今回は、書評です。
ロジカル・プレゼンテーション - 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの 「提案の技術」 という本をご紹介します。
✓ この記事でわかること
- 書籍 「ロジカル・プレゼンテーション」 の概要
- 提案力を上げるためのスキルと方法
この本が教えてくれるのは、提案力の大切さと方法です。提案力は、全てのビジネスパーソンに必須のスキルです。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
本書の概要
この本の結論は、提案には 「考える技術」 と 「伝える技術」 の両方が大事であるです。
提案の中身と伝え方です。あらゆるビジネスシーンで使える提案力を学ぶことができる本です。
この本の特徴は、次の通りです。
✓ 本書の特徴
- 提案の方法をロジカルに詳しく説明している
- ビジネス小説で、章ごとに解説が入る (物語と解説のサンドイッチ)
- 言葉の定義がきっちりしていて、因数分解の解像度が高い
以下は、この本の内容紹介からの引用です。
正しく 「考え」 、正しく 「伝える」 ことで、「良い提案」 が生まれる。
現代ビジネスパーソン必修の 「提案の技術」 を明解なステップと臨場感あるストーリーで解説し、発売以来熱く支持され続けるロングセラー。「現場で使える」 論理思考とプレゼンの技法がここにある。
「日本人の若手ビジネスマンが書いた、日本の企業社会を動かすための論理思考の本」 。それが本書のコンセプトである。
提案力の因数分解
この本では、「提案力 = 考える技術 × 伝える技術」 です。
考える技術と伝える技術は、それぞれさらに2つに分解され、合計で4つについて解説がされます。4つが本書の構成です。
✓ 考える技術
- 論理的思考力
- 仮説検証力
✓ 伝える技術
- 会議設計力
- 資料作成力
ここからは、4つの力について順番にご説明します。
論理的思考力
✓ 縦と横に分けて考える
- 縦のチェックは 「本当にそうなの?」 に答えていく
- 横は 「それだけなの (他にはない) ?」
✓ 縦のチェック
- 隠れた前提を把握する
- 異質なものを同質化しないようにする
- ロジックの脆弱さを見抜く (例: 偶然にそうなっているだけ)
✓ 横のチェック
- 言葉のレベル感を合わせる
- 全体像をそろえる
- MECE にする
仮説検証力
- 仮説検証の流れは、「目的 - 論点 - 仮説 - 検証 - 示唆」
- 論点は 「意思決定に影響する問い」 、示唆は 「意思決定に役に立つ情報」
- 論点があっての仮説、仮説があっての検証
- 答え ≠ 仮説 ≠ 示唆
- すぐに答えが出せないから仮説をつくる。仮説検証でズバリの答えが得られないから、せめて示唆を出す
会議設計力
- 準備をしっかりする (会議は準備が8割)
- 会議の目的と位置づけ、ゴール設定を明確にする
- 会議の出発点と到達点をそろえる
- 議題と論点を区別する。議題ごとに論点を設定する
- クロージングでは、決まったこと・決まらなかったこと、ToDo (何を・誰が・いつまでに) を確認する
資料作成力
- 資料は一目でわかり、相手に考えさせない
- スライドでは、1スライド1メッセージ。メッセージとチャートがつながっていること
- ファクトだけで終わらず、示唆まで出し切る
まとめ
今回は、ロジカル・プレゼンテーション - 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの 「提案の技術」 という本をご紹介しました。
最後にまとめです。
本の概要
- 提案には 「考える技術」 と 「伝える技術」 の両方が大事
- 提案力の大切さと方法が学べる本
- 提案力は、全てのビジネスパーソンに必須のスキル
本書の特徴
- 提案の方法をロジカルに詳しく説明している
- ビジネス小説で、章ごとに解説が入る (物語と解説のサンドイッチ)
- 言葉の定義がきっちりしていて、因数分解の解像度が高い
提案力とは
- 提案力 = 考える技術 × 伝える技術。
- 考える技術は論理的思考力と仮説検証力、伝える技術は会議設計力と資料作成力