2018/08/20

「常識は可能を不可能にする」 。そもそも常識とは何か、常識の疑い方


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 「常識」 について考えます。書こうと思ったきっかけは、ある方の常識についての考え方を聞いたことです。

エントリー内容です。

  • 大谷翔平選手の常識への挑戦
  • そもそも常識とは何か
  • 常識の疑い方


大谷翔平選手の常識への挑戦


仕事で、ある方が常識について次のように話してくれました。

 「常識とは、可能を不可能にしてしまうものである」

具体例で挙げられたのは、2018年現在にアメリカ大リーグで活躍する大谷翔平選手です。

もし大谷選手が日本のプロ野球の日本ハム入団後に、野手か投手かどちらか1つに絞っていたとしたら、今の大谷選手はいませんでした。高校野球では4番でエースはいますが、プロ野球では野手や野手、投手は投手というのが常識です。

しかし、大谷選手や監督・コーチの首脳陣は、大谷選手の二刀流を認め挑戦し、常識を覆しました。

今の子どもたちは、大谷選手の活躍を見て、プロ野球や大リーグで4番でエースを目指すことは普通になっているはずです。

常識を変えたことによって、不可能だったことが可能になるのです。逆に言えば、常識の範囲でやっていたとしたら、本来は可能だったことが不可能になっていたでしょう。

大谷選手の目標設定の方法は、原田隆史氏が考案した 「オープンウィンドウ 64」 を使っていることで有名です。

オープンウィンドウ 64 については、別のエントリーで取り上げています。大谷選手が高校時代に、プロ野球選手になるために設定した詳細な目標もご紹介しています。



そもそも常識とは何か


常識とは何でしょうか?

常識は、過去から現在にわたっての長年の積み重ねです。人々や世の中の合意形成と習慣の結果でできたものです。

確かに、過去において常識は正しかったのでしょう。しかし、現在そして未来においては正しいとは限りません。環境や世の中は変化をしていれば、その常識ができた時と前提が異なります。

前提が変われば、本来は常識も変わらなければいけません。しかし実態は前提だけが変化し、常識は同じままです。いつしか常識は古くなり、時代に合わなくなります。

常識にとらわれなければ本当は可能なことが、とらわれているために不可能になってしまいます。まるで檻の中にいるような、常識という制約の中に閉じこもっている状態です。


常識の疑い方


常識は当たり前のように存在するので、意識して見抜く必要があります。

では、常識を疑うには、どうすればよいのでしょうか?

未来に先回りする思考法 という本にヒントがあります。



この本には、今の時代に当然とされているものを疑えることが、未来を読むために必要な能力だと書かれています。

興味深いと思ったのは、次の2つでした。

  • 手段の目的化に未来のヒントがある
  • 仕組みの目的に立ち返る


手段の目的化に未来のヒントがある


未来を読むためのヒントは、「手段の目的化」 を見つけ出すことです。

今は当然のように存在する仕組みについて、本来の目的が人々に忘れ去られ、手段でしかない仕組みを維持することが、いつの間にか目的になっていることです。


仕組みの目的に立ち返る


目的という原点に戻り、もっと効率の良いやり方が見つかれば、その手段が未来の当たり前になります。

今の常識や当たり前に対して漠然と受け入れ、その枠組みを前提に未来を考えるのではありません。未来を読むために必要な力は、疑いの目を持ち、どのような必要性でできたのかを問う姿勢です。

なお、この本については、別のエントリーで取り上げています。よろしければ、ぜひご覧ください。



最後に


 「常識とは、可能を不可能にしてしまうものである」 という捉え方は、あらためて考えさせられます。

常識は、自分でも気づかないうちに、自分の可能性を制限してしまいます。

ポイントは、常識の前提です。前提とは、例えば当初の目的や外部環境です。前提を明らかにし、今とこれからも同じか、それとも変わるのかを見極めることです。

前提が変わった、あるいは変わりつつあれば、今の常識は古くなり、次の新しい常識ができます。「未来の当たり前」 を考え、自らつくれるかです。



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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。