今回は、読書とキャリアについてです。
- 本を読むための準備とは?
- 読書とキャリア形成の共通点とは?
- 読書の 「デザイン」 と 「ドリフト」
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、アウトプットにつながる読書方法です。
ビジネスキャリアのつくり方を読書にも当てはめ、本を読んでアウトプットや仕事に活かせる本の読み方をご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事での参考にしてみてください。
目的を設定する読書
いきなりですが、ビジネス書籍で読んだ内容が、後からどんなことが書いてあったがが思い出せない、ということは起こったりしていないでしょうか?
本は、読みながら気づきや考えさせられる楽しさもありますが、読んだ後に読書からの学びを活かす楽しさもあります。
アウトプットにつなげるために大事だと思うのは、本を読む前の事前準備です。何を知りたくてこの本を読むのかの目的設定です。
絵本の 「ウォーリーを探せ」 のように、自分にとってのウォーリーが何かがはっきりしているほど、本の中でウォーリーに出会いやすくなります。
目的以外にも目を向ける
一方で、事前の目的ばかりに意識が強く向きすぎると、本からの偶然の出会いを見逃してしまいます。
ウォーリーのことを考えすぎるあまり、絵本の中のウォーリー以外にも本当は魅力的なキャラクターがいるのに、気づけないわけです。
ウォーリーを探すという目的はもちろん大事ですが、一歩引いた余裕があり目的以外の気づきが入る 「余白」 があると、その分だけ読書体験を豊かにできます。
キャリアの 「デザイン」 と 「ドリフト」
ところで、書籍 働くひとのためのキャリア・デザイン には、キャリア形成には 「デザイン」 と 「ドリフト」 という2つのアプローチが紹介されています。
キャリアのデザインとドリフトは、それぞれ次のような意味です。
キャリアの 「デザイン」
- あらかじめ計画したキャリア
- 目標から逆算する
キャリアの 「ドリフト」
- プランにはなかったもの
- 流れに身を任せるように、目の前の偶然の機会に乗ってみる
この本で書かれているのは、デザインとキャリアの両立です。
キャリアの節目ではデザインをするが、節目以外の時はあえてドリフトを取り入れ、キャリアの幅を広げていくとよいというものです。
キャリア形成で、点と点がつがなるのは後からです。誰しもが経験するように、振り返れば自分のキャリアができているのです。
読書でのドリフト
読書方法に話を戻します。
キャリア形成でデザインとドリフトの両方が大切であることは、読書にも通じます。
デザインとは目的を明確にする読書、ドリフトは目的以外の読み進める中で偶然発見する自分の好奇心です。この両方が大事です。
ドリフトを見つけ活かす方法
では、ドリフトをして、偶然の発見を活かすためには、どうすればよいでしょうか?
キャリアでは、ドリフトをするために意識したいのは、次のようなことです。
ドリフトを見つけ活かす方法
- 心や生活に余白を持つ (思いがけないチャンスに乗れる)
- 今までの自分と違うこと・やり方で挑戦してみる
- 直感でおもしろそうと思ったら、とりあえずやってみる
- その場で、すぐにやってみる
- 新しくやることは、うまくいかない前提で
読書に当てはめれば、
- 目的以外にも目を向ける余裕を持つ
- いつもと違う読み方を試してみる
- 直感でおもしろそうと思ったら、その箇所をしっかりと読む
- 新しい読み方で、必ずしも目的以外の果実が得られるとは限らない (期待値調整)
まとめ
今回は、読書方法とキャリア形成についてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
アウトプットにつなげる読書のために大事なのは、何を知りたくてこの本を読むのかの目的設定 (事前準備) 。
絵本の 「ウォーリーを探せ」 のように、自分にとってのウォーリーが何かがはっきりしているほど、本の中でウォーリーに出会いやすくなる。
一方で、事前の目的ばかりに意識が強く向きすぎると、本からの偶然の出会いを見逃してしまう。事前の目的設定はもちろん大事ですが、目的以外の気づきが入る余白があると、その分だけ読書体験が豊かにできる。
キャリアの 「デザイン」
- あらかじめ計画したキャリア
- 目標から逆算する
- プランにはなかったもの
- 流れに身を任せるように、目の前の偶然の機会に乗ってみる
キャリア形成でデザインとドリフトの両方が大切であることは、読書にも通じる。デザインとは目的を明確にする読書、ドリフトは目的以外の読み進める中で偶然発見する自分の好奇心。この両方が大事。
働くひとのためのキャリア・デザイン (金井壽宏)