投稿日 2019/08/13

書評: HIGH OUTPUT MANAGEMENT 。マネージャーとしての視野を広げてくれる本




今回は、書評の記事です。HIGH OUTPUT MANAGEMENT という本です。





  • どんなことが書かれている本?
  • マネージャーとして成果を出すためには?
  • マネージャーが持つべき視野の広さ

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、
です。

マネージャーとしてのアウトプットをいかに最大化させるか、そのためにどんな考え方をすればよいかを解説しています。

ぜひ記事を読んでいただき、仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


この本に書かれていること


今回ご紹介したい本は、HIGH OUTPUT MANAGEMENT - 人を育て、成果を最大にするマネジメント です。





この本の内容を一言で言えば、マネージャーのアウトプットや成果とは何かを教えてくれる本です。

マネージャーとしてどうあるべきか、組織やチーム、アウトプットの捉え方を学ぶことができました。視野を広げてくれた本です。

以下は、本書の内容紹介からの引用です。

シリコンバレーのトップ経営者、マネジャーに読み継がれる不朽の名著、待望の復刊!

インテル元 CEO のアンディ・グローブが、後進の起業家、経営者、マネジャーに向けて、一字一句書き下した傑作。「HARD THINGS」 著者のベン・ホロウィッツ、フェイスブック CEO のマーク・ザッカーバーグなど、シリコンバレーの経営者や幹部たちに読み継がれ、大きな影響を与えてきた。

アウトプットを最大化するための仕事の基本原理とは、マネジャーが最も注力すべき仕事はなにか、タイムマネジメントの方法、意思決定のときにしてはいけないこととは、ミーティングはどう進めるべきか、1対1の面談 (ワン・オン・ワン) ではなにを話すのか、人事評価はどう判断すべきか――。

マネジャーなら誰もが悩むことに答えてくれる、実践的で役に立つアンディ・グローブのアドバイスが満載の経営書である。


マネージャーのアウトプット


マネージャーの成果は、何を持ってそうだと言えるでしょうか?

書籍 HIGH OUTPUT MANAGEMENT の重要なメッセージは、マネージャーのアウトプットとは何かです。

この本では、マネージャーのアウトプットは、以下のように説明されます。

マネージャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット

ポイントは、2つ目の 「影響を与える他の組織のアウトプット」 です。逆に言えば、自分が組織だけのパフォーマンスを見ているだけでは足りないのです。

この本から教えられたのは、自分の影響が及ぶ範囲にまで視野を広げられるかです。「自分の組織だけを見ていればいい、アウトプットを出せていればいい」 という部分最適に、マネージャーは陥ってはならないのです。

マネージャーの立場から、「全体像」 をどう捉えるか、常に全体像は何かを意識することが大切です。


マネージャーのテコ作用


もう1つ、マネージャーのアウトプットで考えさせられたのは、「テコ作用」 です。

テコ作用とは、自分の他人への影響力です。自分の活動によって、どれだけレバレッジをかけられたかです。

テコ作用の考え方をマネージャーのアウトプットに当てはめると、次のようになります。

マネージャーのアウトプット = 自分の活動 × テコ作用

自分の活動によって、どれだけ組織のメンバー、さらには隣接する影響力の及ぶ組織メンバーまで含めて、レバレッジをかけられるかです。

マネージャーに問われるのは、個人でどれだけ成果を出せたかではありません。チームでのアウトプットです。

チームの成果を最大化させるには、自分の活動によっていかにメンバーに影響力を与えられたか、さらには効率よくレバレッジできたかです。マネージャーのアウトプットの高めるためのポイントは、次の通りです。


マネージャーとしてのアウトプットを高める
  • 自分の活動からの成果を最大化させる
  • メンバーへのテコ作用を見極める。どこが最も大きなテコになるか
  • テコ (影響力) の効果をさらに高める


マネージャーのアウトプットが 「自分の活動 × テコ作用」 で、ポイントは掛け算だということです。

いくら自分の活動に注力しても、テコ作用がゼロであれば、マネージャーのアウトプットはゼロと見なされるという考え方です。

先ほどの 「自分の組織 + 影響が及ぶ隣接組織」 にも通じます。

マネージャーは、自分だけ、自分の組織だけを見て、そこでの成果を出すだけでは十分ではないのです。

アウトプットを最大化させるために、視野をいかに広く持つかです。


まとめ


今回は、HIGH OUTPUT MANAGEMENT という本をご紹介しました。





マネージャーのアウトプットとは何か、どうすればアウトプットを最大化させるかを解説しました。

最後に今回の記事のまとめです。



この本の内容を一言で言えば、マネージャーのアウトプットや成果とは何かを教えてくれる本。
マネージャーとしてどうあるべきか、組織やチーム、アウトプットの捉え方を学ぶことができる。視野を広げてくれた本。


この本の重要なメッセージは、マネージャーのアウトプットとは何か。
マネージャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット


 「自分の組織だけを見ていればいい、アウトプットを出せていればいい」 という部分最適にマネージャーは陥ってはならない。「全体像」 をどう捉えるか、常に全体像は何かを意識することが大切。アウトプットを最大化させるために、視野を広く持つ。


マネージャーのアウトプット = 自分の活動 × テコ作用
テコ作用とは、自分の他人への影響力。掛け算なので、いくら自分の活動に注力してもテコ作用がゼロであれば、マネージャーのアウトプットはゼロと見なされるという考え方。





HIGH OUTPUT MANAGEMENT - 人を育て、成果を最大にするマネジメント (アンドリュー・S・グローブ)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。