投稿日 2019/10/02

取り掛かった仕事の 「初日」 で結論や答えを出すイノベーティブな仕事術




今回は、仕事術についてです。

  • 大事な仕事の初日の終わりまでに、何をする?
  • 「時間がない」 や 「情報がない」 をチャンスと捉える仕事術

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、時間が限られていたり、情報が足りない状況において、どう仕事を進めるかです。

制約がある状況をあえてチャンスだと見立て、仕事のクオリティを上げる方法をご紹介します。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。


初日に答えを出す


今回の記事でお伝えしたいことを一言で言えば、数日以上かかる仕事で、あえて初日に結論や最終アウトプットを出す仕事の方法です。

プロジェクトや大事なプレゼン、企画書など、数日以上の期間が必要な仕事において、仮に最終期限が1日目の終わりだとして、初日につくれる可能な限りの成果物をつくるのです。


制約を活かす


このやり方の前提になっているのは、持論があります。持論とは、「制約があるからこそ、今までとは違う切り口でのアイデアが生まれる」 というものです。

ここで言う制約とは、時間、情報、お金などです。

初日にアウトプットをつくるには、時間が1日しかなく、情報も足りません。こうした制約がある中で、むしろ制約があるからこそ、最終アウトプットまでもっていくのです。

アウトプットの体裁は整っていなくて構いません。箇条書き、イラスト、図、マインドマップやフロー図など、その時々でつくりやすいものでよいです。

大事なのは、初日の時点で仕事の依頼相手に見せることを想定して、一度アウトプットを出し切ることです。初日の終わりに、最も重要な本質だと思う答えをつくるのです。


メリット


初日の終わりに最終アウトプットをつくってしまう方法には、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

まずはメリットからです。実感として、以下があります。


初日の終わりに答えを出すメリット
  • 限られた時間と情報だからこそ、本質を考えることに集中できる
  • 情報が少ないので想像力が高まり、フルに発揮してアウトプットをつくれる
  • つくる過程で、自分が理解していないこと、本当に必要な情報が何かがわかる


最後の3つ目の補足をすると、自分の理解や足りない情報が把握できるので、後でやみくもに調べたり情報を取りすぎることがなくなります。2日目からのワークが効率的にできます。


デメリット


一方で、デメリットもあります。気をつけることです。

注意点は、初日のアウトプット (答えや結論) にとらわれすぎてしまうことです。

あくまで初日時点のもので、本当の最終アウトプットではありません。2日目以降、もっと良い切り口でのアイデアが生まれる可能性は十分にあります。

しかし、初日に出した答えをこだわるあまり、新しい発想に目を向けないのは本末転倒です。初日の答えに対して、健全な批判的精神を持ち続け、もっと良くできないか、全く違う切り口はないかを常に意識します。

そして、新しいアイデアを思いついたら、大胆に変えます。それまでにつくったアウトプットはサンクコストだとみなします。


まとめ


今回は、制約をあえてチャンスだと捉える仕事の方法をご紹介しました。

最後に今回の記事のまとめです。



数日以上かかる仕事で、あえて初日に結論や最終アウトプットを出す。仮に最終期限が1日目の終わりだとして、初日につくれる可能な限りの成果物を、最も重要な本質だと思う答えとしてつくる。


初日の終わりに答えを出すメリット
  • 限られた時間と情報だからこそ、本質を考えることに集中できる
  • 情報が少ないので想像力が高まり、フルに発揮してアウトプットをつくれる
  • つくる過程で、自分が理解していないこと、本当に必要な情報が何かがわかる


デメリット (注意点) は、初日のアウトプット (答えや結論) にとらわれすぎてしまうこと。
初日の答えに健全な批判的精神を持ち続け、もっと良くできないか、全く違う切り口はないかを常に意識する。新しいアイデアを思いついたら、それまでにつくったアウトプットはサンクコストだとみなし、大胆に変える。

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。