2019/06/18

プロダクト開発でのユーザーの向き合い方 (本当に向き合うべきユーザーの条件と、注意点)




今回は、プロダクト開発でのユーザーとの向き合いについてです。

  • ユーザーの本音がわからない
  • どのユーザーをコアターゲットにすればいい?
  • コアターゲットユーザーとの向き合い方

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、プロダクト開発において、ユーザーとどのように向き合い、開発に活かすかです。

具体的には、ユーザーの中で自分たちにとってより意味のある存在のコアターゲットユーザーの絞り方、フィードバックをプロダクト開発に活かす方法です。

プロダクト開発に関わっている方には参考になると思います。

ぜひ、最後まで読んでみてください。


コアターゲットユーザーの条件


コアターゲットユーザーとは、ターゲットとするユーザーを最も代表している存在です。ユーザー像を理想的に体現しているような人です。

では、どのようなユーザーをコアターゲットユーザーにすればよいのでしょうか?

コアターゲットユーザーの条件は、一言で言えば 「相思相愛になれる人」 です。


相思相愛とは
  • 自分たちがユーザーになってもらいたいと思う人 (プロダクトを使ってほしい人)
  • ユーザーになりたいと思う人 (プロダクトを使いたいと思う人)


プロダクトの存在意義はユーザーの問題を解決することです。プロダクト提供者側である自分たちが設定した問題が、ユーザーにとっても本当に問題になっている人です。

コアターゲットユーザーとは、お互いにウィンウィンになれる人とも言えます。


コアターゲットユーザーを理解し共感する


相思相愛のユーザーを見つけるためは、ユーザーのことを理解し、彼ら・彼女らのことを共感します。

発言や振る舞い、表情から、その背後にある気持ちや問題の本質を見い出せるかです。

ところで、マーケティングには消費者インサイトという考え方があります。消費者インサイトとは 「人を動かす隠れた気持ち」 です。

普段は自分自身も気づいていないものの、そうだと気付かされれば行動や、時には習慣すらも変えるような奥にある気持ちのことです。

ユーザーを理解するとは、消費者インサイトを見つけような、深いレベルでの理解と共感です。

そのためには、直接の対話から本質を引き出せるかです。アンケートやメール・メッセージのようなツールだけではなく、なるべく直接会いに行きます。

対話での問いかけでは、縦と横の質問を使うとよいです。


ユーザーへの縦と横の質問
  • なぜか (Why で深掘り) 、具体的には [縦]
  • 要するにどういうことか (So what で抽象化) [縦]
  • 他にはないか、比較すると [横]


縦には深掘りや具体化と抽象化、横は足りないものや他との比較です。

こうした問いを使い、ユーザーの本音や問題の本質を探っていきます。


ユーザーとの向き合いの注意点


コアターゲットユーザーの理解のために、彼ら・彼女らの言葉、表情、仕草、行動は貴重な情報です。

ただし、その一方でユーザーが言っていることを鵜呑みにしない姿勢も大事です。

なぜなら、ユーザー自身も自分の本当の問題、どう解決するかの課題が明確になっているわけではないからです。

たとえ自分のことであっても言葉になっているとは限らず、また言語化されていても本当の問題はさらに奥にあることもあるでしょう。

自分たちが解決したい問題は何か、その問題を具体的にどんな方法で解決するかは、プロダクトの存在意義に関わります。

問題設定とソリューションをユーザーに直接教えてもらうというよりも、ユーザー理解と共感したことから、自らで見い出すというスタンスが重要です。

もちろん、ユーザーの発言や行動をないがしろにするというわけではありません。

コアターゲットユーザーとしてリスペクトをする一方、言われた通りのことを全てやる必要は必ずしもないという、相反する対応のバランスが求められます。


まとめ


今回は、プロダクト開発でのユーザーへの向き合い方をご紹介しました。

コアターゲットユーザーはどんな人を設定すればよいか、ユーザーを理解し共感する方法、能動的に向き合うための姿勢です。

最後に今回の記事のまとめです。

  • コアターゲットユーザーの条件は、一言で言えば 「相思相愛になれる人」 。お互いにウィンウィンになれる相手。
    相思相愛とは、
    • 自分たちがユーザーになってもらいたいと思う人 (プロダクトを使ってほしい人)
    • ユーザーになりたいと思う人 (プロダクトを使いたいと思う人)

  • 相思相愛のユーザーを見つけるためには、いかにユーザーのことを理解し共感できるか。発言や振る舞い、表情から、その背後にある気持ちや問題の本質を見い出す。
    アンケートやメール・メッセージだけで済ませず、直接の対話をする。対話では縦と横の質問で本音や問題の本質を探る
    • なぜか (Why で深掘り) 、具体的には [縦]
    • 要するにどういうことか (So what で抽象化) [縦]
    • 他にはないか、比較すると [横]

  • ユーザーが言っていることを鵜呑みにしない姿勢も大事。ユーザー自身も、自分の本当の問題、どう解決するかの課題が明確になっているわけではない。
    問題設定とソリューションをユーザーに直接教えてもらうというよりも、ユーザー理解と共感したことから、自らで見い出すというスタンスが重要

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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。