2019/10/22

フローレンスの 「大きな社会問題の解決アプローチ」 (フローレンス15周年事業報告会に参加レポート)




2019年10月に実施された 「フローレンス 15周年 事業報告会」 に参加してきました。





今回は、報告会に参加して最も印象に残ったことについてです。

  • 大きな社会問題の解決アプローチとは?
  • フローレンスの 「リーダーシップの旅」 とは?
  • フローレンスとイノベーション

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、病児保育や障害児保育を NPO の立場で支援しているフローレンスについてです。

フローレンスの15周年になる2019年の事業報告会に参加をし、興味深かった 「大きな社会問題の解決アプローチ」 について取り上げています。

フローレンスは NPO ですが、このアプローチはビジネスに幅広く参考になります。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考になればと思います。


フローレンス 15周年 事業報告会


2019年10月20日に東京・神保町で開催された、フローレンスの15周年事業報告会に参加してきました。





 「小さな解」 を事業にする


報告会は、フローレンス代表の駒崎さんからの事業報告で始まりました。

15周年ということで、今年だけではなくフローレンス立ち上げからの活動内容です。

お話の中で印象的だったのが、大きな社会問題の解決アプローチです。

フローレンスの考え方は、「小さな解」 を事業にして解決していくというものです。

このアプローチは、具体的には次のようになっていると私は理解しました。


大きな社会問題の解決アプローチ
  • 大きな社会問題がある
  • 身近な原体験から自分ごと化
  • 小さな行動を起こす (解への仮説検証)
  • 小さな解を得る
  • 巻き込み動かす (政治家や自治体・国)
  • 社会を変える
  • 新しい当たり前になる


俯瞰すると、大きな社会問題を解決し大きな変化を起こすために、その間に原体験からの 「小さな行動」 と 「小さな解」 が入っています


フローレンスの行動


駒崎さんのお話を聞いて思ったのは、フローレンスを発足した当初から行動指針は今も変わっていないということです。

自分たちには見えている 「未来の当たり前」 を信じて、なんとしても実現するために、自分たちにできることから行動し続けていることです。

フローレンスのロゴには、ある言葉が書かれています (2019年10月現在) 。

「新しいあたりまえを、すべての親子に。」

未来の当たり前を実現するために、高い当事者意識からの行動と実績が共感を生み支援の輪が拡がり、やがては社会全体を動かしていったのです。


フローレンスの 「リーダーシップの旅」


フローレンスの社会問題の解決アプローチは、以下でした。


大きな社会問題の解決アプローチ (再掲)
  • 大きな社会問題がある
  • 身近な原体験から自分ごと化
  • 小さな行動を起こす (解への仮説検証)
  • 小さな解を得る
  • 巻き込み動かす (政治家や自治体・国)
  • 社会を変える
  • 新しい当たり前になる


このプロセスは、書籍 リーダーシップの旅 - 見えないものを見る に書かれている、リーダーが生まれるプロセスと重なります。





書かれているのは、自分の内側から始まるリーダーシップの旅です。


リーダーシップの旅
  • Lead the self
  • Lead the people
  • Lead the society


それぞれについて補足をすると、以下のようになります。


Lead the self
  • リーダーシップの始まりは自分自身をリードすることから
  • 自分には見えた 「ここではないどこか (= ビジョン) 」 へと一歩を踏み出す


Lead the people
  • リーダーの見ている景色に共感した人たちがフォロワーになる
  • 自分のビジョンが皆の共通ビジョンになっていく


Lead the society
  • 「私たちのために」 から 「世界や次世代のために」 になる
  • ビジョンが社会で共有されるものになる


駒崎さん、そしてフローレンスのリーダーシップに感銘を受けた報告会でした。


フローレンスのイノベーション


イノベーションと聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか?

私の一言の定義は、イノベーションは 「未来の当たり前」 をつくることです。

未来の当たり前とは、現時点ではまだ当たり前になっていないものです。多くの人がそうは思っていない、あるいは気づいていないことです。

典型的な例は、インターネットやスマホです。ネットやスマホがない時代に、当時のスーパーコンピューターをも凌ぐ端末が個人が持てることは、常識では考えられないことでした。

しかし、今は当たり前のようにスマホやネットがあります。





フローレンスがこの15年でやってきたことは、未来の当たり前づくりです。

病児保育や障害児保育は、当初はそういう言葉すらない状況からでした。もちろん法律にも書かれておらず、想定すらされていませんでした。

身近な原体験から社会問題を捉え自分ごと化し、行動を起こし、小さな解を示し続けたからこそ、当たり前が実現したのです。


まとめ


今回は、参加した 「フローレンス 15周年 事業報告会」 についてでした。

フローレンスが見ている未来の当たり前は、まだまだたくさんあります。これからもフローレンスを応援したくなる報告会でした。

最後に、今回の記事のまとめです。



フローレンスの考え方は、大きな社会問題の解決のために、「小さな解」 を事業にして解決していくというもの。


大きな社会問題の解決アプローチ
  • 大きな社会問題がある
  • 身近な原体験から自分ごと化
  • 小さな行動を起こす (解への仮説検証)
  • 小さな解を得る
  • 巻き込み動かす (政治家や自治体・国)
  • 社会を変える
  • 新しい当たり前になる


フローレンスを発足した当初から行動指針は今も変わっていない。自分たちには見えている未来の当たり前を信じて、なんとしても実現するために、自分たちにできることから行動し続けている。


イノベーションは 「未来の当たり前」 をつくること。
フローレンスがこの15年でやってきたことは、未来の当たり前づくり。身近な原体験から社会問題を捉え自分ごと化し、行動を起こし小さな解を示し続けたからこそ、当たり前が実現した。


最後に


いただいた、フローレンスの15周年記念のチロルチョコです。







リーダーシップの旅 - 見えないものを見る (野田智義 / 金井壽宏)

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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。