出典: バリアフリー・ナビプロジェクト
今回のキーワードは 「ターゲット利用シーン」 です。
おもしろいと思ったロボットを取り上げ、マーケティングに学べることを掘り下げます。
✓ この記事でわかること
- 歩行支援ロボットが旅をサポート
- 商品をいつ使ってもらうといい?
- ターゲット利用シーンでの価値の最大化
よかったら最後までぜひ読んでみてください。
歩行支援ロボット
人の歩行を支援するロボットを使った実証実験が興味深かったです。ロボットの名前は 「WALK-MATE」 といいます。
実証実験の様子はこちら。
以下は日経新聞の記事からの引用です。
ANA ホールディングス (HD) と東京工業大学が、旅先で装着する歩行支援ロボットの実用化に向けた取り組みを進めている。2022年10月に和歌山県の高野山で装着して歩く実証実験を実施した。高齢者など歩行に不安がある人でも旅行に行きやすくするほか、ロボットの装着を新たな旅の体験として提供する狙いだ。
10月中旬、高野山の二大聖地とされる奥の院と壇上伽藍 (だんじょうがらん) で、6人の参加者が 「歩行アシストロボット」 を装着し、参拝路を約500メートル歩いた。ANA グループが提供する旅行ツアーの一部として実施した。
東工大の三宅美博教授らの研究室で開発され、東工大発スタートアップ企業が製品化した 「WALK-MATE」 と呼ぶロボットを使用。歩行リズムに合わせてモーターが動き、人間の歩行を支援する仕組みだ。装着中の歩行が楽になるだけでなく、装着後の歩行動作を改善させる効果もあるといい、医療機関のリハビリなどではすでに実用化されている。
学べること
では歩行支援ロボットの WALK-MATE から、学べることを掘り下げていきましょう。
体験機会の提供
商品は使ってもらってこそ利用者であるお客さんに価値を提供できます。
マーケティングで大事なのは 「価値が最も高くなる用途や利用シーンはどこか」 の見極めです。
マーケティングの施策によって見出した利用シーンを再現し、見込み客に使ってもらう機会をつくるといいです。
ターゲット利用シーンでの価値の最大化
今回からの学びは商品の価値を最大化させる機会をどうつくるかです。
ターゲット顧客だけではなくさらにもう1つ絞るといいです。それが 「ターゲット利用シーン」 です。
ポイントはそのシーンにおいてお客さんが得られる価値が最大となることです。そうしたターゲットとする利用シーンを見出し、意図を持って再現し価値を実感してもらうわけです。
体験と価値によって見込み顧客に 「自分向けの商品である」 と思ってもらえます。
まとめ
今回は歩行支援ロボット WALK-MATE を取り上げ、マーケティングに学べることを見てきました。
最後に学びのポイントをまとめておきます。
✓ ターゲット利用シーンでの価値の最大化
- ターゲット顧客だけではなく、さらに 「ターゲット利用シーン」 まで絞るといい
- お客さんが得られる価値が最も高くなる利用シーンを見出し、商品の体験価値を最大化させる機会をつくり、見込み客に価値を伝えよう
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