今回は 「やらないことリスト」 を取り上げます。
✓ この記事でわかること
- やらない (ToDon’t) リストの意味合い
- 戦略とやらないこと
- やらないことで 「入らない領域」 を決めておこう
この記事で書いているのは 「やらないことリスト」 です。一般的な ToDo リストの逆で、ToDon't リストです。
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
やらないことリスト
タスク管理で ToDo リストは馴染みがあると思います。これとは逆の ToDon’t リストはお聞きになったことはあるでしょうか?
ToDon’t リストの意味合いは、明確に 「やらないこと」 を決める重要性です。
やることだけを ToDo で書いておくのではなく、やらないことを併せて見えるようにしておきます。やらないことを決めておくことによって、やることがより明確になります。
戦略的になるということ
ToDo と ToDon’t の両方を持つとは、戦略的になることです。
というのは、戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごとだからです。ちなみにこれは、私の戦略の一言の定義です。
戦略の肝は 「やらないこと」 にあります。やらないことを決めるために戦略をつくると言ってもいいくらいです。
ToDo リストに話を戻すと、ToDo だけでは戦略の定義での片方しかありません。やらないことを ToDon’t リストとして持っておくことによって戦略的になれるのです。
立ち入らない領域を決める
やらないことを決める時に意識を向けたいのは、Where です。この領域は決して踏み込まないという意思を明確にします。
例えばビジネスキャリアに当てはめれば、人と同じ専門領域には手を出さないことです。単にまわりで流行っているからと言って安易にその領域や環境には行かず、自分の強みが発揮できる場所を選びます。
やること・やらないことの両方で 「場所」 の観点を持っておくといいです。
競争は How の前に Where
もう少し競争の文脈で着想を広げてみます。
競争ではどうやって勝つかを考えがちです。競争の How も重要ですが、その前にどこで競争するかの活動領域 (Where) を選ぶことが大事です。
間違った環境を選んでしまうと、それだけで不利な状況になりかねません。間違った環境とは、例えば自分の持っている特徴が強みにならず、ともすれば弱みになるような場所です。
ToDon't リストには Where の視点でやらないこと、つまり 「この場所には決して入らない」 という領域を決めておくといいです。
意思を持って活動しない場所を戦略的に捨てるのです。
まとめ
今回はやらないこと (ToDon’t) リストを取り上げ、意図的に入らない領域を決める大切さを掘り下げました。
最後に今回のまとめです。
ToDon’t リストの意味合い
- やることを ToDo で書いておくだけではなく、やらないことを明確にする
- 「やらないこと」 を決めておくことによって、やることがより明確になる
戦略とやらないこと
- 戦略とは目的を達成するための 「やること」 と 「やらないこと」 の決めごと
- ToDo と ToDon’t の両方を持つとは、戦略的になること
立ち入らない領域を決めよう
- この領域は決して踏み込まないという意思を明確にする
- やること・やらないことの両方で 「場所」 の観点を持っておこう