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フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。 という本をご紹介します。
エントリー内容です。
- 本書の内容
- 読んで実感したこと
本書の内容
以下は、本書の内容紹介からの引用です。
根本的な 「なぜ?」 を解決してくれる、フリーランス必携のロングセラー!
フリーランスのライター兼イラストレーターである著者が税理士から講義をうけて、理解する過程をわかりやすくまとめた1冊です。
自身の体験に基づいて話を聞いているため、「税金・社会保険の基礎知識」 「帳簿」 「青色申告」 「消費税」 「将来の法人化」 などについてフリーランスの人が抱きやすい疑問や誤解を解決してくれます。
この本に書かれていることは、次の通りです。
- 収入と所得、控除、税金。消費税の扱い
- 社会保険 (健康保険と年金保険)
- 帳簿作成と申告 (青色申告)
- 個人事業主と法人化
- 税務調査
読んで実感したこと
本書を読んであらためて思ったことです。2つあります。
- フリーランスとして独立する意味
- 自分のビジネスモデルをどう構築するか
以下、それぞれについてご説明します。
フリーランスとして独立する意味
企業の勤める会社員であれば、自分の収入と所得の違い、払う税金、社会保険料を日常でほとんど意識しなくても、生活を送ることができてしまいます。
国民の一人としてお金のことを考えずに暮らせる仕組みが、日本では良くも悪くもできています。
この本を読むと、会社に勤める働き方からフリーランスになり独立するとは、どういうことかが実感できます。
- 日々の支払いにおける経費の意識
- 申告のための自分自身の収入と経費
- 資産の棚卸し
- 将来的に法人化を見据えるなら、何を準備しておくとよいか
本書は、独立し、個人で事業を営むとはどういうことかが、税金や社会保険の視点で学ます。
自分のビジネスモデルをどう構築するか
自分の事業をどのようなビジネスモデルにするのかは、本書の対象とするところではないので、別に考える必要があります。
個人事業主として持続可能なビジネスをどう構築するか、独立して自分の力と稼ぎで、長期にわたり食べていけるかどうか、家族がいれば養っていけるかどうかです。
自分自身のビジネスモデルをつくるための着眼点は、以下の3つです。
- 価値:個人事業主として自分の顧客へ提供する価値は何か。自分と顧客で win-win が成立するか
- 価値の収益化:顧客への提供価値を通して、持続的な収益が自分にもたらされるか
- 価値の源泉:提供価値を生み出す自分の源泉は何か。源泉は希少性があり、真似されにくいか
フリーランスになってすぐは、本当に自分のビジネスモデルが機能するかは、やってみないとわかりません。仮説にすぎないので、行動から PDCA をまわし、精度を上げていきます。
最後に
本書は、書かれている形式が著者と税理士の会話です。会話形式を中心に、ポイントが図や4コマまんがで解説されます。視覚的に頭に入ってきやすく、読みやすい本です。
特に、会社員などの企業に務めていた方が、フリーランスとして独立するにあたって、税金と申告をどうすればよいかの全体像が学べます。
ただし、ものごとを 「知っている」 と 「 (自分で) できる」 は異なります。
実際に自分が個人事業主としてスタートするにあたって申請する時、日々の収入と経費の管理、申告の対応の時には、税理士の方のアドバイスを求めたほうが賢明です。特に独立して最初の申告にあたっては、専門家の力が必要になると思いました。