2019/10/10

書評: insight (インサイト) - いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力。自己認識の What, Why, How が書かれた本




今回は、書評です。

insight (インサイト) - いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 という本をご紹介します。





  • どんなことが書かれている本?
  • 自己認識とは何をすること?
  • フィードバックへの向き合い方
  • 読んで思ったこと

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、
です。

この本のサブタイトルは、「いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力」 です。あらためて自己認識とは何かを考えさせれた本でした。


この本に書かれていること


この本の内容を一言で言えば、自己認識の What, Why, How です。

  • 自己認識とは何か (What) 
  • なぜ重要なのか (Why) 
  • どうやって自己認識力を高められるか (How) 
が書かれています。


以下は、本書の内容紹介からの引用です。

成功と失敗を左右する、最も重要なのに最も見逃されている要素、「自分を知る力」

仕事での成果や良好な人間関係、そのカギは 「自己認識」 にある。しかし、多くの人は思い込みにとらわれ、自分の可能性を狭めてしまっている。

ビジネス界でも活躍する組織心理学者が膨大な先行研究と自身の研究・実践から、自己認識の構造を理論的に解明し、思い込みを乗り越え、より深く自分を知るための方法を伝える。


自己認識とは


この本では自己認識を、自分は何者か、自分は世界にどう適合しているかを理解することだとしています。

自己認識のアプローチは、大きく2つあります。内的自己認識と外的自己認識です。


2つの自己認識
  • 内的自己認識:自分の内側からの理解。価値観、情熱、行動や思考パターンを理解する
  • 外的自己認識:他者の視点を通しての自分の認識。フィードバックから自分を理解する


 「なぜ」 と 「何」


内的自己認識について興味深いと思ったのは、自分への問いかけで 「なぜ」 と 「何」 の使い分けです。

この本には、感情など自分のことをより良く理解するためには、「なぜ」 よりも 「何」 を問うとよいと書かれています。

本書から引用します。

大切なのは、人がなぜと問うとき、つまり、自分の思考、感情、行動の原因を検証するとき、一番簡単でもっともらしい答えを探してしまうものだという点だ。

でも悲しいかな、いったん答えを見つけると、たいていそこで他の選択肢を見ることを止めてしまう ── 自分が見つけた答えが正しいか間違っているかを確認する方法など持っていないのに。ときに、これは自分が信じている考えを裏付ける理由をでっち上げてしまう 「確証バイアス」 が原因となる ──

そして答えは自分が認識する自己像を反映したものであるため、それを真実だと受け入れてしまう。

 (中略)

 「なぜ」 の質問は自分を追いつめ、「何」 の質問は自分の潜在的な可能性に目を向けさせてくれる。「なぜ」 の質問はネガティブな感情を沸き起こし、「何」 の質問は好奇心を引き出してくれる。「なぜ」 の質問は自分を過去に閉じ込め、「何」 の質問はよりよい未来を作り出す手助けをしてくれる。

事実、「なぜ」 から 「何」 への変化は、被害者意識から成長への変化だ。

 (引用:insight (インサイト) - いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力)

私自身の解釈は、「なぜ」 よりも 「何」 を使うことによって、より客観的な深掘りができることです。「なぜ」 は主観的であり、時に無理矢理にでも答えをつくってしまいます。

自分のことに対して、「~ とは」 を問い続けることによって、自分のことを客観視できます。


フィードバックへの向き合い方


自己認識を、他者の目を通して理解する外的自己認識でポイントになるのは、フィードバックへの向き合い方です。

フィードバックでは、「誰から」 「どうもらうか」 、そして受け取ったフィードバックに 「どう対応するか」 です。

フィードバックは、どの人からもらってもよいというわけではありません。この本に書かれているのは、愛のある批判者からです。

愛のある批判者とは、親身にこちらのことを思って、時にはあえて厳しいフィードバックを具体的にしてくれる人です。一方で、愛のない批判者、愛のある無批判者 (良いことしか言ってくれない) は、外的自己認識のためのフィードバックをもらう相手としては適切ではないとします。

フィードバックの向き合いは、次の3つのステップがあります。


フィードバックの向き合い方
  • 受け止める
  • 向き合う
  • 対応する


1つ目の 「受け止める」 とは、具体的なフィードバックに対して目を背けないことです。そして2つ目の 「向き合う」 とは、どう活かすかを考えます。

フィードバックはもらって終わりではなく、どう取り入れるかです。行動に反映することです。これが3つ目の 「対応する」 です。


思ったこと


ここからは読んで思ったことです。


読んで思ったこと
  • 自分への思い込みをどう壊すか
  • 自己認識から自分を活かす


以下、それぞれについてご説明します。


[思ったこと 1] 自分への思い込みをどう壊すか


あらためて思ったのは、自己認識とは自分への思い込みやバイアスをどう取り除くかだということです。

自分自身への思い込みほど強いものはありません。どこかで自分については自分が一番わかっているという意識があります。

しかし、この本を読んで実感するのは、自分のことを認識するのは簡単ではないことです。「自分とは何者なのか」 は、生きている限りは抱き続ける問いです。

一時的に自分なりの答えを見い出しても、自分は変わっていくので、いつしか現実の自分とは乖離が生まれた思い込みになってしまいます。

自分のいる環境が変わり、それによって自分も変わっていきます。だからこそ、自己認識も常にアップデートが必要です。アップデートとは、自分への思い込みをいかに壊すかです。


[思ったこと 2] 自己認識から自分を活かす


自己認識がなぜ重要なのかの自分の解釈は、自己認識ができていれば、自分をどう活かすかがわかるからです。

自分の力が発揮できる環境、どういう人たちと一緒にいるとよいのかは、自己認識を深くできているほど見えてきます。

今の自分の調子、精神的・肉体的に好調なのか、それとも一時的なスランプなのかなど、どれだけ自分のことを客観的に、言葉にできているかです。

自己認識で意識しておきたいと思ったのは、半歩や一歩引いた自分への理解です。これが自分の客観視と言語化につながります。


まとめ


今回は、insight (インサイト) - いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力 という本をご紹介しました。





最後に今回の記事のまとめです。



この本の内容は、自己認識の What, Why, How 。自己認識とは何か、なぜ重要なのか、そして、どうやって自己認識力を高められるかが書かれている。
サブタイトルは、「いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力」 。あらためて自己認識とは何かを考えさせれた本。


自己認識とは、自分は何者か、自分は世界にどう適合しているかを理解すること。
2つのアプローチがある。
  • 内的自己認識:自分の内側からの理解。価値観、情熱、行動や思考パターンを理解する
  • 外的自己認識:他者の視点を通しての自分の認識。フィードバックから自分を理解する


内的自己認識には 「何」 を問う。「~ とは」 や 「何か」 を問い客観的に深掘りする。
外的自己認識にはフィードバックへの向き合いがポイント。愛のある批判者からの具体的なフィードバックにどう解釈し、どんな対応をするか。


自己認識は自分への思い込みやバイアスをどう取り除くか。自己認識は常にアップデートが必要。
自己認識から自分を活かす。自分の力が発揮できる環境、どういう人たちと一緒にいるとよいのかは、自己認識を深くできているほど見えてくる。





insight (インサイト) - いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。