投稿日 2018/10/25

書評: ALLIANCE アライアンス - 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用 (リード・ホフマン) 。会社を辞めても、信頼に基づく 「終身信頼関係」 を築く


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ALLIANCE アライアンス - 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用 という本をご紹介します。



エントリー内容です。

  • 本書の内容。アライアンスとは
  • 何がアライアンスをつくるのか。シリコンバレー文化
  • 思ったこと


本書の内容


以下は、本書の内容紹介からの引用です。

変化が激しい時代に、従来の終身雇用では時代のスピードに対応できない。優秀な社員も成長できる仕事を求める。

このような時代、シリコンバレーで実践されているのが、「アライアンス」 という雇用形態だ。人は企業とではなく仕事と契約し、かつ企業とも信頼で結びつく。変化に対応する組織の新たな雇用を提唱する。


信頼に基づく 「終身信頼関係」


この本の主題は、会社と個人の新しい関係のあり方です。

会社と個人がフラットで、相互の信頼に基づく長期でのパートナーシップ関係を築くことです。本書では 「アライアンス」 と表現し、本のタイトルにもなっています。

終身雇用ではなくても、むしろ終身雇用ではないからこそ、転職して会社を辞めて去った後も、信頼関係は維持され、緩くつながったままでお互いに価値を提供しあう関係です。「終身信頼関係」 です。

会社を辞めた後も、円満で良好な関係が続くので、新しい取引やビジネスにつながることもあります。

キーワードは、信頼、フラット、相互リンク、シェア、長期です。


何がアライアンスをつくるのか


アライアンスは、お互いの強い信頼をベースにつくられます。

さらに価値観、描くビジョン、ビジョンを実現するためのミッション (使命感) において、会社と個人で共感しています。

本書には、セオドア・ルーズベルト (第26代アメリカ大統領) の言葉が紹介されています。

 「人生が与えてくれる圧倒的に最高の宝は、なすべき価値のある仕事に打ち込む機会である」
Far and away the best prize that life has to offer is the chance to work hard at work worth doing.

大事なのは、会社と個人で 「なすべき価値のある仕事」 で共通の認識があることです。そのためには、深いレベルで会社と個人それぞれが大切にする 「価値観」 「ミッション」 「ビジョン」 において、お互いに共感しているかです。


Pay forward のシリコンバレー文化


アライアンスの背景には、シリコンバレーの文化があります。

お互いに、いかに相手の役に立てるかを考え行動する 「Pay forward」 です。Pay forward では、自ら積極的に良質な情報や人脈を相手に提供します。

受け身や損得ではなく、相手のためになると思っての振る舞いです。社内や社外に関係なく、お互いに助け合う文化です。

Pay forward が自然とできている環境では、自分のネットワーク (人脈) 全体で所有している情報や知識が最大限に活かされます。


思ったこと


ここからは本書 ALLIANCE アライアンス - 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用 を読んで思ったことです。


目指したいアライアンス


アライアンスの考え方は、まさに自分がこれからも目指したいことです。前々職や前職のつながりは、信頼をベースに構築されています。お互いが必要とした時に助け合う関係を、この先も持っておきたいです。

前々職から前職に移った後も、前々職の会社と仕事をする機会がありました。立場は違っても、すでに信頼関係はできているところから始まったので、お互いにとって良いビジネスになりました。仕事を通して、より信頼関係が強化できました。

前職との関係においても、同じような状況にしたいです。会社を辞め個人で独立したからこそ、終身信頼関係がある状態を保ちたいです。


終身信頼関係をつくるために


アライアンスという終身信頼関係をつくるために大切にしたいのは、自分から提供する姿勢でいることです。Pay forward です。

自分の持っている情報、知識やノウハウを積極的に公開し共有したいです。自分だけが持っておくよりも、まわりに共有し少しでも役に立ってもらったほうが良いと考えます。

共有することにより、直接のフィードバックがあったり、仕事の縁ができるなど巡り巡って自分にも返ってきます。この循環がまわるには、日頃から意識して積極的に自分のことをオープンにすることです。

別のエントリーにも書いていますが、ブログもこの考え方からです。ブログは、自分が考えたことや仕事のノウハウを公開する場です。




最後に


会社と個人がアライアンスな関係 (信頼関係に基づく長期でのパートナーシップ関係) になっている状態は、インターネットの構図そのものです。

フラットで、数多くの相互リンクがあり、お互いに情報やリソースをシェアしあう関係です。

本書は、これからの個人と個人、会社と個人の関係を考えさせられる一冊です。



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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。