2018/08/14

経営者・プロダクトマネージャー・マーケターの共通点から考える、置かれた状況と自分の役割を理解する重要性


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経営者と、プロダクトマネージャーとマーケターを考えます。

まず経営者について、経営者は会社の成長段階によって3つのタイプがあることをご紹介します。

3つのタイプには、プロダクトマネージャーやマーケターと共通点があります。共通点から、プロダクトマネージャーとマーケターに求められる役割を書いています。

エントリー内容です。

  • 会社の成長段階ごとにみる経営者の役割
  • プロダクトマネージャーの3つの役割
  • 経営者・プロダクトマネージャー・マーケターの共通点


会社の成長段階ごとにみる経営者の役割


論語と算盤と私 という本に、経営者は、企業の成長ステージによって大きく3つに分類できると書かれています。




3つとは、起業家、事業家、経営者 (狭義の意味) です。


起業家 (創業期)


  • 事業を立ち上げ、0 から 1 を生み出す
  • 事業を構想し仲間を集め、アイデアや技術から、製品やサービスを開発する
  • 初期の顧客を獲得する


事業家 (成長期)


  • 1 にした事業を、継続して利益を創出する 10 の規模に育てる
  • ビジネスモデルや事業のオペレーションを洗練させる
  • 継続して売上や利益が出る仕組みをつくる


経営者 (成熟期)


  • 事業規模が 10 のものを 100 にする
  • 1つの事業を10倍にするよりも、10 の事業を10個並行して運営する
  • 個々の事業を深く見るよりも事業全体を俯瞰し、組織や経営のマネジメントをする


企業の成長段階において、トップに求められる役割は異なります。


プロダクトマネージャーの3つの役割


プロダクトマネージャー (PM) は、製品やサービス開発に責任を持ち、主導する役割を果たします。

先ほどの企業のトップの3つの段階および求められるタイプは、PM にも当てはまります。


開発


  • プロダクトを 0 から立ち上げる開発マネジメント
  • 製品やサービスのアイデアが受け入れられる市場があるか (product market fit) 、最初の顧客やユーザーは誰かを見極める
  • アイデアから初期仮説をつくり、検証するための必要最小限のテスト用プロダクト (MVP: Minimum Viable Product) を開発する


拡大


  • プロダクトを 1 から 10 にする
  • 安定してプロダクトが運用され、使われるように仕組みをつくる
  • 開発初期は属人的な運用であるが、拡大期には組織で運用がまわるようにする


安定


  • プロダクトのメンテナンスや定期的なアップデートを、滞りなく行われるよう主導する
  • いかに安定した運用ができるかどうかが求められる
  • 1つのプロダクト開発に深く入るよりも、複数のプロダクトを俯瞰してマネジメントをする


経営者・プロダクトマネージャー・マーケターの共通点


経営者が企業の成長段階によって求められることがあり、プロダクトマネージャー (PM) の役割も同様であることは興味深いです。


共通点から見えてくること


なぜ両者の役割が同じかを考えると、PM がやっていることは、プロダクトの CEO だからです。

経営者は、企業の事業を開発し発展させ、成熟するようマネジメントをします。PM はプロダクトという対象を生み出し、拡大させ、成熟したプロダクトにします。

扱う対象は、経営者は事業や組織、PM はプロダクトです。しかし本質的には、いずれも外部環境に応じて常に変化をし適応し、開発・成長・成熟というプロセスを目指します。


マーケターに当てはめると


扱う対象によって自分たちの対応を適切に変えることは、マーケティングにおいても同様です。

マーケティングでは、自分たちの顧客がアーリーアダプターかマジョリティのどちらを想定するかによって、マーケティング戦略や施策は異なります。

また、顧客が新規か既存 (リピート客) かによっても変わります。リピート客でも、ロイヤリティの高い顧客ではさらに対応が変わります。


自分の状況と果たすべき役割を見極める


経営者、PM 、マーケターで、扱う対象の段階の違いによって求められる役割が異なります。

重要なのは、今の自分はどの段階にいるのか、果たすべき役割は何かを常に自問しながら進めることです。状況を見極め、認識した上で戦略を立て、実行し、実行からのフィードバックや学びから戦略と施策に反映させることが求められます。


最後に


今回は、経営者の企業の成長フェーズごとの3つの役割に分け、プロダクトマネージャーとマーケターとの共通点を考えました。

フェーズごとに役割は異なります。人によっては、向き不向きがあるでしょう。企業のトップでも、安定運用や経営を俯瞰するマネジメントは苦手で、0 から 1 にする事業の立ち上げが得意な人、その逆の人もいます。

今の自分の状況と求められる役割の把握とともに、自分自身の理解も大事です。



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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。