投稿日 2019/10/16

ストーリーテリングの法則に学ぶ、失敗を乗り越える方法


今回は、ストーリーテリングと失敗についてです。

この記事でわかること


  • 人気マンガに見るストーリーテリングとは?
  • 敗北と試練が魅力的にする
  • 失敗を乗り越える方法

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。

この記事でわかるのは大きく2つで、ストーリーを語るためのフレームであるストーリーテリング、失敗にどう向き合うかです。

記事の前半ではストーリーの話し方、後半では失敗を乗り越えるためにどうすればよいかを書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。


ストーリーの法則


映画やドラマ、ビジネスのプレゼンにおいても、惹きつけられるストーリーには法則があります。

ストーリーテリングという文字通りにストーリーを語るには、次のような流れが効果的です。


ストーリーテリングの流れ
  • 日常:主人公は日常で生活しながらもどこか不満を感じている
  • 分離:ある出来事が起こって主人公が日常から分離される
  • 敗北:最初の敗北を喫する
  • 試練:訓練などによって欠点を克服した主人公が敵に挑む
  • 勝利:試練を経て勝利を手にする
  • 帰還:成長した主人公が日常に戻る


人は、順風満帆なストーリーよりも、一度は敗北や試練があり、苦しみや葛藤を乗り越えて勝利を得るほうが感情移入をします。


ドラゴンボールに見るストーリーテリング


ストーリーテリングの具体例として、漫画のドラゴンボールに当てはめてみます。

ドラゴンボールは単行本で1~42巻までありますが、基本的には 「分離 - 敗北 - 試練 (修行) - 勝利」 の繰り返しです。


ドラゴンボールのストーリー
  • 分離:新たに次元の違う強敵が表れる (例: ピッコロ大魔王、サイヤ人、フリーザ、人造人間 (セル) 、魔人ブウ)
  • 敗北:太刀打ちできず負ける
  • 試練:厳しい修行を積む
  • 勝利:戦闘力が大幅に上がり再び立ち向かい、最終的には勝つ


勝利の後は次の強敵が出現し、かつての敵も仲間になり新しい物語に入っていきます。


N 字の成長曲線


ひるがえって、自分の仕事やキャリアを振り返った時に、どんなストーリーになっているでしょうか?

普段から、「敗北 - 試練 - 勝利」 のサイクルをまわしているかです。もちろん、仕事やキャリアが順調にいくなら、そのほうがいいです。一方で、「N 字のような成長曲線」 を描いているかどうかです。

N 字の成長曲線とは、N を時計回りに少し回転させたような、/|/ という、一度落ちてそこから這い上がって成長を続けていることです。

敗北というと大げさですが、挑戦をした結果の失敗が起こった時にどう向き合い、乗り越えるかです。


失敗を乗り越えるために


新しいことを試したりチャレンジをしている限りは、失敗はつきものです。失敗があるとは、それだけ挑戦していることの証です。

では、失敗を乗り越え、成長の糧にするためにはどうすればよいでしょうか?

私が思う失敗の向き合い乗り越えるためのポイントは、以下です。


失敗を乗り越える方法
  • 失敗に正面に向き合う (目を逸らさない)
  • 客観視から現状、原因、影響を把握する
  • 二次被害を起こさないようにする
  • 問題の本質と教訓を自分の言葉にする
  • 次や他のことに活かす


確かに失敗をしてしまった時はショックを受けたり落ち込みます。

しかし、そこで終わらずに向き合い、失敗や自分を客観視できるかです。「バルコニーに上がる」 という表現があるように、一歩離れ、今の状況を俯瞰することが大切です。

失敗には何かしらの意味があります。そして大事なのは、失敗が起きてもやめないことです。ファイティングポーズを取り続けることです。


まとめ


今回は、ストーリーテリングと、失敗への向き合いと乗り越え方についてでした。

最後にまとめです。


ストーリーテリングの流れ
  • 日常:主人公は日常で生活しながらもどこか不満を感じている
  • 分離:ある出来事が起こって主人公が日常から分離される
  • 敗北:最初の敗北を喫する
  • 試練:訓練などによって欠点を克服した主人公が敵に挑む
  • 勝利:試練を経て勝利を手にする
  • 帰還:成長した主人公が日常に戻る


N 字のような成長曲線
  • 普段からも、「敗北 - 試練 - 勝利」 のサイクルをまわしているか
  • N 字のような成長曲線 (/|/ という、一度落ちてそこから這い上がって成長を続けていること) を描いているか


失敗を乗り越える方法
  • 失敗に正面に向き合う (目を逸らさない)
  • 客観視から現状、原因、影響を把握する
  • 二次被害を起こさないようにする
  • 問題の本質と教訓を自分の言葉にする
  • 次や他のことに活かす


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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。