
今回は、マーケティングについてです。
この記事でわかること
- マーケティング力を鍛える方法
- 買いもの分析 (スタンディングデスクの例)
- マーケティングフレームへの一般化 (ぜひ使ってみてください)
この記事でわかるのは、マーケティング力を鍛える 「買いもの分析」 です。
自分の買いものプロセスや買ってどうだったかを掘り下げることは、顧客視点を高めるトレーニングになります。
記事では、スタンディングデスクを買った例を使ってご紹介しています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
マーケティングの本質
いきなりですが、マーケティングとは何でしょうか?
私の一言の定義は、マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 です。選ばれるとは、買ってもらえる、使ってもらえる、来店や訪問してもらえるです。
選ぶという行為の主体者は顧客です。選ばれるのを偶然ではなく意図的に高めるためには、顧客理解が重要です。
顧客を理解する力を高めることは、そのままマーケティング力の向上につながります。
では、顧客理解力を高めるためには、どうすればいいでしょうか?
顧客理解力を鍛える方法
方法の1つが、自分自身という1人の消費者への理解です。
具体的には、自分の買いものを客観的に見て深掘りをする方法です。
自分の買いものの掘り下げ
- 買おうと思ったきっかけ
- どう選んだか
- 買うと決めた理由
- 買った瞬間の気持ち
- 使う前後での変化 (機能的, 情緒的な Before / After)
では、具体例で買いもの分析の方法をご紹介します。
私が少し前に買った、自宅用のスタンディングデスクです。
買いもの分析の例 (スタンディングデスク)
家での仕事用に、スタンディングデスクを買いました。
セルフで組み立てるもので、デスクの高さ調整は手動のハンドルを使うタイプです (電動の自動調整タイプもあります) 。
スタンディングデスクに、買いもの分析を当てはめてみましょう。
整理すると、以下です。
買いもの分析 (スタンディングデスク) [買う前]
- 自宅でのデスクワークで、腰や背中に負担をかけない環境にしたい (奥には長時間の座りっぱなしは身体に悪いという気持ち)
- 他の選択肢はデスクワーク用の椅子を考えた (人間工学デザインの値段が高い椅子)
買いもの分析 (スタンディングデスク) [選んだ理由]
- 立っての仕事のほうが身体への負担が少ない (どんないい椅子も座ることには変わりがない)
- スタンディングデスクを調べてみると、そこまで値段が高くなく商品数も色々あった
買いもの分析 (スタンディングデスク) [買っての感想]
- 自分での組み立ては思った以上に時間がかかった (2時間ほど)
- 使ってみると、腰や背中の負担が減った
- 連続1時間の立つ姿勢に慣れてくると、仕事への集中力が上がる
- デスクを新しくしてからは、机の上になるべくものを置かないようにした。仕事中に余計なものが目に入らず、集中できる環境になった
スタンディングデスクの価値を一言で表現すると、QOL (Quality of life) の向上です。仕事中だけではなく、生活全般への快適具合が高まりました。
マーケティングフレームへの一般化
ここまで、スタンディングデスクを例に買いもの分析の方法をご紹介してきました。
分析の着眼点を一般化し、マーケティングフレームにしてみます。
マーケティングフレームへの一般化
- 買う前の状況 (不満や心配, こうしたい, 片付けたい用事 (ジョブ) )
- 他の選択肢 (競合分析)
- 選んだ理由 (期待価値)
- 得られた価値 (経験価値)
この4つについて、「なぜそう思ったか」 や 「その時の気持ちは何だったか」 を1つ1つ掘り下げていきます。
今回ご紹介したのは、スタンディングデスクのような非日常の買いものでした。コンビニで買うような日常的な買いものでも、普段からやっておくとマーケティング力を鍛えるトレーニングになります。
まとめ
今回は、マーケティングについてでした。
普段の自分の買いものを掘り下げ、顧客理解につなげる方法をご紹介しました。
最後に今回の記事のまとめです。
マーケティングの定義
マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 。選ぶという行為の主体者は顧客。顧客理解力を高めることは、マーケティング力の向上につながる。
買いもの分析
顧客理解力を鍛えるには、普段から自分の買いものを客観的に深掘りする。
- 買う前の状況 (不満や心配, こうしたい, 片付けたい用事 (ジョブ) )
- 他の選択肢 (競合分析)
- 選んだ理由 (期待価値)
- 得られた価値 (経験価値)
スタンディングデスクの買いもの分析の例
- 自宅での仕事で腰・背中に負担をかけない環境にしたい (奥には長時間の座りっぱなしは身体に悪いという気持ち)
- 人間工学デザインの値段が高い椅子
- 立っての仕事のほうが身体への負担が少ない (どんないい椅子も座ることには変わりがない)
- QOL の向上 (身体への負担が減り集中力アップ。快適な仕事空間)