私が大切にしている習慣の一つは、毎日夜に紙のノートに書くことです。今回は、ノートの使い方、効果についてご紹介します。
凡人を天才にする 「スマートノート」
毎日ノートに書くきっかけになったのは、あなたを天才にするスマートノート という本を読んだことです。
以下は、本書の内容紹介です。
「レコーディング・ダイエット」 の岡田斗司夫が伝授する、新しいノート術!
発想法から、「楽」 に、「面白くなる」 ための方法まで。岡田斗司夫が10年以上かけて作り上げたノート術、「スマートノート」 のシステム、始め方、続け方を伝授!
簡単に始められ、続けられる。楽になる。面白い人になる。「わかる」 瞬間が来る。そしてあなたはいつしか 「天才」 に。
ノートの使い方
私の使い方は、著者の岡田氏のスマートノートの方法と全く同じではありませんが、ノートの使い方の原型は、スマートノートです。毎日続けながら少しずつ変わってきました。
✓ 具体的な紙のノートの使い方
- 一日に一つテーマを決め、夜の寝る前に20~30分程度で、テーマについて思ったことをノートに書いていく
- 書く量は大学ノートで見開き2ページ分
- 書くネタがどうしても思いつかない時、深夜に帰宅した日を除けば毎日書いている (書けない日は月に2, 3日程度)
✓ 書くテーマ
- 仕事のこと、読んだ本のまとめ、仕事以外の活動やプライベートから自由に
- 自分の頭の中でまだ整理できていないこと、もう少し構造化したいと思うもの、ノートに書けば新しい気づきが得られそうだと期待できるもの
✓ 紙ノートに書く時に気をつけていること
- 書き方のルールや決まりはつくらない。テーマについて頭に思い浮かんだことを、まずはひたすら紙に書いていく
- 意識しているのは 「問い」 。問いによって考えを整理するようにしている
- 具体的には、Why, What, How をよく使う。ある程度書け、頭の中を出し切ったと思ったら、So what (要するにどういうことか) からまとめる。なるべく一言で言語化できるようにする
夜にノートに書いたことで、他の人にも伝えたいと思うこと、伝えられるくらいに整理できた内容は、ブログにします。
翌日の朝にブログの下書きを書きます。下書きはパソコンで、メモアプリに書きます。
なお、紙のノートとブログについては、別のエントリーで書いています。よろしければ、ぜひご覧ください。
ノートの価値と効果
ノートに書くことを毎日続けていると、その効果を実感できます。具体的には以下です。
- 整理する力が強化される
- まとめる力がつく
- 新しい気づきが得られる
- 自分のことが理解できる
- 悩むことが少なくなる
それぞれについてご説明しますね。
整理する力が強化される
ノートに書く内容は、その時点でまだ自分の頭の中で整理されていないことです。
20~30分、集中して一つのテーマに対して考えながら書くと、書き終わった後は頭の中が構造化され整理できます。時には自分の期待していた以上に、頭がすっきりすることがあります。
まとめる力がつく
ノートには最初は、思ったことをひたすら文字や図で書いていきます。しばらく書き続け、ふと書く手が止まりそうになったら、「要するにどういうことか」 や 「まとめると何が言えるか」 を考えます。
適度に 「so what?」 を入れるので、自分の思ったことや考えをまとめる力がつきます。
まとめようとする意識や力は、ノートだけにとどまらず、普段からもできるようになります。特に仕事では、ディスカッションや会議で、資料やデータを読み込んでいる時に役に立ちます。
新しい気づきが得られる
ノートに書いていると、新しい気づき、発想やアイデアを思いつくことがあります。
以前に考えた別のことと結びつき、点と点がつながります。この瞬間は、自分の予想外にランダムに発生します。自分にとっては、予期せぬご褒美のようなものです。
この楽しさは、ノートを書く醍醐味の一つです。
気づきは、紙に手書きをしている時のほうが、パソコンやスマホのデジタル端末に入力している時よりも、頻度は多く起こります。
自分のことが理解できる
新しい気づきに似ていることで、紙のノートを書くプロセスから自分の新しい一面を発見できます。
自分の判断や振る舞いから、なぜそう考えたのか、なぜそのような行動をしたのかを書いていると、無意識下にあった自分の意思決定や行動の奥にあった気持ち (自分のインサイト) を意識でき、言語化できます。
自分自身を客観視できるので、理解が深まります。
悩むことが少なくなる
紙に書くことの効果に、悩みが少なくなることがあります。
考えていると思っても実は悩んでいるだけの状態から、ノートに書くと、次に考えること・やることがわかるようになります。頭の中で考えていてもすぐに結論が出ないことも、書いていると方向性が見えてきます。
悩んだり、頭の中で堂々巡りがなくなることは、時間を有意義に使う意味においても、紙のノートの効用です。
最後に
今回はスマートノートという紙のノートの使い方と効果をご紹介しました。
紙のノートにペンで手書きをすることは、必ずしも効率ではありません。しかし、紙のノートに書く習慣によって、今の自分があります。特に仕事での知識やノウハウの整理と強化に役に立っています。これからも続けたい大切な習慣の一つです。
最後に、今回ご紹介した あなたを天才にするスマートノート に書かれていた 「天才の3つの能力」 について取り上げたエントリーをご紹介します。
よかったらぜひ読んでみてください。