2020/05/14

マーケティングの本質に立ち戻っての 「マーケターの3つの役割」




今回は、マーケティングについてです。


この記事でわかること


  • マーケティングの一言の定義
  • マーケターの3つの役割 (定義に立ち返って)


この記事でわかるのは、マーケティングとは何をすることなのかです。

マーケティングの本質に立ち戻り、マーケターが求められる役割は何かを掘り下げています。

マーケティングのものの見方や考え方は、ビジネスで汎用的なものです。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


マーケティングとは (本質)


皆さんは、マーケティングと聞くとどのようなイメージを持っているでしょうか?

私のマーケティングの一言の定義は、マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 です。

選ばれるとは、買ってもらえる、使ってもらえる、来店や訪問されることです。顧客から選ばれるのを偶然に頼るのではなく、意図的に高めていくのがマーケティングです。

ではマーケティングの定義の中にある 「活動全般」 とは、具体的に何をするのでしょうか?

ここからは、マーケターの役割を見ていきましょう。


マーケターの役割


私が思う、マーケティングの定義に立ち戻ったマーケターの役割は、3つあります。


マーケターの役割
  • リーダー
  • マネージャー
  • 経営者


3つは、完全な MECE にはなっていませんが、この3つがマーケターが求められる役割です。

では、それぞれについて、ご説明していきます。


[役割 1] リーダー


いきなりですが、リーダーの役割とは何でしょうか?

リーダーは導く人です。自分が描く絵 (ビジョンや構想) を意志を持って実現するために、自分自身と人々をリードします。

書籍 リーダーシップの旅 - 見えないものを見る には、リーダーシップは三段階で形成されていくと書かれています。





三段階のリーダーシップ
  • Lead the self (自分を鼓舞する)
  • Lead the people (人々をリードする)
  • Lead the society (社会を導く)


この三段階を、マーケターのリーダーシップに当てはめるとどうなるでしょうか?

マーケティングには、インターナルマーケティングとエクスターナルマーケティングの2つがあります。

インターナルマーケティングとは、社内やパートナー・ベンダー企業への内側へのマーケティングです。一方のエクスターナルマーケティングは、顧客へのマーケティングで、これが一般的なマーケティングのイメージです。

三段階のリーダーシップに当てはめると、Lead the people がインターナルマーケティングです。社内外の関係者を巻き込んでいきます。

Lead the society がエクスターナルマーケティングです。顧客を動かします。感情、行動、時には習慣すら変えます。


[役割 2] マネージャー


マーケターの2つ目の役割は、マネジメントです。

マネジメントには大きく4つの要素があります。


マネジメントの4要素
  • ビジョン (Why)
  • 戦略 (What)
  • 実行と振り返り (How)
  • 人と組織 (Who)


マーケターのマネジメントに、この4つを当てはめてみましょう。

1つ目のビジョンは、リーダーシップにもつながります。自分たちやブランドが描く 「実現したい1枚の未来像」 としてビジョンを描きます。ビジョンから目的を設定します。

2つ目の戦略は、目的を達成するために 「やること」 「やらないこと」 です。やらない (捨てる) を明確にし、やることへのリソース配分の指針をつくります。

3つ目の実行・振り返りは、戦略をマーケティング施策に落とし込み、現場が実行できるプランをつくります。実行はやりっ放しではなく、フォローと実行後の振り返りをします。

4つ目の人と組織は、メンバーマネジメントです。マーケティング活動はマーケター1人ではできません。社内外の関係する人たちに、パフォーマンスをどれたけ最大化してもらえるかのマネジメントです。


[役割 3] 経営者


マーケターの3つ目の役割は、経営者です。

経営者と言っているのは、マーケターとは担当する商品やサービス、ブランドを経営する人だからです

具体的には、PL や BS です。BS では例えばブランドを無形資産と見立て、マーケティング施策などの活動が資産になっているかの視点が大事です。

経営者のもう1つの役割は、マーケティング活動の仕組み化です。

属人的のやり方を組織知に変え、組織での再現性を高めます。その過程で、個々人の経験値や暗黙知だったものが形式知 (他人に説明できる知識) に変わります。


顧客に選ばれる理由をつくる


ここまで、マーケターに求められる役割を見てきました。

いかがだったでしょうか?

マーケティングとは 「顧客に選ばれる理由をつくる活動全般」 です。マーケターは、リーダーであり、マネジメントをやり、経営者の役割も求められます。

こうした活動によって、顧客から自分たちが選ばれるようにし、顧客が価値を享受でき、その結果として対価を得ます。仕組み化をし、持続的な事業にすることがマーケターには求められるのです。


まとめ


今回は、マーケティングについてでした。

マーケティングの定義に立ち戻り、マーケターの役割を見てきました。

最後に今回の記事のまとめです。


マーケティングの定義
マーケティングとは 「顧客から選ばれる理由をつくる活動全般」 。選ばれるとは、買ってもらえる、使ってもらえる、来店や訪問されること。顧客から選ばれるのを偶然に頼るのではなく、意図的に高めていく。


[マーケターの役割 1] リーダー
自分、社内関係者、社会を導く。社内外の関係者を巻き込むインターナルマーケティング、顧客の感情・行動・時には習慣すら変えて動かしていくエクスターナルマーケティング。


[マーケターの役割 2] マネージャー
ビジョンを描き目的を設定する。目的から戦略をつくり、実行プランに落とし込む。マーケティング施策のフォローと振り返りをする。社内外の関係する人たちのマネジメント (マーケティング活動はマーケター1人ではできない) 。


[マーケターの役割 3] 経営者
マーケターとは担当する商品やサービス、ブランドを経営する人。PL や BS 、マーケティング活動の仕組み化。
顧客から自分たちが選ばれるようにし、顧客が価値を享受し対価を得る。仕組み化をし、持続的な事業にする。





リーダーシップの旅 - 見えないものを見る (野田智義, 金井壽宏)

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。