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前職の Google を退職し、個人事業主として独立しました。やっている仕事は、いくつかのスタートアップ企業の支援です。
今回は、転職や仕事で社内異動をして、新しい職場で1日でも早く活躍するために、どうすればよいかの方法をご紹介します。
エントリー内容です。
- 転職直後にやったことの整理
- OODAFL ループ
- 「OODA ループ」 と 「PDCA サイクル」 の関係
転職直後にやったことの整理
私のこれまでの経験から整理すると、転職直後など新しい環境でやったことは、以下の通りです。
- 現状把握:自分の置かれた状況を理解する。情報収集と整理。人に会って話を聞く、会議に参加する、資料を読み込む
- 意味合いと本質の理解:状況から自分にとっての意味合いを把握する。自分がやることを見極める
- 行動とアウトプット:やることが見えたら、すぐに行動する。行動からのアウトプットは完成度を上げすぎずに、関係者に積極的に共有する
- フィードバックと学び:アクションやアウトプットから、自分が与えた影響を見る。フィードバックや気づきから学び経験にし、次につなげる
OODAFL ループ
やったことの整理でわかったのは、現状把握から行動までは OODA (ウーダ) ループをやっていることです。
OODA ループ
OODA ループとは、意思決定プロセスです。以下の4つで構成されます。
- Observe (観察):情報を収集する
- Orient (状況判断):収集した情報を解釈し、何を意味するのかを考える
- Decide (意思決定):状況判断から決断をする
- Act (行動):実際の行動に移す
OODA の視点で自分がやったことを整理し直すと、次のようになります。
- 観察:現状把握をするために、自分の状況を客観視し、観察する (人・モノ・情報・お金)
- 状況判断:観察の意味合いと本質の理解から、自分が求められていること、価値を出せることは何か見極める
- 意思決定:自分が何をやるかを決める
- 行動:意思決定をしたら素早く行動する。行動からのアウトプットは積極的に共有する
OODAFL (ウーダフル)
OODA ループは、4つめの最後は A の行動です。
私が新しい職場環境でやったことの整理の中には、行動の後に 「フィードバック」 と 「学び」 がありました。
OODA と合わせると、A の次にはフィードバックの F と、ラーニングの L が来るので、OODAFL となります。
- 観察 (Observe)
- 状況判断 (Orient)
- 意思決定 (Decide)
- 行動 (Act)
- フィードバック (Feedback)
- 学び (Learn)
大切なのは、この OODAFL ループを何度もまわし続けることです。
OODAFL によって、社内異動や転職後の新しい職場、あるいはプロジェクトでの新しい仕事でも、1日でも早く自分の力を発揮し、活躍できるようになります。
「OODA ループ」 と 「PDCA サイクル」
今回は、OODA ループをベースに、行動後のフィードバックと学びを加えた OODAFL というフレームをつくりました。私は覚えやすいように 「ウーダフル」 と読んでいます。
最後に、関連エントリーのご紹介です。「OODA ループ」 と 「PDCA サイクル」 について書いたエントリーです。
内容は、PDCA を有効に使うためにどうすればよいかです。PDCA の功罪と、PDCA と OODA は補完関係にあることを書いています。
よろしければ、ぜひご覧ください。
まとめ
最後に、今回のまとめです。
- フリーランスになってやったことは、現状把握、意味合いと本質理解、行動とアウトプット、フィードバックと学び
- OODA ループとは、Observe (観察: 情報を収集) → Orient (状況判断: 収集した情報を解釈) → Decide (意思決定: 状況判断から決断) → Act (行動: 実際の行動に移す)
- OODAFL ループとは、OODA の後に Feedback と Learn を追加したもの。行動から得た経験やフィードバックを学びにする。OODAFL ループを何度もまわし続けること