投稿日 2020/02/08

プラットフォーム活性化のポイントに学ぶ、働く場所の見極め方




今回は、プラットフォームとビジネスキャリアについてです。

  • プラットフォームが活性化するポイントは?
  • 個人のキャリアへの応用 (プラットフォーム思考で生きていく)

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、プラットフォームの本質と、そこからの個人のキャリアへの応用です。

記事の前半ではプラットフォームが活性化するためには、どうなっていればよいかを掘り下げています。後半では、プラットフォーム思考から個人が学べることを書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


プラットフォームが活性化するポイント


プラットフォームが活性化するためには、どんな条件があるでしょうか?

私が思う活性化のポイントは、次の通りです。


プラットフォームが活性化するポイント
  • 参加プレイヤーの Win-Win
  • 活動が価値を増殖する相乗効果
  • 能力が引き出されるレバレッジ効果


以下、それぞれについて順番にご説明します。


[活性化ポイント 1] 参加プレイヤーの Win-Win


プラットフォームに参加しているプレイヤーそれぞれが、何かしらの便益を享受していることです。

プレイヤー同士の Win-Win があり、結果としてプラットフォーマーにも Win がもたらされます。ここに来ればメリットがある、プラットフォームに参加したほうがいいと思える参加者全員に Win があれば、プラットフォームは価値を持ちます。


[活性化ポイント 2] 活動が価値を増殖する相乗効果


活性化しているプラットフォームでは、価値創造の相乗効果があります。

各プレイヤーの活動によって価値が生まれ、その価値が新しい価値を生み出していく増殖効果です。

具体的には、「活動 → アウトプット (例: プロダクトやデータ) → 価値化」 というループがまわり続け、好循環が起こります。活動が価値をつくり、価値によって新しい活動につながっていくのです。


[活性化ポイント 3] 能力が引き出されるレバレッジ効果


プラットフォーム内で参加プレイヤーが価値を生むのは、各プレイヤー同士の相乗効果だけではありません。

もう1つの要素は、参加することによる能力のレバレッジ効果です。

プラットフォーマーから提供されるインフラ、ツール、他のプレイヤーとのネットワークによって、プラットフォームに参加すると各プレイヤーが持っている資産や能力が、より一層引き出されるのです。これがレバレッジ効果です。


個人のキャリアへのヒント


ここまで、プラットフォームが活性化するポイントを3つに絞って考えてきました。


プラットフォームが活性化するポイント
  • 全員の Win-Win
  • 価値創造の相乗効果
  • 能力のレバレッジ効果


この考え方は、個人のレベルでも応用ができます。ビジネスキャリアの視点で、プラットフォームにはヒントがあります。

というのは、働いている会社や所属組織をプラットフォームと見立てることができるからです。

自分がいる場、働く環境をプラットフォーム活性化ポイントと照らし合わせ、適切な場所なのかを見極めるヒントになります。


[ヒント 1] 参加プレイヤーの Win-Win


その会社や組織に所属することによって、自分もまわりもメリットを得ているかです。

トータルで全員の Win があれば、自分がそこにいる意味があります。


[ヒント 2] 活動が価値を増殖する相乗効果


2つ目は、会社や組織での自分の活動が価値をつくり、提供価値によって新しい活動 (仕事) を生み出しているかです。

各自の働きによってお互いに価値を提供し合い、ひいてはプラットフォームという会社や組織全体で価値が増殖し続けるようになります。会社や組織は活性化していきます。


[ヒント 3] 能力が引き出されるレバレッジ効果


組織に属することによって、一人ではできないことが成し遂げられます。

お互いが弱みを補完し、強みを活かし合えるからです。こうした個々の能力が引き出されるレバレッジ効果がどれだけ発揮できるかも、会社というプラットフォームに入る理由になります。


プラットフォームを選ぶという意識


長く会社に勤め、今いる組織が当然のようになると、働く環境は最初から与えられていたように思えてきます。

会社や組織をプラットフォームと見立てれば、プラットフォームは他にもあるので、自ら選ぶという意識につながるのではないでしょうか?

自分には環境を選択することができるという考えは持っておきたいことです。

選ぶにあたっては、活性化しているプラットフォームの3つのポイントが参考になります。


プラットフォームが活性化するポイント
  • 全員の Win-Win
  • 価値創造の相乗効果
  • 能力のレバレッジ効果


まとめ


今回は、プラットフォームと個人の働き方 (キャリア) についてでした。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
プラットフォームが活性化するポイント
  • 参加プレイヤーの Win-Win
  • 活動が価値を増殖する相乗効果
  • 能力が引き出されるレバレッジ効果


2.
個人のビジネスキャリアの視点で、プラットフォームにはヒントがある。
働いている会社や所属組織をプラットフォームと見立てる。自分が活動する環境は選択することができる。


3.
個人のキャリアへのヒント
  • その会社や組織に所属することによって、自分もまわりもメリットを得ているか [Win-Win]
  • 会社や組織での活動が価値をつくり、さらに新しい活動 (仕事) を生み出しているか [相乗効果]
  • お互いが弱みを補完し、強みを活かし合え個々の能力が引き出されているか [レバレッジ効果]

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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

ブログ以外にマーケティングレターを毎週1万字で配信しています。音声配信は Podcast, Spotify, Amazon music, stand.fm からどうぞ。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。