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仕事での日報について書いています。業務支援をしているスタートアップでの日報で自分がやっていること、日報の効用について考えています。
エントリー内容です。
- スタートアップでの Slack を使った日報。日報の効用
- 日報でチャレンジしていること
- 日報とはフィードバックである
スタートアップでの Slack を使った日報
個人事業主として業務をしているスタートアップの1つでは、メンバーそれぞれが日報を書いています。
Slack 上に日報用のチャンネルをつくり、「やったこと」 「気づきや学び」 「自由記述」 を、その日の終わりに Slack でメンバーに共有しています。Slack なので、日報の内容に他の人がコメントを返したり、Slack のリアクション (スタンプのようなもの) を付けています。
私も稼働した日は日報を書いています。
日報は、新卒で入社した会社以来です。入社後の新人研修期間に、研修内容を日報として書いていました。
なお、会社の業務ではありませんが、毎日夜に紙のノートに書いています。こちらについては、別のエントリーでご紹介しています。
よろしければ、ぜひご覧ください。
日報の効用
スタートアップで思った日報の効用は、以下です。
- その日に自分がやったことの全体がわかる
- 項目に 「気づき・学び」 という学びのアウトプットの場があることによって、「学びは何か」 を振り返ることができる (日報を書くために学んだことへの意識が高まる)
- 他のメンバーからコメントをもらうと、さらに気づきや学びが得られる
まとめると、日報の効用は、書くという言語化によって自分のことを客観的に振り返ることができることです。
日報によって、スタートアップでの毎日の気づきや学びが、流れずに見える化され、日々蓄積されます。たとえ1日に 1% の蓄積だとしても、20日続ければ1.2倍になります (1.01の20乗) 。365日であれば、およそ38倍です (1.01^365 = 37.8) 。
日報でチャレンジしていること
個人的に日報で試していることが2つあります。
- バリューに沿った行動ができたかを日報に書く
- 他人を褒める
以下、それぞれについてご説明します。
バリューに沿った行動ができたかを日報に書く
支援しているスタートアップには5つのバリューがあります。バリューとは、会社として大切にしている価値観です。
日報でチャレンジをしているのは、その日の行動でバリューに沿ったものを書くことです。例えば、バリューが 「ユーザーファースト」 なら、自分がやったことでユーザーファーストというバリューを体現した行動を書きます。
日報の 「気づき・学び」 を書くように、バリューに沿った行動ができたかを毎日、その日の行動を思い返します。日報でバリューを日々意識でき、具体的にどんな行動をしたかを振り返ることによって、自然とバリューを意識した行動が取れるようになります。
日報という日々の積み重ねによって、バリューを体現する行動が習慣化されます。
他人を褒める
日報のもう1つのチャレンジは、まわりのメンバーの行動に対して書くことです。
例えば、行動バリューに沿った振る舞いや行動だったかです。一緒に仕事をしているメンバーの発言・振る舞い・行動が、各バリューの何を体現したかです。
次のような効用があります。
- メンバーの良いところを、バリューの観点で観察するようになる
- 良いと思った行動は自分にも学びになる。すぐに取り入れられる
- 人の良いところを書いて褒めると、自分が前向きな気持ちになれる
- Slack の日報上で良いと思った行動を伝えることは、その人へのフィードバックになる (面と向かって言えなくても Slack なら書きやすい)
他人の行動がバリューに沿っているかどうかで書くと、お互いに相手を褒める文化が自然と根付かせられないかと期待しています。
日報とはフィードバックである
日報を日々続けていて思うのは、日報を一言で言えばフィードバックだということです。
2つの意味があります。
- 自分自身へのフィードバック
- 他者へのフィードバック (良いと思った行動を褒めることによって)
自分にも相手にもフィードバックをするという好循環が起こり、各自の気づきや学び、成長につながります。
日報を、義務やただの作業として捉えるのではなく、意味合いを見い出し積極的に活用すれば、日報は有益なツールになります。