今回はマーケティングです。
この記事でわかること
- OODA ループとは
- マーケティングと OODA ループ
- 取り入れる時のポイント (状況判断, 二種類の意思決定)
この記事では、マーケティングと OODA ループを取り上げます。
マーケティングの戦略を立て、実行するプロセスにおいて OODA ループをどのように活用するかをご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
OODA ループ
皆さんは、OODA ループをご存知でしょうか?
OODA ループは、意思決定と実行のプロセスです。OODA は4つの頭文字です。
引用: データのじかん
OODA ループ
- Observe (観察) : 情報を収集する
- Orient (状況判断) : 収集した情報を解釈し、何を意味するのかを考える
- Decide (意思決定) : 状況判断から決断をする
- Act (行動) : 行動に移す
マーケティングと OODA ループ
では、マーケティングのプロセスに OODA ループを当てはめてみましょう。
1. Observe 観察
マーケティング戦略をつくる時に最初にやる重要なことは、現状把握です。
外部環境を詳細に把握し、顧客と競合についてもファクトを観察をします。現状把握はマーケティング戦略と活動の前提です。
2. Orient 解釈
観察によって得られた事実から、自分たちのビジネスの文脈で解釈を入れます。
顧客定義をし、市場や顧客課題を掘り下げます。その次に顧客が求めるニーズ、潜在的な不や欲求、顧客インサイトは何かを見極めます。
以上の解釈から自分たちはどんな解決策をつくっていくか、ソリューションによる提供価値は何かを見出していきます。
解釈のフェーズでは、マーケティング戦略の大きな方向性を決めます。この段階では方針は複数あっても構いません。
3. Decide 意思決定
マーケティング戦略を決めます。目的に対してやること・やらないことを明確にし、限りあるリソース配分の指針を立てます。
マーケティング戦略から実行プランに落とします。
何を・誰が・いつまでにやるのか。そして実行プランは、項目を横並びで並列で並べるのではなく、時間的な展開からストーリーを描きます。プランの構造化と可視化です。
4. Act 行動
立てたプランを実行に移します。
ここで注意が必要なのは、実行プランを現場に投げっぱなしにしないことです。組織でまわる体制を作り、実践されている現場に足を運ぶなどフォローを徹底し、やり抜きます。
行動フェーズでやるのは戦略実行後の検証も含みます。PDCA の C と A に当たります。
OODA ループのポイント
ここまでマーケティング戦略の実行プロセスを、OODA ループに当てはめて見てきました。
OODA ループのポイントは、状況判断 (Orient) と意思決定 (Decide) にあります。事実の解釈から大きな方向性の判断と、実行のための意思決定です。
重要なのは、意思決定をする前に一度大きな方向性を判断しておくことです。
意思決定にもポイントがあります。意思決定のタイミングです。二種類あり、後戻りが可能なものは早く決めて実行に移します。しかし、一度決めて実行すれば後戻りができないものは、慎重に決断をします。
これから意思決定をしようとしていることが、後戻りができるのかどうかの見極めをまずやり、二種類のどちらかによって意思決定のタイミングを変えます。
後戻りができるものは、早く決めて実行に移します。
まとめ
今回は、マーケティングと OODA ループを取り上げました。
いかがだったでしょうか?
最後に今回の記事のまとめです。
OODA ループ
- Observe (観察) : 情報を収集する
- Orient (状況判断) : 収集した情報を解釈し、何を意味するのかを考える
- Decide (意思決定) : 状況判断から決断をする
- Act (行動) : 行動に移す
マーケティングと OODA ループ
- 観察: 外部環境を詳細に把握し、顧客と競合についてもファクトを観察
- 状況判断: 市場や顧客課題、解決策、提供価値の方向性
- 意思決定: マーケティング戦略と実行プランを決める
- 行動: プランを実行、フォローの徹底、戦略実行後の検証
OODA ループのポイント
状況判断 (Orient) と意思決定 (Decide) 。意思決定は、決定と実行で後戻りができるのかの見極め。後戻りができるものは早く決めて実行する。