 新しく取り組み始めた仕事。試行錯誤が続き成果は出にくい
- 成長期: これまでやってきたことが花開き、成果が出始め実績が積み上がる
- 成熟期: 安定的にパフォーマンスが出せる。ただし新しく学ぶことは以前に比べれば少なくなる
新しい種まき仕事の重要性
- 意識していないと成熟期の仕事が多くなる。効率よく成果を出せるから
- しかし成熟期の仕事ばかりだと新しい挑戦の要素が少ない
- 今までにない経験から成長させるために、1つでも導入期の仕事を持っておこう