
今回は、自分の強みについてです。
- 自分にはこれといった強みがない…
- どうすれば自分の強みを持てる?
- 昔話 「一寸法師」 に学ぶ強みのつくり方
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、自分の強みをどうやってつくるかの考え方、方法です。
自分の特徴を理解し、特徴から強みをどう伸ばすか、弱みをどう補うかについてです。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事やキャリアへの参考にしてみてください。
特徴と強みを分けて考える
今回の記事でのメッセージを一言で言えば、「特徴と強み (と弱み) を分けて考えてみよう」 です。
特徴とは、自分の客観的事実です。この時点では、強みでも弱みでもありません。
それに対して、強みと弱みは、特徴への解釈です。強みや弱みは、ある文脈において何かと比べてのものです。強みとは比較優位、弱みは比較劣位です。あくまで相対的なものです。
どんな環境で、誰が、何と比べるかによって、強みにも弱みにもなります。
強みと弱み
特徴と強み・弱みを分けて考え、ある特徴は強みになることもあれば、弱みになってしまいます。
ここから言えるのは、次の2つです。
強みと弱み
- 強みだったことが弱みになってしまう
- 弱みは強みになり得る
以下、この2つについて、解説します。
強みが弱みになってしまう
今まででは強みであっても、環境 (比較の文脈) が変われば優位性は失われることがあります。
場合によっては、弱みになってしまいます。
経済理論では 「イノベーションのジレンマ」 がまさにそうです。かつては競争優位であったことが、競争環境やルールが変わったことにより、次の事業の種まきや成長の足かせになるのです。
環境変化に気づかず、あるいは気づいていても対応できず、やがては強みが弱みになり負けてしまいます。
弱みは強みになり得る (一寸法師からの学び)
逆のパターンもあります。
見方を変えたり環境変化により競争ルールが変われば、弱みだったことが強みになり得ます。
昔話の 「一寸法師」 を例に、当てはめてみます。
一寸法師の特徴は、その名の通り一寸 (3cm) ほどの身体のサイズです。普通に考えれば、小さすぎて戦力にはなりません。戦いにおいては一寸という身体自体が弱みです。
一寸法師は、襲ってきた鬼に簡単に食べられてしまいます。
しかし、一寸法師は鬼に食べられても体内で生き残り、武器である針を使い鬼の身体の中を攻撃し、鬼をやっつけます。お姫様を守るという目的を達成しました。
まともに正面から戦った時には、一寸法師は鬼に全く太刀打ちできませんでした。しかし、体内で鬼を攻撃するという勝ち筋を明確にし、一寸という特徴を強みに変えて鬼を倒したのです。
現代ビジネスに当てはめると、ニッチ戦略です。
トップ企業が攻めないセグメントに絞り、自社リソースを集中させる戦略です。リソースが相対的に少なく、「あれもこれも」 をできないからこその一点突破で戦うのです。
自分の強みの磨き方
特徴から、強みと弱みを考えるにあたって、どうすれば自分の強みを見い出し、強みを伸ばしていけるでしょうか?
強みを磨くために、以下の3つのステップで考えてみるとよいです。
強みを磨くために
- まずは自分の特徴を理解する (この段階では強み・弱みと捉えない)
- どういう環境で強みになるか、どうなってしまうと弱みになるかを見極める
- 見い出した強みを、さらに伸ばすにはどうすればいいかを考える
強みを持てたとしても、ずっとこの先も強みのままであり続けるとは限りません。
なぜなら、強みとは比較優位だからです。
自分がいる環境、比べる対象が変われば、優位性が失われる可能性は十分にありえます。場合によっては、環境変化によって弱みにあることもあります。
だからこそ、先ほどの3つ目にあったような、常に強みを模索し続ける必要があります。
色々と新しいことを試し、自分をアップデートしていくのです。あるいは、環境変化を察知し、自分の特徴がより活きるところに身を置きます。
まとめ
今回は、自分の強みについてでした。
最後に今回の記事のまとめです。
特徴と強み (と弱み) を分けて考える。特徴とは自分の客観的事実。この時点では強みでも弱みでもない。
強みとは比較優位、弱みは比較劣位。どんな環境で、誰が、何と比べるかによって、強みにも弱みにもなる
強みと弱みの関係は、
- 強みだったことが弱みになってしまう
- 弱みは強みになり得る
強みを磨くために、
- まずは自分の特徴を理解する (この段階では強み・弱みと捉えない)
- どういう環境で強みになるか、どうなってしまうと弱みになるかを見極める
- 見い出した強みを、さらに伸ばすにはどうすればいいかを考える