✓ この記事でわかること
- フォーサイトフレームとは?
- 空雨傘のメタファー
- マーケティングへの応用 (市場ローンチ前プロセス)
この記事で書いているのは、最近私が気に入ってよく使っているフレームについてです。フレームのご紹介と、記事の後半ではマーケティングに応用しています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればうれしいです。
フォーサイトフレーム
ご紹介したいフレームは以下の3つの要素からできています。
✓ フォーサイトフレーム
- ファクト
- インサイト
- フォーサイト
3つについて、もう少し説明しますね。
✓ ファクト
- 一次情報やデータからの事実
- ファクトを客観的に素直に捉える
✓ インサイト
- ファクトからの解釈
- 置かれている文脈や立場から判断を入れる
- 英語で Insight と書くように、表面的な事象だけではなく奥に掘り下げていく (例 :Why を繰り返す)
✓ フォーサイト
- 事実と解釈から 「要するにどういうことか (So what?) 」 に結論を出す
- 自分たちは何をするかという具体的なアクション
- インサイト (Insight) は内側へだったが、Foresight は前や未来に目を向ける
空雨傘のメタファー
フォーサイトフレームを、ロジカルシンキングのたとえの1つである 「空雨傘」 から見てみましょう。
空雨傘とはそれぞれ、事実、解釈、実行を意味しています。
出典: キャリ ch
空雨傘の3つは、フォーサイトフレームの3つに当てはまります。
✓ 空雨傘とフォーサイトフレーム
- 空を見上げて空模様を観察する [ファクト]
- 今の空模様からこの後は雨が降りそうだと解釈する [インサイト]
- 外出には傘を持っていくと決める [フォーサイト]
* * *
ではフォーサイトフレームをビジネスに応用してみます。マーケティングへの横展開です。
市場にローンチするプロセス
ここでは新商品やサービスを市場に出す前のプロセスにフォーサイトフレームを当てはめてみましょう。
商品やサービスをローンチする前のプロセスは、大きくは次のようになります。
✓ 市場にローンチする前のプロセス (上市前)
- 市場機会の発見
- コンセプト立案
- 販売予測
- 施策立案
ではこの4つのそれぞれにファクト、インサイト、フォーサイトを当てはめてみます。
✓ 市場機会の発見
- 消費者動向調査 [ファクト]
- 機会発見 [インサイト]
- 勝ち筋の見極め [フォーサイト]
✓ コンセプト立案
- コンセプト評価調査 [ファクト]
- 顧客インサイトの見極め [インサイト]
- プロダクト設計への落とし込み (例; 機能, デザイン, パッケージ, 価格) [フォーサイト]
✓ 販売予測
- 年間の事業全体の売上目標 (所与としてある) [ファクト]
- ブランドの販売目標の設定 [インサイト]
- 予測を達成する販売計画の作成 [フォーサイト]
✓ 施策立案
- 販売計画。ターゲット顧客調査や競合調査 [ファクト]
- コミュニケーション戦略, 営業戦略 [インサイト]
- 広告, 販促, 店頭と EC 展開のプラン [フォーサイト]
いかがでしょうか?
マーケティングの市場ローンチ前 (上市前) のプロセスに当てはめてみましたが、今回ご紹介したフォーサイトフレームが汎用的に使えると思った私のワクワクを共有できたでしょうか?
まとめ
今回は 「ファクト」 「インサイト」 「フォーサイト」 の3つで構成されるフォーサイトフレームをご紹介しました。
最後に記事のまとめです。
フォーサイトフレーム
- 一次情報やデータからの事実。客観的に素直に捉える [ファクト]
- ファクトからの解釈。文脈や立場から判断を入れる。内側や奥に掘り下げていく [インサイト]
- 事実と解釈から 「要するにどういうことか」 の結論 (具体的なアクション) 。前や未来に目を向ける [フォーサイト]
市場にローンチする前のプロセス (上市前)
- 市場機会の発見
- コンセプト立案
- 販売予測
- 施策立案
フォーサイトフレームの応用 1: コンセプト立案
- コンセプト評価調査 [ファクト]
- 顧客インサイトの見極め [インサイト]
- プロダクト設計への落とし込み (例; 機能・デザイン, パッケージ, 価格) [フォーサイト]
フォーサイトフレームの応用 2: 施策立案
- 販売計画。ターゲット顧客調査, 競合調査 [ファクト]
- コミュニケーション戦略, 営業戦略 [インサイト]
- 広告, 販促, 店頭と EC 展開のプラン [フォーサイト]