投稿日 2021/07/02

マーケターの5つの役割は、ビジネスキャリア形成のヒントになる




今回はマーケティングとキャリアです。


この記事でわかること


  • マーケターの5つの役割
  • 5つの役割のビジネスキャリアの応用


前半はマーケターの5つの役割を解説しています。後半は、5つの役割を広く仕事に当てはめてキャリアへの応用をご紹介します。

ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。


マーケターの役割


あらためてマーケターの役割を整理すると5つです。


マーケターの役割
  1. 顧客理解
  2. ソリューションの具体化
  3. コミュニケーション
  4. ポジショニング形成 (ブランド構築)
  5. コアファン化


ではそれぞれについて、順番にご説明しますね。


[役割 1] 顧客理解


マーケターに求められる1つ目の役割は、顧客が求めていること、時には顧客自身も自覚できていない気持ちを見極めます。

明確な 「欲しい」 というニーズだけではなく、そうと気づかされて初めて 「これが欲しかった」 と思う顧客の奥にある気持ちの理解です。

マーケターは顧客のことを本人以上に理解することが求められます。


[役割 2] ソリューションの具体化


2つ目の役割は顧客へのソリューションです。

顧客理解が仮にできたとして、ニーズや隠れた欲求を満たす方法を自分たちが実現しないといけません。顧客の無自覚な奥の気持ちを叶える商品やサービスをソリューションとして具体化します


[役割 3] コミュニケーション


顧客理解をしてソリューションを実現できたとしても、まだ道半ばです。 お客さんにそもそもの存在を知ってもらわなければ、買ってもらったり利用されることはありません。

コミュニケーションを通じて、顧客に自分たちが提供する商品やサービスのことを知ってもらいます。単に名前を認知されているだけではなく、商品やサービスの特徴を理解してもらいます。

認知と興味喚起、理解促進から買いたい気持ちを生み、実際に買って使ってもらうのです


[役割 4] ポジショニング形成 (ブランド構築)


顧客にソリューションを提供するのは自社だけではありません。

他社から競合商品やサービスが存在する中で、自分たちの比較優位を見出し、顧客に認識を持ってもらいます。顧客の頭の中にある商品・サービスへの認識がポジショニングです。

認識が表面的なものではなく、商品やサービスを使ってのユーザー体験から感情移入がされれば、商品・サービスはブランドになります

マーケティングでのブランドの私の定義は 「ブランドとは顧客からの望ましい感情が伴った商品やサービス」 です。望ましい感情とは、好き・共感・満足・誇り・憧れです。


[役割 5] コアファン化


マーケターの役割の5つ目は、コアなファンをつくることです。ファンな人ほど商品・サービスを選んでくれます。

一度使って終わりではなく、二度や三度と飽きることなく顧客であり続けてもらいます。そのためには過去と同じことをただやっているだけでは、いずれはお客さんは飽きてしまいます。

ここまで見てきたマーケターの役割である 「顧客理解」 「ソリューション」 「コミュニケーション」 から提供価値を上げ続け、商品やサービスをブランドにし、その結果としてファンであり続けてもらえるのです

* * *


キャリアへの応用


ここまで、マーケターの役割を5つに分解して見てきました。


マーケターの役割
  1. 顧客理解
  2. ソリューションの具体化
  3. コミュニケーション
  4. ポジショニング形成 (ブランド構築)
  5. コアファン化


5つの役割は、仕事のやり方やキャリア形成へのヒントになります。


1. 顧客理解


一緒に働く人を 「顧客」 と見立てます。実際の直接のお客さんだけではなく、同僚や上司もです。

理解をしたいのは、相手が自分に期待していること、仕事の役割、モチベーション、困っていることです

マーケティングは顧客理解から始まりますが、仕事も同じです。一緒に働く人への理解が大事です。


2. ソリューションの具体化


ここで言うソリューションとは、仕事での自分の成果物です。先ほどの1つ目の顧客理解で見た 「顧客」 への提供価値です。

自分にしかできない価値は何かを問い続け、実現していくことがキャリア形成につながります


3. コミュニケーション


仕事で求められるのは結果です。しかし成果を出していれば良いわけではありません。

結果は大事ですが、プロセスも重要です。例えば相手とのコミュニケーションです。

コミュニケーションがスムーズにできると相互理解にもなり、相手からあなたのことを一緒に働きやすい人と思ってもらえます。良いコミュニケーションが、次の4つ目の 「ポジショニング形成」 につながります。


4. ポジショニング形成


一緒に働く人、つまり仕事やキャリアでの 「顧客」 から、どういうイメージを持ってもらえているでしょうか?

こういうことができる人、信頼できる人などとポジティブな印象を持たれていれば仕事は進めやすくなります。相手との信頼関係につながり、「仕事 (パフォーマンス) への信頼」 と 「人としての信頼」 の2つ信頼があります。

他の人ではなく、「あなたに仕事を頼みたい」 と思ってもらえるか、パッと頭の中にあなたが浮かぶかです


5. コアファン化


マーケターの5つ目の役割は 「コアファン化」 でした。

これを仕事のやり方やキャリアに当てはめると、ファンのようにお互いに仕事を通して強い絆が生まれていることです。または応援をしてもらえる関係です。

長く一緒に仕事をやりたいとお互いが思える人間関係をつくれていることは、それだけ過去にやってきたことからの信用と、これからの信頼ができています。


まとめ


今回はマーケティングとキャリアについてでした。

最後にまとめです。


マーケターの役割
  • 顧客理解
  • ソリューションの具体化
  • コミュニケーション
  • ポジショニング形成 (ブランド構築)
  • コアファン化


仕事のやり方やキャリア形成へのヒント
  • [顧客理解] 一緒に働く人を 「顧客」 と見立て、相手を理解する (仕事の役割, モチベーション, 困っていること, 相手が期待していること)
  • [ソリューション実現] 仕事での成果物から 「一緒に働く相手や顧客」 へ価値を提供する
  • [コミュニケーション] 意思疎通がスムーズにできると相互理解ができ、一緒に働きやすい人と思ってもらえる
  • [ポジショニング形成] 相手からの信用と信頼の蓄積。他ではなく 「あなたに仕事を頼みたい」 と思ってもらう
  • [コアファン化] お互いに仕事を通して強い絆が生まれている


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。