今回は子ども時代の思い出と、マーケティングへの横展開です。
✓ この記事でわかること
- 子どもの時の一番の思い出は?
- アメリカでの家族体験
- 幸せな思い出の分解
- ブランディングとの共通点
ぜひ最後まで読んでいただき、何か少しでも参考になればうれしいです。
アメリカでの思い出
子ども時代の一番の幸せな思い出は、小学生のアメリカにいた時の家族体験です。
背景をご説明すると、小学生の時に父親の仕事の都合でアメリカに住んでいたことがあります。場所は中西部のカンザス州でした (カンザスは 「大草原の小さな家」 の舞台で出てきます。田舎町でビルはなく、のどかなカントリーでした) 。
父親の単身赴任の可能性もありましたが、両親は家族で一緒に住むことを選択し家族全員で引越しました。9才の時です。
夕方の家族での散歩
当時の思い出で幸せな時間は、夕方の家族での散歩です。父親が早めに帰宅し家族全員で近所を歩いていました。
今思えば、家族での夕方の散歩のひとときが、家族で一緒にいることを実感できる時間でした。
というのも、アメリカという異文化の土地で、英語は最初は全く話せませんでした。渡米前はアルファベットが最後まで言えなかったですし、小文字の存在を向こうで初めて知りました。
自分が日本人であり、家族の一員であるアイデンティティを強く意識するようになりました。
夕暮れと野鳥
ある日の散歩で、野鳥の群れがいつもとは違って森から森へ何度も集団で移動を繰り返すように騒がしく飛び回っている日がありました。
鳥たちの様子を家族で空を見上げて、みんなでなぜ今日は鳥たちがそんな行動をしているのかと話すような他愛のない会話が楽しかったです。自然の中で夕陽を見ながら家族との時間が思い出に残っています。
幸せな思い出の分解
なぜ幸せに感じたのかを、あらためて考えてみます。分解すると、
✓ 幸せな思い出の分解
- 異国の地での家族との一体感
- 家族で自然の中を皆で散歩し、遊んだり他愛のない会話から
- 毎日の繰り返しで楽しい時間が積み重なっていた
* * *
ブランディングへの着想
思い出の3つの分解を一般化すると、ビジネスにもヒントがあります。
✓ 3つの分解の一般化
- 非日常な状況
- 五感でのユーザー体験
- 体験の積み重ね
このように考えると、マーケティングでのブランディングに示唆があります。
ブランドができるプロセス
ブランドの私の一言の定義は、ブランドとは 「顧客からの好ましい感情が伴った商品やサービス」 です。好ましい感情とは具体的には、好き・共感・満足・誇り・憧れです。
ブランドが形成されるのはユーザー体験からです。
商品やサービスの体験から感情移入が起こります。1つ1つの一貫性のある体験が積み重なって思い入れが強くなり、顧客の頭の中で価値イメージが形成されます。以上がブランドが形成されるプロセスです。
幸せな思い出とブランディングの共通点
私が子どもの時の幸せな思い出を整理すると、次の3つでした。
✓ 幸せな思い出の分解 (再掲)
- 非日常な状況 (異国のアメリカ)
- 五感でのユーザー体験 (自然の中での家族との散歩や会話)
- 体験の積み重ね (毎日の夕方)
この3つはブランドができるプロセスに示唆があります。
✓ 幸せな思い出とブランディングの共通点
- 特別な時に商品やサービスを使ってもらう
- より良いユーザー体験を提供する
- 1つ1つの体験を積み重ねた先に商品・サービスへの愛着が生まれる
まとめ
今回は子ども時の思い出と、後半ではブランディングに着想を広げました。
最後に記事のまとめです。
幸せな思い出
- 子ども時代の一番の幸せな思い出は、小学生のアメリカにいた時の家族体験
- 家族での夕方の散歩のひとときが、家族で一緒にいることを実感できる時間だった
幸せな思い出の分解
- 異国の地での家族との一体感 (非日常な状況)
- 家族で自然の中を皆で散歩し、遊んだり他愛のない会話から (ユーザー体験)
- 毎日の繰り返しで楽しい時間が積み重なっていた (体験の積み重ね)
幸せな思い出とブランディングの共通点
- 特別な時に商品やサービスを使ってもらう
- より良いユーザー体験を提供する
- 1つ1つの体験を積み重ねた先に商品・サービスへの愛着が生まれる