今回は、事業の発展プロセスと、ビジネスキャリアについてです。
- 事業を展開する4つのパターンとは?
- 「アセット (資源) を有効活用できないか」 を常に意識する
- キャリア形成へのヒント
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、大きくは2つです。
記事の前半では事業を拡大していくためのアプローチをご紹介します。後半では、個人のビジネスキャリアへの応用を考え、キャリアをどう伸ばしていくかを書いています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
事業展開のパターン
事業を拡大していくためのアプローチは、大きくは4つに分類できます。
問題と解決法の 2 × 2 の組み合わせから、次のようになります。
事業展開のパターン
- 既存の問題 × 従来の解決法
(例: 今まで存在した問題に対して、同じ解決方法をより早くできる) - 既存の問題 × 新しい解決法
- 新たな問題 × 従来の解決法
(例: 新しく起こった問題 (事業領域) に、従来のソリューションが応用できる) - 新たな問題 × 新しい解決法
どの方向に展開するかはどれが正解というわけではなく、事業としての決めです。
決めるためのベースになるのは、自社のアセット (資源) です。どんな独自資源を持っているかです。
アセットは、すぐに獲得できたり一朝一夕で蓄積するものではありません。だからこそ大事なのは、「今あるアセットを他でも有効活用できないか」 という視点です。
アセット活用の見極め方
では、自社のアセットが活かせるかどうかを、どうやって見極めればよいでしょうか?
見る判断のプロセスは、次の問いに答えていきます。
アセット活用を見極める問い
- 誰のどんな問題を解決するか (問題設定)
- その問題を解決するために、どのアセットが使えるか
- アセットを活用すれば、どんな解決方法が実現できるか
- 解決方法によって、相手への本質的な提供価値は何か
個人のビジネスキャリアへの応用
ここまで、企業の自社アセットを活用し、事業を展開し拡大させていくアプローチを見てきました。
このやり方は、企業だけではなく個人にも当てはめることができます。例えば、ビジネスキャリアの形成です。
キャリアの観点では、企業のアセットに当たる個人が持っているものは、次のようになります。
個人のアセット (資源)
- 専門スキルや経験
- 人脈・ネットワーク
- エネルギーや熱意 (例: この領域には人一倍ハマれる)
- 使える時間
大事なのは自分の特徴への自己認識です。自分が持っているもので、何がアセットなのかを理解することです。
例えば、専門スキルはどれくらいあり、各スキルの高さはどの程度なのか、再現性があるかなどの、スキルの棚卸しです。
自己認識をした上で、自分の持っているアセット (スキル・経験・人脈など) は、今やっている業務や仕事以外に、活かす機会やフィールドはないだろうかと考えるのです。
アセットを活かすためのプロセスは、先ほどの企業の場合と同じです。
自分のアセットを活かすために
- 誰のどんな問題を解決するのか
- 問題解決のために、自分のどのアセットが活かせるか
- アセットを活用しどんな解決法を実現するか
- 解決によって、相手に提供できる本質的な価値は何か
まとめ
今回は、アセット (持っている資源) の活用についてでした。アセットという捉え方は、企業だけではなく個人にも当てはまります。
個人のキャリア形成という視点では、アセットをどう獲得するか、誰に対してどのように有効活用するかが大事です。
最後に今回の記事のまとめです。
事業を拡大していくためのアプローチは、問題と解決法の組み合わせから 2 × 2 の4つに分類できる。
- 既存の問題 × 従来の解決法
(例: 今まで存在した問題に対して、同じ解決方法をより早くできる) - 既存の問題 × 新しい解決法
- 新たな問題 × 従来の解決法
(例: 新しく起こった問題 (事業領域) に、従来のソリューションが応用できる) - 新たな問題 × 新しい解決法
決めるためのベースになるのは自社のアセット (資源) 。
アセットは、すぐに獲得できたり一朝一夕で蓄積するものではない。だからこそ大事なのは、今あるアセットを他でも有効活用できないかという視点。
アセット活用を見極める問い
- 誰のどんな問題を解決するか (問題設定)
- その問題を解決するために、どのアセットが使えるか
- アセットを活用すれば、どんな解決方法が実現できるか
- 解決方法によって、相手への本質的な提供価値は何か
企業だけではなく個人にも当てはめることができる。例えば、ビジネスキャリアの形成。
自分の特徴を理解し、自分のアセット (スキル・経験・人脈など) は、今やっている業務や仕事以外に活かす機会やフィールドはないかを考える。