今回は、データの価値化についてです。
この記事でわかること
- データを持っているだけでは価値にならない
- 価値にならない三つの壁
- 1. 機会発見
- 2. ソリューション
- 3. マネタイズ
この記事では、データを価値に変えるためには、何が必要かを掘り下げて描いています。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、何かお仕事での参考になれば嬉しいです。
データと価値化の幻想
データの重要性は言わずもがなですが、データを持っているだけで価値があるというのは幻想です。
実際のところはそうはうまくはいきません。
データを価値に変えるには、超えなければならないいくつかの壁が存在します。
乗り越えるべき三つの壁
要素を分解すると、データの価値化には三つの壁があります。
データの価値化への三つの壁
- 機会発見の壁
- ソリューションの壁
- マネタイズの壁
ではそれぞれについて、順番に見ていきましょう。
[価値化への壁 1] 機会発見の壁
いくら高品質なデータを大量に持っていても、活用する機会が無ければ猫に小判です。
ここで機会発見とは、データでどんな問題を解決するかです。ペインポイントである不の解消、ゲインとなるようなより良くするための機会です。
機会発見への壁とは、いかに本質的な問題を見出せるかです。
[価値化への壁 2] ソリューションの壁
一つ目の機会発見の壁を越えたとして、二つ目の壁がソリューションの実現です。
見出した機会に対して、自分たちのデータ、持っている他の経営・事業資源、オペレーションやノウハウなどのケイパビリティ (能力) で解決ができるかどうかです。
本質的な不を見つけ問題設定ができたとしても、解決できなければ価値に繋げられません。ソリューションをつくる壁が立ちはだかります。
[価値化への壁 3] マネタイズの壁
三つ目はデータからマネタイズができるかどうかです。
二つ目の壁を乗り越えたソリューションが、相手 (見込み客) にとってお金を払ってでも解決したいと思えるかどうかです。
もしソリューションのインパクトが 「あれば良い」 「無料なら使う」 程度のものであれば、マネタイズのハードルは高くなります。
お客が自分たちの身銭を切ってでも必要とするソリューションになっているかどうか、さらに持続的にソリューションとなり続けられるかどうかが、収益化のポイントです。
まとめ
今回は、保有するデータを価値にするための三つの壁をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
データの価値化
データを持っているだけで価値があるというのは幻想。いくら高品質なデータを大量に持っていても、活用されなければ猫に小判。データを価値に変えるには、超えなければならない壁が存在する。
データの価値化への三つの壁
- 機会発見の壁 (データで解決する本質的な問題を見出す)
- ソリューションの壁 (機会に対してデータからの解決方法をつくる)
- マネタイズの壁 (解決方法にお金を払ってくれる)