2020/02/13

テクノロジーの幻滅法則に学ぶ、新しいチャレンジを成功させる方法




今回は、ハイプ・サイクルと新しいチャレンジについてです。

  • ハイプサイクルとは?
  • 個人のレベルで学べること
  • 新しいチャレンジを成功させる方法

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、大きくは2つです。

記事の前半では、ガートナーの 「ハイプ・サイクル」 をご紹介します。

後半は、個人レベルでハイプサイクルに学べることです。具体的には、新しい挑戦を成功させる方法です。

ぜひ記事を読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。


ハイプ・サイクル


いきなりですが、ハイプサイクルはご存知でしょうか?

ハイプサイクルとは、ガートナー社が毎年公開している、テクノロジーが世の中に普及するまでの期待値曲線です。



引用: ハイプ・サイクル|Gartner


ちなみに、2019年の日本でのハイプサイクルは、次のようなものが Gartner から発表されています。



引用: Gartner プレスリリース (2019年10月31日)


ハイプ・サイクルの5つのステージ


ハイプサイクルには、5つのステージががあります。



引用: ハイプ・サイクル|Gartner


それぞれ、次のような状況です。


ハイプサイクルの5つのステージ
  • 黎明期: 大きな注目が集まる。しかしまだ使用可能な製品は存在せず、実用化の可能性は証明されていない
  • 「過度な期待」 のピーク期: 数多くのサクセスストーリーが紹介される。失敗事例は見過ごされやすい
  • 幻滅期: 実験や実装で成果が出ないため関心は薄れる。一部では投資は継続される
  • 啓蒙活動期: 具体的な事例が増え始め、理解が広まる。保守的な企業は慎重なまま
  • 生産性の安定期: 普及していく。テクノロジーの適用可能な範囲と関連性が広がる


新しいキーワードやテクノロジーが登場してから市場に受け入れられるまでは、共通して同じ経過をたどります。


ハイプサイクルのポイント


5つのステージを簡単にまとめると、次のような紆余曲折を経て新しいテクノロジーは社会に浸透していきます。


ハイプサイクルのポイント
  • 登場直後は過度な期待が寄せられる
  • 期待が幻想だと気づきバブルが弾ける。現実を直視することになる
  • 不遇な幻想期を乗り越えた先に、社会に普及する


個人にも当てはまるハイプサイクル


テクノロジーの登場から普及までを可視化するハイプサイクルは、個人にも当てはまります。

ここからは、個人のレベルでハイプサイクルに学べることを掘り下げていきます。具体的には、新しいチャレンジへの応用です。

例として、転職にハイプサイクルを当てはめてみます。


ハイプサイクルと転職


転職とは挑戦であり、ハイプサイクルの文脈での新キーワードの登場と見立てることができます。

ハイプサイクルの5つのステージに当てはめると、転職は次のようになります。


転職とハイプサイクル
  • 転職をして新しい会社で心機一転、がんばろうと思う。活躍や実績はこれから [黎明期]
  • 新しい職場での高揚感、周囲からの期待が集まる [過度な期待のピーク期]
  • 新しい挑戦なので、前職と勝手が違いうまくいかない。周囲の期待に応えられない [幻滅期]
  • 現実を直視し自分に向き合う。プレッシャーや失敗から逃げない。少しずつ成果が出始め、周囲に適切に理解される [啓蒙活動期]
  • 転職後の新しい環境に慣れ、活躍の場が増えていく [生産性の安定期]


ハイプサイクルを転職を例に考えてみましたが、他にもプロジェクトへの参加など新しい挑戦をする時に汎用的に当てはまります。

ビジネス以外にも、結婚や子育てなどの、ライフステージの変化にも共通します。当初の過度な期待が幻想に変わり、それを乗り越えた先に真実の姿があるのです。

ではあらためて、個人としてハイプサイクルに学べることは何でしょうか?


ハイプサイクルに学べること


新しい挑戦を成功させるためのマインドセットとして、次のように考える・行動するといいです。


ハイプサイクルに学べること
  • 新しいことには過度な期待が生まれるが、期待は幻想だと気づき厳しい現実を突きつけられる
  • 現実を直視し受け入れる。失敗してもまた立ち向かう
  • 幻想と挫折を乗り越えた先に成功がある


まとめ


今回は、ハイプサイクルと新しいチャレンジについてでした。

いかがだったでしょうか?お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。

最後に今回の記事のまとめです。


1.
ハイプサイクルはガートナー社が毎年公開している、テクノロジーが世の中に普及するまでの期待値曲線。



  • 登場直後は過度な期待が寄せられる
  • 期待が幻想だと気づきバブルが弾ける。現実を直視することになる
  • 不遇な幻想期を乗り越えた先に、社会に普及する


2.
ハイプサイクルは個人にも当てはまる。新しいチャレンジへの応用。
例えば、転職とハイプサイクル
  • 転職をして新しい会社で心機一転、がんばろうと思う。活躍や実績はこれから [黎明期]
  • 新しい職場での高揚感、周囲からの期待が集まる [過度な期待のピーク期]
  • 新しい挑戦なので、前職と勝手が違いうまくいかない。周囲の期待に応えられない [幻滅期]
  • 現実を直視し自分に向き合う。プレッシャーや失敗から逃げない。少しずつ成果が出始め、周囲に適切に理解される [啓蒙活動期]
  • 転職後の新しい環境に慣れ、活躍の場が増えていく [生産性の安定期]


3.
ハイプサイクルに学べること
  • 新しいことには過度な期待が生まれるが、期待は幻想だと気づき厳しい現実を突きつけられる
  • 現実を直視し受け入れる。失敗してもまた立ち向かう
  • 幻想と挫折を乗り越えた先に成功がある

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。