投稿日 2020/05/15

プロダクト開発の 「要件定義」 の本質を横展開 (戦略, マーケティング, アイデアのつくり方)




今回は、要件定義についてです。


この記事でわかること


  • 要件定義とは? (本質とは)
  • 本質がわかると応用できる
  • 要件定義からの応用 (戦略, マーケティング, アイデアのつくり方)


この記事でわかるのは、プロダクト開発の 「要件定義」 です。要件定義とは何かを掘り下げます。

そこから戦略、マーケティング、アイデア出しの方法への応用を見ていきます。

要件定義の考え方は、ビジネスで汎用的に使えます。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


要件定義とは


皆さんは、要件定義という言葉をご存知でしょうか?

要件定義は、プロダクト開発や運用で使われる考え方です。

要件定義とは、システムやソフトウェアの開発で、実装すべき機能や満たす性能です。明確にするという作業を指すこともあります。

では、要件定義の本質とは何でしょうか?


要件定義の本質


要件定義を一般化すると、次のように捉えることができます。


要件定義の一般化
  • 解決条件
  • 成功条件
  • 勝利条件


このように、あることの本質は何かを掘り下げ抽象化できると、他のことに応用ができます。

ここからは、要件定義を抽象化した 「成功条件」 や 「勝利条件」 を、横展開をしていくつか当てはめてみます。


[応用 1] 戦略の 「KSF (成功条件) 」


要件定義からの1つ目の応用は、戦略です。

先ほど見たように、要件定義を勝利条件と捉えると、戦略における要件定義は 「Key Success Factor (KSF) 」 です。KSF とは主要な成功要因です。

そもそもですが、戦略とは何でしょうか?

戦略は、目的を達成するためのリソース配分の指針です。目的達成のために 「やらないこと」 「やるとこ」 を決め、やることにリソースをどう配分するかの方針が戦略です。

では、戦略から実行までの流れで、どこに KSF が入るでしょうか?


戦略から実行
  • 目的設定
  • 戦略の立案
  • KSF の明確化
  • 実行プランへの落とし込み (戦略から戦術へ)


KSF は戦略から戦術をつくるときの橋渡しになります。KSF という勝利条件を満たす実行策として、戦術をつくっていきます。


[応用 2] カスタマーサクセスの 「顧客の成功定義」


要件定義からの2つ目の応用は、カスタマーサクセスです。

カスタマーサクセスで重要なのは、「顧客の成功にどう貢献するか」 を考え、実現することです。

ベースにある考え方は、カスタマーサクセスでは商品やサービスを売って終わりではなく、買ってもらってからが始まりです。LTV (顧客生涯価値) の最大化を目指します。

顧客への深い理解が求められ、どれだけ 「顧客の成功とは何か」 を理解するかです。

要件定義は、「顧客の成功定義」 になります。

顧客の成功条件を明確にし、商品やサービス、専門性や知見から顧客の成功を一緒に実現するパートナーになることを目指します。


[応用 3] アイデア出しの 「切り口」


要件定義の3つ目の応用です。アイデア出しに当てはめます。

アイデア出しで言えば、要件定義はアイデアの 「切り口」 です。

切り口とは、アイデアを考えるための着眼点、フレーム (枠組み) です。アイデアが具体に対して、切り口は抽象になります。

アイデアをつくる順番は、次のようになります。


アイデア出しの順番
  • 目的の明確化
  • 切り口の設定 (具体の前に切り口を磨く)
  • アイデア出し


アイデアを考える時にやりがちなのは、いきなり具体レベルであるアイデア出しから始めることです。

その前にやるといいのは、アイデアの切り口の磨き込みです。

切り口とは 「アイデアへの着眼点」 だと先ほど説明しました。要件定義ともつなげると、切り口は解決条件です。

どうすれば目的を達成できた状態だと言えるのか、解決した条件をまずは明確にします。その枠組みの中でアイデアを考えていくのです。


まとめ


今回は、要件定義の本質を考え、いくつかのことに横展開をしました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


要件定義と本質
要件定義とは、システムやソフトウェアの開発で実装すべき機能や満たす性能。明確にする作業。要件定義を一般化すると、
  • 解決条件
  • 成功条件
  • 勝利条件


要件定義の応用
  • 戦略の 「KSF (成功条件) 」
  • カスタマーサクセスの 「顧客の成功定義」
  • アイデア出しの 「切り口」

最新記事

Podcast - 10分で磨けるビジネスセンス

YouTube (ビジネス系の動画配信)

note - #ビジネスセンスを磨くノート

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

note, Twitter, theLetter, YouTube, Podcast, Google Podcasts, Amazon music, Spotify, stand.fm, も更新しています。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。