
今回は、ものごとの本質についてです。
- ものごとの本質を、どう捉えたらいい?
- 本質を捉える方法
- マーケティングへの応用 (消費者理解の本質)
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、ものごとの本質を捉えるための方法です。本質を見い出すための考え方、フレームワークをご紹介します。
後半では応用例で、マーケティングの消費者理解についても解説しています。
仕事での問題の本質を見極める時など、役に立つ内容になればと思います。ぜひ、最後まで読んでみてください。
本質を捉えるフレーム
ものごとの本質を捉えるためには、どうすればよいでしょうか?
本質を捉えるためには、次のフレームで考えるとよいです。
本質を捉えるためのフレーム
- 事象
- 構造
- 本質
1つめの事象とは、表面的に起こっている、見えるものです。例えば、問題によって引き起こった結果です。
事象の裏には、一見すると見えない 「構造的な要因」 があります。事象を起こすメカニズムです。
さらにその奥には、構造をつくっている 「本質」 があります。問題の例に当てはめれば、問題の根本的な原因です。
このフレーム 「事象 - 構造 - 本質」 の視点でものごとを見ると、何が本質なのかを考えることができます。
人の行動を決める本質
フレームを人の行動に当てはめてみます。
3つは、それぞれ次のようになります。
人の行動
- 事象:行動、振る舞い、仕草
- 構造:マインドセット (心構えや姿勢)
- 本質:価値観
人の行動を決める本質は、価値観です。ベースにある価値観がマインドセットを決め、マインドセットが普段の行動や振る舞いによって表れます。
他人からすると見てわかるのは事象である行動です。一方、行動の背後にあるマインドセットは見えません。
さらに奥にある価値観は、他人からはわかりにくく、本人自身も言葉にできていなかったり、意識していないこともあります。
マーケティングへの応用 (消費者理解の本質)
フレームワーク 「事象 - 構造 - 本質」 を、マーケティングに使ってみます。
マーケティングで大事なのは消費者や顧客理解です。
消費者理解のために 「事象 - 構造 - 本質」 が活用できます。3つは、それぞれ以下のようになります。
消費者理解に当てはめると
- 事象:行動 (来店した、買った、利用した) 、発言
- 構造:ニーズ
- 本質:消費者インサイト
消費者理解のために、目に見える行動や直接聞ける発言だけでは、十分ではありません。行動や発言の裏にはどんなニーズや不満があるかです。
ただしニーズは、消費者の買いものなどの行動に根本的な影響を与える要因ではありません。消費者理解の本質は、行動やニーズの奥にある 「消費者インサイト」 です。
消費者インサイトとは、一言で言えば 「人を動かす隠れた気持ち」 です。普段は本人自身も意識していませんが、そうだと気付かされれば行動や、時には習慣すらも変えてしまう奥にある感情です。
消費者インサイトについては、今回の本題ではないので詳しい説明は省略します。
もし興味のある方は、別の記事で書いています。ぜひ読んでみてください。
まとめ
今回は、ものごとの本質を捉える方法をご説明しました。
「事象 - 構造 - 本質」 という3つは、仕事やニュースからなどの世の中のことを理解するために汎用的なフレームです。
ぜひ、お仕事でなど使ってみてください。
最後に今回の記事のまとめです。
- 本質を捉えるためのフレームは、
- 事象
- 構造
- 本質
- 人の行動に当てはめると、
- 事象:行動、振る舞い、仕草、発言
- 構造:マインドセット (心構えや姿勢)
- 本質:価値観
- フレームをマーケティングへの応用をすると、マーケティングで大事な消費者理解に使える
- 事象:行動 (来店した、買った、利用した) 、発言や意見
- 構造:ニーズ、不満、不便に感じていること
- 本質:消費者インサイト
- 消費者理解の本質は、行動やニーズの奥にある消費者インサイト。
消費者インサイトとは、一言で言えば 「人を動かす隠れた気持ち」 。普段は本人自身も意識していないが、そうだと気付かされれば行動や、時には習慣すらも変えてしまう奥にある感情