今回はものの見方、捉え方についてです。
この記事でわかること
- 自分が見えていないもの
- 見えていないヨコとタテ
- どうすれば見えるようになるか? (三つの着眼点, 他者の目)
この記事で書いているのは、ものを見るときのレンズについてです。
レンズはメタファーですが、物事を見る時のに意識すると良いことをご紹介しています。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、少しでも参考になれば嬉しいです。
自分が見えていないもの
例えば仕事で、問題設定や問題解決でのことをイメージしてみてください。問題解決では何が重要でしょうか?
問題設定や解決のための前提で大事なのは、自分には見えていないもの、例えば隠れた前提は必ずあるという認識です。
これは 「足るを知る」 の重要性で、自分がわからないことに謙虚であるべきだと考えます。
見えていないヨコとタテ
自分が見えていないものは、二つに分解することができます。広さという横方向、深さという縦方向です。
広さとは、自分が想定している水平範囲の外側にあるものです。想定範囲とは、自分が任意で設定した領域にすぎません。意識・意図的にも無意識的にも、範囲を区切っているのです。
想定よりも外にあるのは想定外です。見えていない領域は存在します。
もう一つの深さとは、自分が見えているよりもさらに奥にある範囲です。
例えば、表面的な結果としての事象は見えていますが、背後にある構造要因、さらに奥にあるメカニズムを引き起こしている真因 (本質) が縦方向の深さです。
以上のように見えていないものには、広さと深さの二つの軸があります。
では、自分が見えていないものを見えるようにするためには、どうすれば良いでしょうか?
見えるようにする方法
ここでは二つの方法をご紹介します。
見えるようにする方法
- 三つの着眼点
- 他者の目を借りる
それぞれについて順番に見ていきましょう。
[方法 1] 三つの着眼点
ものを見る時の着眼点は、分解すると三つになります。
三つの着眼点
- 視点
- 視野
- 視座
では、見えないものを見ようとするためには、これら三つをどう扱えばいいのでしょうか?
一つ目の視点は、視点を増やすことを意識します。
二つ目の視野は広げます。視野を分解すると、空間的な視野と時間軸の二つがあります。空間を広げ、時間軸を長く見ます。
三つ目の視座とは、意図的に変えます。視座を高くすることにより俯瞰する目と、あえて視座を低くすることによって具体の解像度を高く見ます。
[方法 2] 他者の目を借りる
ものごとを見る時の前提には、「他人と自分は見えている景色が異なる」 があります。
先ほどの文脈につなげると、他人と自分が持っている着眼点が違うのです。視点・視野・視座のそれぞれにおいてです。
他人の意見を聞く、フィードバックをもらうとは、自分とは別の新しい着眼点と持っていない経験を得ようとすることです。
ただし、他者の着眼点の全てが自分にとって有用かと言うと、そうとは限りません。意見やフィードバックをもらったとしても、取捨選択をすると良いです。
フィードバックの取捨選択プロセス
- 気づく
- 意見やフィードバックを解釈する
- 取り入れるかどうかを判断する
- 取り入れて反映する
全ての意見やフィードバックを自分の中に取り入れることは現実的ではありません。取捨選択の判断軸を持ち、取り入れるものは取り入れる、そうでないものは受け流すようにします。
まとめ
今回はものの見方、具体的には自分が見えていないものを、どのように見ようとするかを掘り下げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
見えていないもの
自分には見えていないもの、例えば隠れた前提は必ずある。自分がわからないことに謙虚でありたい。「足るを知る」 の重要性。
[見えるようにする方法 1] 三つの着眼点
- 視点を増やす
- 視野を広げる (空間, 時間軸)
- 視座を変える (高めて俯瞰, 低くして具体の解像度を上げる)
[見えるようにする方法 2] 他者の目を借りる
他人の意見・フィードバックから、自分とは別の新しい着眼点と持っていない経験を得る。
ただし全ての意見やフィードバックを取り入れなくてよい。取捨選択の判断軸を持つ。