今回は、読書と仕事についてです。
この記事でわかるのは、読書を仕事に活かす方法です。
ビジネス本だけに限らず、読書から普段の仕事や業務につなげるために、どんな読み方をすればよいかのポイントをご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。
読書を仕事に活かす
ある人から、相談を受けました。
読書をして読んだ内容を、仕事に活かすためにはどうすればよいか、という質問です。
みなさんは、本からの学びを自分の業務やビジネスに活かすために、どんな工夫をされているでしょうか?
私がやっていることは、次の3つがあります。
✓ 読書を仕事に活かす方法
- ウォーリーを探せ
- その場シミュレーション
- 守破離
以下、それぞれについて順番に解説します。
[方法 1] ウォーリーを探せ
いきなりですが、ウォーリーを探せの本を読んだことはあるでしょうか?
絵の中にはたくさんの人や動物、物が描かれていて、どこかに潜むウォーリー見つけるのに、なかなか発見できないこともあります。
絵本を読むのに、「ウォーリーはどこか」 という意識がなくただ眺めているだけでは、ウォーリーは見つからないでしょう。
読書を仕事に活かすのも、これと同じです。読む前に明確な目的を持つことです。
自分はこれからどんなテーマでこの本から学ぶのか、具体的に、今やこれからの仕事にどう活かしたいかです。
自分にとってのウォーリーとは何かを読む前に設定できる、つまり、本から何を獲得するかが明確なほど、仕事に活かす情報が得られます。
ウォーリーは、本で著者が書いたテーマと同じこともあれば、本の主題とは異なることもあります。前者は例えばマーケティングの本からマーケティングを学ぶ、後者はマンガや絵本からビジネスのことで学びを得る読書です。
なお、1つ補足です。
本によっては、読む前に設定した目的以外で学びが得られることもあります。
この偶然の発見も大切にし、最初の目的に縛られすぎない読書への余白も持っておくとよいです。
[方法 2] その場シミュレーション
読みながら仕事で使えると思ったら、その場で頭の中でシミュレーションをしてみます。
実際に使う場面を具体的にイメージしてみるのです。
これは 「その場ですぐに」 がポイントです。2~3分でもよいので、本を読むのを止めて考えてみます。
例えば、このフレームは今考えている企画に使えると思えば、実際にそのフレームに仕事の内容を当てはめてみます。
会社へ向かっている通勤中にできれば、その後に会社に行った後にもう一度使ってみます。一度頭の中でやっているので、読書で得たことが反復でき、自分に定着しやすくなります。
[方法 3] 守破離
守破離という考え方をご存知でしょうか?
読書を仕事に活かす方法でも、守破離のアプローチは読書にも有効です。
具体的には次のようなやり方で、本での学びを自分のものにしていきます。
✓ 仕事に活かす読書の守破離
- [守] 本で書かれていたことを、同じように真似をしてやってみる
- [破] 必ずしも自分の仕事・業務にはフィットするとは限らず、少し変えて適応させる (工夫を入れる)
- [離] 自分の型にし、本で学んだことが自分のものになる
大事なことは、まずは真似でいいので試してみることです。
この時のポイントは、うまくいかないかもしれないという失敗を想定しておくことです。
著者と自分では状況が違うなど、前提が同じとは限りません。前提が異なれば、同じことをやってもうまくいくこともあれば、うまく機能しないこともあります。
そのまま真似をしてうまくいかなかった後に、どれだけ自分なりの工夫を入れて活かそうとするかです。
ここでのチャレンジ精神を持ち続けることができれば、読書から得られたことが本当に自分の血肉になっていきます。
まとめ
今回は、読書を仕事に活かす方法をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめです。
[方法 1] ウォーリーを探せ
- 読む前に明確な目的を持つ。どんなテーマでこの本から学ぶのか、具体的に今やこれからの仕事にどう活かしたいか
- なお、読む前に設定した目的以外で学びが得られることもある。偶然の発見も大切にし、最初の目的に縛られすぎず、読書への余白も持っておくとよい
[方法 2] その場シミュレーション
- 読みながら仕事で使えると思ったら、その場で2~3分でよいので頭の中でシミュレーションをする
- 例えば、このフレームは今考えている企画に使えると思えば、実際にそのフレームに仕事の内容を当てはめてみる
[方法 3] 仕事に活かす読書の守破離
- [守] 本で書かれていたことを、同じように真似をしてやってみる
- [破] 必ずしも自分の仕事・業務にはフィットするとは限らず、少し変えて適応させる (工夫を入れる)
- [離] 自分の型にし、本で学んだことが自分のものになる