今回は、マーケティングと仮説についてです。
✓ この記事でわかること
- Marketing Native のインタビュー記事
- マーケティングの二つの役割
- 仮説の三段階
- その仮説はビジネスに貢献するか?
マーケティングの役割は二つあるという考え方から、マーケティングと仮説について掘り下げます。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
マーケティングの二つの役割
こちらの記事を読みました、スポットコンサルティングサービスの 「ビザスク」 へのインタビュー記事です。
新たな市場を創造!スポットコンサルサービス 「ビザスク」 が成功した3つのポイントとは? - CEO 端羽英子、マーケティング責任者・宮崎雄インタビュー|Marketing Native
インタビュー記事で興味深いと思ったのは、マーケティングの二つの役割です。
以下は該当箇所からの引用です。
―― ビザスクではどのようにマーケティングを行っていますか。
端羽 マーケティングは2種類に分かれると思います。1つは仮説を検証するために活用するもので、もう1つは検証済みの仮説を用いて、資金を投入し顧客層を広げるものです。
記事でのマーケティングの考え方から思ったのは、仮説には三段階のフェーズがあることです。
仮説の三段階のフェーズ
いきなりですが、新規事業やプロダクト開発のフェーズで 「0 → 1」 「1 → 10」 「10 → 100」 の言い方は馴染みがあるでしょうか?
0 → 1 はアイデアを生み出すフェーズ、1 → 10 ではビジネスの再現性を高めます。10 → 100 は事業を拡大させるスケールのフェーズです。
Marketing Native のインタビュー記事を読んで思ったのは、この三段階のフェーズが仮説にも当てはまります。
0 → 1
- 仮説立案と検証
- 検証するために仮説を数字と言葉で明確に言語化する
1 → 10
- アイデアを実行に移す準備
- 仮説が確からしいとわかれば、それを元にどんなマーケティング視察を打ち出すかを考える
- 施策の目的と位置づけを明確にし、マーケティング戦略と実行プランに落とし込む
- 施策の撤退基準とシナリオも考えておく
10 → 100
- マーケティング施策を実行する
- 予算や人というマーケティング資源を投入する
- 実行して終わりではなく、振り返りをして次に繋げる
その仮説はビジネスにどう貢献するか?
Marketing Native のインタビュー記事でもう一つ思ったことです。
仮説をつくる段階で、「その仮説はビジネスにどう貢献するのか」 を考える重要性です。
先ほどインタビュー記事から引用したマーケティングの二つの役割は、仮説検証と施策展開でした。仮説アイデアを思いついた時点で、以下のことをセットで考えるといいです。
✓ 初期仮説の時点から考えること
- 検証方法と判断基準
- 仮説から施策後にどう繋げるか
- ビジネスインパクト
仮説を立てた時点で、どれだけ先を見越して時間軸を長く持っていけるかです。
短期的な時間軸しか見ていないと、見えているのは仮説の検証までです。
しかし時間軸の視野を広げれば、その仮説によってどんなマーケティング施策ができるか、そして施策によってどんなビジネスインパクトが得られるかまで見通すことができます。
「その仮説はビジネスに貢献するか」 という視点は、頭に入れておきたいです。
まとめ
今回は Marketing Native のインタビュー記事から、マーケティングと仮説について掘り下げました。
最後にまとめです。
マーケティングの二つの役割
- 仮説を検証する
- 検証済みの仮説を使って資金を投入し顧客層を広げる
仮説の三段階のフェーズ
- 仮説立案と検証 [0 → 1]
- アイデアを実行に移す準備 (戦略と実行プラン) [1 → 10]
- 施策の実行と振り返り [10 → 100]
仮説とビジネス貢献
- 仮説をつくる段階で 「その仮説はビジネスにどう貢献するのか」 を考える
- 仮説が正しいとすれば、仮説を元にどんなマーケティング施策ができるか、施策からどんなビジネスインパクトが得られるか
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