投稿日 2020/09/28

より良い議論のために意識したいこと3つ




今回は、議論についてです。

建設的な議論をするために意識をすると良いことをご紹介します。


この記事でわかること


  • より良い議論のために意識したいこと (3つ)
  • 1. 事実と意見を分ける
  • 2. 理解と納得を区別する
  • 3. 前提を把握する


今回お伝えしたいことは、良い議論をするために意識したい三つです。

それぞれは、どのように考えればよいでしょうか?

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


議論で意識すること


より良い機能をするために意識したいことは、次の三つです。


議論で意識すること
  • 事実と意見を分ける
  • 理解と納得を区別する
  • 前提を把握する


では、それぞれについて順番に見ていきましょう。


[良い議論のために 1] 事実と意見を分ける


これは議論に限らず、仕事でのコミュニケーション全般に言えます。

自分が話す事、相手の話を聞く時の両方で、事実と意見を分けることが大事です。

意見はさらに分解ができます。


意見の分解
  • 結論
  • 根拠 (事実以外の)
  • 感情


事実と意見を分けることで関連してもう一つあるのは、話をする時に特に仕事においては主語を省略しないことです。

日本語は主語を省略して話せてしまいます。気軽にコミュニケーションできる一方で、ビジネスでは誰がそれをやったのか・言っているのかが不明確になり、意思疎通に支障をきたします。

相手の話を聞くときも共通して、主語は何かを意識します。自分が話す時には多少くどくなっても、主語を省略せずに言うと良いです。


[良い議論のために 2] 理解と納得を区別する


ここで質問ですが、「理解」 と 「納得」 の違いは何だと思うでしょうか?


理解
  • 相手の言っている内容、事実や意見の意味を把握する
  • ただし良い悪い・共感するなどの判断はしない
  • あくまで中立な立場で頭に入れる


納得
  • 相手の言うことに是非の判断をする
  • 賛成する、あるいは反対の立場を取る。意思を持って中立の立場を取ることもある
  • いずれにしても、相手の言っていることに対して自分のスタンスを明確にする


より良い議論にするために意識したいのは、自分は理解をしているのか、それとも納得までいっているかです。

相手のことを見る時にも、相手は自分の言ってることを理解してくれているか、さらに相手はどのようなスタンス、是非の判断をしているかを見るようにします。

議論では理解と納得が混ざってしまうことを避け、少なくともお互いが相手の主張を理解して議論を進めるといいです。


[良い議論のために 3] 前提を把握する


物事には必ず前提があります。

議論にも当てはまります。自分が考えたり言っていることへの前提、相手にも同様に隠れた前提があります。

では前提とは具体的に、どのようなものがあるでしょうか?


議論での前提
  • 背景
  • 目的・意図・思惑
  • 過去の経験
  • バイアス
  • 言葉や用語の使い方
  • 損得勘定
  • その時の気分
  • 見ている時間軸の長さ
  • 空間的視野の広さ
  • 視座の高さ
  • 視点
  • 人間関係、信頼関係


議論の前提になりそうなもので、思いつくものをざっと挙げてみました。

きれいな MECE にはなっていないですが、要はこれぐらい多様な前提があるわけです。

前提は隠れています。自分自身も無意識に前提を置いていて、それは議論をする相手も同様です。

自分の中の無自覚の前提、さらには相手が持っている前提の全てを明らかにするのは簡単ではありません。だからこそ、議論では常に前提は何かを意識しておくといいです。


まとめ


今回はビジネスの場でより良い議論にするために、意識したいことを三つご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

最後に今回の記事のまとめです。


より良い機能をするために意識したいこと
  • 事実と意見を開ける
  • 理解と納得を区別する (議論ではお互いの主張を理解する)
  • 前提を把握する

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多田 翼 (運営者)

書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。マーケティングおよびマーケティングリサーチのプロフェッショナル。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

前職の Google ではシニアマネージャーとしてユーザーインサイトや広告効果測定、リサーチ開発に注力し、複数のグローバルのプロジェクトに参画。Google 以前はマーケティングリサーチ会社にて、クライアントのマーケティング支援に取り組むとともに、新規事業の立ち上げや消費者パネルの刷新をリードした。独立後も培った経験と洞察力で、クライアントにソリューションを提供している。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。