
今回は、仕事への向き合い方についてです。
- 言われるがままの仕事が多い…
- 仕事にやりがいを持つにはどうすればいい?
- 自分の仕事をおもしろくする方法
こんな疑問に答える内容でブログを書きました。
この記事でわかること
この記事でわかるのは、どうすれば仕事をおもしろくできるかです。仕事にやりがいを持つための方法をご紹介します。
たとえ上司から降ってきただけの面倒な仕事でも、見方を変えれば仕事はおもしろくできます。記事を最後まで読んでいただき、ぜひ仕事のやり方の参考にしてみてください。
自分の内側からの動機
いきなりですが、「内発的動機づけ」 をご存知でしょうか?
人の動機には大きく2つに分かれ、内発的動機づけと外発的動機づけがあります。
内発的動機づけとは、自分の内側から生まれるもので、人に言われなくても自ら進んでやる動機です。
例えば、子どもの勉強であれば自分から机に向かって勉強をしたいと思えるのが内発的動機づけです。一方、外発的動機づけとは、先生や親に言われて、あるいは勉強をしてテストや成績が良くなればお小遣いが増えるからという動機です。
仕事へのやる気を高める5つの要素
仕事において、内発的動機づけを高まる要素は5つあります。「職務設計の中核的五次元」 と呼ばれるもので、以下の5つです。
職務設計の中核的五次元
- 様々なスキルを活かせる
- 仕事の全部に携われる (一部の歯車ではない)
- 仕事に意義を感じる
- 裁量権がある
- フィードバックがもらえる
それぞれについて、もう少しご説明します。
[要素 1] 様々なスキルを活かせる
その仕事をやるために、どれくらい様々な能力が求められるかです。
多くのスキルが必要な仕事ほど重要だと感じ、内発的動機づけが高まります。
[要素 2] 仕事の全部に携われる (一部の歯車ではない)
仕事の始めから終わりまで自分が関われるかです。仕事の一部の歯車だけのような仕事よりも、全体像に携われるほうが動機が高まります。
[要素 3] 仕事に意義を感じる
自分のやっている仕事が、組織や会社にとって重要だと思えるかです。あるいは自分自身にとっても意義のある仕事だと思えることです。
仕事に意義を見い出せれば、モチベーションが上がります。
[要素 4] 裁量権がある
自分の考えや意思で仕事を進められるかです。
上司から指示され言われた通りでしかできなかったり、自分の判断の余地がないよりも、自分で裁量権のある仕事で、任せられているほど内発的動機づけになります。
[要素 5] フィードバックがもらえる
自分の仕事の結果や成果に対して、まわりからフィードバックがもらえるかです。
フィードバックによって、仕事への意義や具体的にどう重要であったかを把握することができます。
仕事をおもしろくする方法
ここまでご紹介した、内発的動機づけを高める5つの要素 (職務設計の中核的五次元) をうまく使えば、自分の仕事をおもしろくする工夫ができます。
ここからは、職務設計の中核的五次元をどう応用するかを解説します。
仕事をおもしろくする方法
- 自分のスキルを活かす
- 仕事の全体像を意識する
- 仕事に意義・意味合いを持たせる
- 裁量権をつくる (コントロール範囲を広げる)
- フィードバックをもらい活かす
[工夫 1] 自分のスキルを活かす
その仕事に、自分の持っているスキルの何を活かせるかを考えます。
新しいスキルを得る機会にできないかと考えるのも有効です。仕事を通じて自分の成長を期待できれば、内発的動機づけにつながります。
仕事を、1つでも多くのスキルを活かせないか、スキルを磨くチャンスだと捉えれば、仕事はおもしろくなります。
[工夫 2] 仕事の全体像を意識する
一般的に、仕事は自分一人でよりも、多くの人と関わるような業務になっています。
たとえ自分の仕事の範囲が全体業務の一部であっても、仕事の全体像を常に意識するとよいです。自分の仕事の範囲の前後を考えてみる (視野を広げる) 、自分の1つ上の上司やさらに上の上長 (2つ上の上司) の立場で仕事を見てみるのです (視座を高める) 。
仕事への意味合いも違ってくるので、仕事へのモチベーションを高くできます。
[工夫 3] 仕事に意義・意味合いを持たせる
仕事をただこなすだけではなく、自分の仕事が組織や会社にとってどんな意味があるのか、自分にとってどう重要なのかを考えてみるとよいです。
単なる作業で終わらすのではなく、仕事の意味合いは何かです。
3人の大工のこんな話があります。
各大工が、家を建てる仕事を、「自分はレンガを積んでいる」 、「立派な家を建てている」 、「住む人が家族みんなで幸せに暮らせる場をつくっている」 の、どう見立てるかによって、それぞれの仕事への向き合いが変わります。
[工夫 4] 裁量権をつくる (コントロール範囲を広げる)
少しでもいいので、自分のコントロールできる範囲を広げてみると、仕事へのやりがいが生まれます。
例えば、小さなことでもよいので自分で決めて、自らの判断で仕事をやってみるととです。ただ言われた通りにやるのではなく、自分のアイデアや考えを仕事に取り入れてみます。
[工夫 5] フィードバックをもらい活かす
仕事をやりっ放しにせず、フィードバックを自分から取りに行ってみましょう。上司や一緒に仕事をした同僚に、立ち話ででもよいので、仕事の結果や成果はどうだったかを聞いてみます。
フィードバックはもらって終わりではなく、自分で仕事を振り返る機会にし、何を学ぶかです。得られた経験や学びから、あらためて仕事の意義を考えたり、次の仕事にどう活かせるかを考えます。
まとめ
今回は、仕事にやりがいを持つためにはどうすればよいか、仕事をおもしろくする方法をご紹介しました。
同じ仕事でも、捉え方や工夫次第でやりがいのある仕事にすることができます。ぜひ、今の仕事の向き合いへの参考にしてみてください。
最後に今回の記事のまとめです。
- 仕事において、内発的動機づけを高まる要素は5つある (職務設計の中核的五次元) 。
- 様々なスキルを活かせる
- 仕事の全部に携われる (一部の歯車ではない)
- 仕事に意義を感じる
- 裁量権がある
- フィードバックがもらえる
- 5つの要素をうまく使えば、自分の仕事をおもしろくする工夫ができる
- 自分のスキルを活かす
- 仕事の全体像を意識する
- 仕事に意義・意味合いを持たせる
- 裁量権をつくる (コントロール範囲を広げる)
- フィードバックをもらい活かす